MXGP事件簿|ジェフリー・ハーリングス「マシン落下直撃」肩負傷

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2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第4戦 オランダGPでの最大の事件、地元オランダのジェフリー・ハーリングス「負傷」のニュース。

 

レース1オープニングラップの混戦時、ハーリングスの背中にカワサキファクトリーのイボ・モンティチェリが激突!

 

悪夢のような… 目を覆いたくなる危険すぎるアクシデント。まずは一部始終映像をマルチアングルでチェック。両者コメント、雑感と続きます。

 

 

強烈すぎる一撃…。映像の通りモンティチェリは転倒、ハーリングスはそのまま走り続けていますが、この瞬間に左肩にダメージを負いました。ハーリングスは肩の痛みを抱えながらもレースが中盤に差し掛かる頃から徐々にペースアップ。ガイザー、フェーブル、コールデンホフを立て続けにパスし、レース終盤に首位浮上。そのままリードを築き優勝のチェッカーを受けました。

 

しかし、ハーリングスはモンティチェリとの接触により、左肩甲骨を骨折の診断がレース1直後に下されました。レース2は欠場となり、総合優勝やポイントリーダー浮上の可能性は消滅するという、不運過ぎる母国GPとなってしまうのでした。

 

 

怒り心頭のハーリングス、SNS上ではモンティチェリへの厳しい言葉が並べられていました(現在は削除済み)。モンティチェリはジャンプを飛んだら、空中でジャンプをショートしたハーリングスの存在を確認したものの避けることは出来なかったとコメント。改めて映像確認すると、ハーリングス自身も認めていることですが、ホールショットデバイスが固定されたままジャンプに差し掛かり、ワダチでバランス崩して失速、そこに…。

 

負傷、レースを欠場することとなったハーリングスの気持ちも分かりますが、これは両者共に不運な接触と考えることは出来ないでしょうか? ホールショットデバイス固定が解除されなかったのは不運ですが、ハーリングス側の問題。レーススタート直後の興奮状態でモンティチェリのジャンプを一方的に攻めることは無理があるような印象。

 

MXGP事件簿|ヘンリー・ヤコビ「ジャンプ危機一髪」生還劇一部始終@2021 イギリスGP
モンティチェリは開幕戦でもビッグジャンプでのアクシデントに巻き込まれる不運がありました…。

 

 

心配されるハーリングスの負傷に話を戻すと、当初の肩甲骨へのダメージは「小さなヒビ」との公式発表でしたが、大会後の精密検査では広範囲の骨折が確認されました…。シリーズはオランダGP以降に3週連続・3連戦が予定されており、負傷するタイミングとしては最悪のケースに。次戦以降も欠場が予想されますが果たして?

 

毎年のように骨折等の大きな負傷を続けているハーリングス。今季は開幕前から、目先の勝利よりも安定して毎戦表彰台に乗り続けることを優先しているとコメントしていましたが、こんな形で再びシリーズ離脱(?)とはなんとも悲運。

 

今年も自滅か? どうなるハーリングス? 続報もお届けし〼

 

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Ray Archer


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