MXGP事件簿｜ランキング首位ジェフリー・ハーリングス「転倒マシン破損リタイア」一部始終映像

by SetagayaRacing · Published 2021-10-29 · Updated 2021-11-01

2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第15戦ピエトラムラタGP（イタリア）。シリーズも今大会含め、残り4戦という重要な局面で起こってしまったまさかのアクシデントをビデオ＆ニューモト雑感をシェア。

同開催地トリプルヘッダーの2戦目として迎えた、第15戦ピエトラムラタGP。僅差のタイトル争いが話題の最高峰MXGPクラスでランキング首位のジェフリー・ハーリングスに悲劇が…。

スタート出遅れたハーリングスは、1コーナーの混戦の中で転倒。後続車がハーリングスのマシンを乗り上げる等、複数回の接触があったのは映像からも確認できます。衝撃の瞬間をお見逃しなく！

シリーズ終盤戦でのポイントリーダーのスタート直後クラッシュだけでも十分な事件なのですが、マシン破損でそのままリタイアとは…。ライブ中継観戦時、あまりの出来事に映像や実況中継からの情報がうまく整理出来ないほどのサプライズ。レース続行不可能を受け入れた瞬間のハーリングスの心情… を察するとその絶望感はとてつもなかったはずでしょう。

リタイアの直接の原因は、KTMのリリースによるとスロットルボディ破損と記されていました。

シリーズ序終盤戦に至るまでの「肩甲骨骨折〜欠場〜強行出場」というドラチック復活劇を経てランキング首位浮上。その後は着実にポイントリードを築き上げていき今大会を迎える時点でのリードは「24点差」。ハーリングスはレース1のリタイアもあり総合11位で今大会後のポイントリードは、僅か「1点差」へ激減。「ハーリングス、フェーブル、ガイザー」の3名に絞られたタイトル争い、ランキング3位ガイザーまでは3点差。シリーズ残り3戦のタイトル争いは、ほぼ横並びから再び争われることへ。

転倒時の映像を再度確認するとマシンだけでなく、ハーリングス本人に大きな負傷の可能性も十分にあったはず。リタイアは不運ではあるのですが、僅かながらもポイントリードを維持し怪我もなかったことは「幸運」と考えることも出来るはず。これまで幾度も負傷欠場によりタイトルを逃してきたハーリングスだけに、身体がライディングできる限りは再び貪欲にタイトルにこだわった姿が残り3戦でしょう。