AMAスーパークロス事件簿|因縁再び…「ウェブ VS. ロクスン」@ 2021 デイトナSX

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2021 AMAスーパークロス 第9戦 デイトナ、全17戦で行われるシリーズは今大会でシリーズ折返し。会場のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイはモータースポーツの聖地&スーパークロス発祥の地にして、「本格的なタイトル争いはデイトナSXから」や「デイトナSX終了後、ポイントリーダーのタイトル獲得確率は9割超え」等のモト名文句も生まれている伝統の一戦。

 

450SXハイライトビデオ|2021 AMAスーパークロス 第9戦 デイトナ

因縁ライバル関係としてニューモトでも度々取り上げている「クーパー・ウェブ VS. ケン・ロクスン」の対決構図。デイトナSXを前にポイントリーダーのロクスンに6点ビハインドまで迫ってきたウェブ。両者共に負けられない戦い、メインレースのスタート直後に両者が接触。この接触が原因で「ロクスン激おこ」…。レース直後のインタビューで、これまで抑えてきたウェブへの対抗心が言葉となって火を吹きました! まずは当該シーンをチェック。エンジョイ!

 

@ s u p e r c r o s s l i v e

 

レース結果は上記記事リンク先でご確認いただくことにして、2コーナーでウェブに押し出される形となったロクスンはレース直後に怒り心頭。インタビュー発言を抄訳すると…

スタート直後、ウェブにコースアウト寸前まで寄せられた。彼にとって私は怖い存在であるから、ゲームを仕掛けてきているんだろう。ウェブが火に油を注いだ!私もゲームを受けて立つ用意は出来ている。」

周遅れの影響でウェブに敗れた、第3戦 ヒューストン3 の時とは大きく異るベクトルで怒りの感情をあらわにしたロクスン。近年では、あまり見られなかった様子ですが、レース直後の興奮状態ということも影響しているのか?

 

 

メインレーススタート時、ロクスンの隣、イン側からスタートしたウェブ。好ダッシュを見せたトマックやバーシアと4台が横並びで1コーナーへ。

 

 

1コーナーから連続した形の2コーナー進入時、ホールショットラインでの位置関係。この時点で、ベストラインであるイン側ラインをキープ出来ているのはトマックのみ。左からウェブ、ロクスン、バーシアはオーバースピード気味にアウト側へマシンを走らせている様子が確認できると思います。

 

ニューモト的には両者の因縁バトル史を抜きにしても、このスタート直後の位置関係であればウェブがロクスンを牽制する動きに不思議はありません。ロクスンの動きやコメントからすると、コース中央のフラット部で旋回しようとしたところにイン側のウェブが突っ込んできたように受け取ったのでしょう。しかし、ポジション争い激しいスタート直後ではイン側ライダーの有利性は説明するまでもないレベルですし、ロクスンの思い通りになるほどのリードは築けていないことは上述の通り。

 

ウェブは記者会見でロクスンのコメントに対して…

ロクスンが不機嫌そうに何か言っていたようだが、詳しくはよくわからない。私はスペースが空いていたから飛び込んだだけ。今年の彼は自身のレースに集中しているそうだが、今回の件でどれだけ自身に集中出来ているか明らかになったね。

との弁(笑)。

 

 

わずか2点差ながらポイントリーダーの座をキープしたロクスンではありますが。因縁ライベルでありながらどうにも分が悪すぎるウェブとのライバル関係。対して、コース内外で勝負強さを見せてきたウェブ。特にメンタル面での勝負強さは随一と言ってよいでしょう。策士ウェブの術中にロクスンがはまってしまっているように受け取れるのは私だけではないはず…。

 

迎えるシリーズ後半戦、今季好調維持しているロクスンとしては、ウェブと同じ土俵に上がらないことが重要。マシンの仕上がりや持ち味の好スタートを武器に「自身のレースに集中」が正解でしょう(昨年のトマックの様に)。ウェブとしては、このまま精神戦に持ち込み、僅差のバトルで勝利を重ねていくことでしょう。

 

「デイトナSX終了後、ポイントリーダーのタイトル獲得確率は9割超え」のジンクス、どうなるのか? 今後のシリーズ後半戦に大注目です!

 

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450SXハイライトビデオ|2021 AMAスーパークロス 第9戦 デイトナ


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