モトゴシップ|ガイコホンダ「チーム消滅」危機説
【追加:情報&コメント】
USモトクロスシーンを代表するチームのひとつ「ガイコホンダ」。近年では、下田丈選手が所属するチームとして日本でも広く知られることに。そのガイコホンダにモトゴシップとして「チーム消滅」危機説浮上中なのです!
ガイコホンダは、主にサスペンションのチューニングや関連商品を販売する「ファクトリーコネクション」を母体としたレーシングチーム。ホンダがファクトリーサポートを行い、主にAMA250クラスで長年レース活動を行ってきました。
現在のメインスポンサーが、トカゲのキャクターでお馴染みの自動車(バイク含む)保険会社「ガイコ」。自動車社会アメリカの市場規模で2番目の売上額をほこる巨大な企業なのですが、今季限りでガイコホンダのスポンサーから撤退するというモトゴシップが、8月末頃から欧米主要MXメディアやSNS等で目にするようになりました。
色々と深堀りしてみると、アメリアで最もメジャーなNASCAR参戦チームからもスポンサー撤退という情報までたどり着き、ガイコホンダスポンサー撤退のモトゴシップにも、にわかに信憑性が出てくるのです。
9月末時点での複数の情報まとめると…
・現在は新規メインスポンサー獲得に奔走中
・新規スポンサー獲得出来なければレース活動休止
・ライダーとの契約を白紙とし解散(移籍へ)
・ホンダファクトリー(450チーム)テント内に250ライダー枠を用意する
というのが、多くの関連モトゴシップに共通している内容ですが、果たして…?
【2020 ガイコホンダ ライダー構成】
・ジェレミー・マーティン(AMAモトクロス250MX参戦中)
・ハンター・ローレンス(AMAモトクロス250MX参戦中)
・ジェット・ローレンス(AMAモトクロス250MX参戦中)
・下田丈(AMAモトクロス250MX参戦中)
・カーソン・マムフォード(AMAモトクロス250MX参戦中)
・チェイス・セクストン – AMAモトクロスからホンダファクトリーへ移籍し450MXクラス参戦中
・クリスチャン・クレイグ – 負傷欠場ケン・ロクスン代役としてホンダファクトリーから450MXクラス参戦中
下田選手を含む太文字の5名が、ガイコホンダのテント下で現在レース活動を行うライダー達となります。
複数いるガイコホンダのチームオーナーの一人を義父とするクリスチャン・クレイグには、来季スターレーシングヤマハ移籍(!)が確定済みの模様。深読みすると、ガイコホンダ(ファクトリーコネクション)消滅説を裏付けるようなモトゴシップとも受け取れます。移籍先交渉を始めているライダーの存在も漏れ伝わっており、大型新人ジェット・ローレンスには、ホンダを筆頭に複数のファクトリー契約オファーや交渉が水面下で行われているとかいないとか…。
コロナ禍の外出自粛により自動車(バイク)事故が激減。保険会社としてのガイコは保険金支払い減少につながり、大幅に黒字を拡大。企業として資金難というのは考えられない状況。一方の欧米バイク業界ではレジャー用途としてのバイクやギア、ウェア類の販売が非常に好調な売上となっていることが一般メディアでも取り上げられています(国内でも需要増の報道)。コロナ禍での経済不況という観点からだけでは、ガイコホンダ消滅のモトゴシップは不可解ではあります。単純に金銭面だけの話で済まないようなことは、時代の変換期ともいえるコロナ禍で起こり得ることなのかもしれません。
我々、日本のレースファンとしては下田選手の去就問題に直結するモトゴシップだけに非常に気がかりなトピック。下田選手の今季活躍とポテンシャルの高さがあれば、仮にガイコホンダを離れることとなっても有力チーム加入の可能性は十分にあると思われます。しかし、コロナ禍でのAMA移籍市場は噂に挙がるライダーたちの情報を追い続けているとまだまだ不確定な状況が続いている印象。今後もこのモトゴシップ追い続け〼
【追記】
所属ライダーやチームスタッフのコメントやインタビュー等でガイコホンダ解散濃厚との情報は広く知られるところとなっていますが、公式SNS上で13年間に及ぶガイコとの取り組み終結をコメント。新たなメインスポンサー獲得、チーム存続に向けて活動中であることも記されています。
来季AMAレースカレンダーがコロナ禍で不明な現状ではありますが、水面下で新規メインスポンサー獲得交渉難航であれば、タイムリミット的にも残念ながらチーム存続は難しいと考えられます。モトゴシップ的には、チーム存続不可「前提」でホンダファクトリー内に2名の250ライダー枠を用意するという情報。筆頭としてはローレンス兄弟の弟、大型新人ジェット・ローレンスの名が挙げられており、兄のハンターとセットでローレンス兄弟で2枠説あり。2人目候補に下田選手の名前も浮上中だとか? 水面下では、所属ライダー達が複数の有力チームと交渉を続けている情報も…。
今季AMAスーパークロス250SXイーストランキング3位、新人賞獲得。AMAモトクロスでもランキングトップ10を視野に捉えている下田選手。ホンダ残留でも納得の実績ではあるのですが… KTMやハスクバーナ、GASGAS移籍のサプライズ等が仮にあるとしたらシビれます! 日本人ライダーとしてオーストリアメーカーに移籍。名トレーナー、アルドン・ベイカー氏のベイカーズファクトリー入りも果たしてフロリダ拠点でウェブやオズボーン等のトレーニングパートナーとして名を連ねる日本人ライダー誕生にも期待したい一方的な希望的観測を勝手に抱いたりも(笑)。下田選手の去就問題、見守りたい!
下田丈SXライド収録|2020 ガイコホンダ お披露目@ USホンダメディアデイ
Honda Racing Corporation