モトゴシップ｜アントニオ・カイローリ「事実上タイトル争い白旗」レース欠場表明
FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズへ参戦するレッドブルKTMは、アントニオ・カイローリとジェフリー・ハーリングスの第11戦インドネシアGPと第12戦アジアGP（インドネシア）の2レース欠場を発表。
第9戦ラトビアGPで両者そろって負傷したカイローリとハーリングス。ハーリングスは足首亀裂骨折により手術後は療養中。カイローリは右肩脱臼からの復帰を模索するも第10戦ドイツGPに引き続きインドネシアラウンド2戦欠場となりました。
ディフェンディングチャンピオンのハーリングスは開幕直前の負傷で今季初レース直後の再負傷だけにポイント争いとは無縁。ハーリングスの心情は察するに余りある状況ですが、ここまで不運が重なると… 無理して早期復帰する理由はないでしょう。
注目はカイローリ。第5戦イタリアGP終了時点でポイントリーダーとして早くも「43点」の大量リードをティム・ガイザー（ホンダ）に対して築き上げるも、フランスGP以降は転倒による負傷やスターティングゲート不具合等の不運もあり、形勢逆転。第8戦ロシアGPでポイントリーダーの座をガイザーに奪われた直後に負傷…
欠場した、第10戦ドイツGP終了時点でガイザーに対して「83点」ビハインドのラインキング2位。現時点でもガイザーに不運が起こらないとカイローリの逆転タイトルの可能性は極めて薄い状況でしたが、2戦連続のインドネシアラウンド欠場でタイトル争い脱落は決定的。欠場者の多い、今季MXGP勢力図からするとガイザーが2度目のMXGPタイトル獲得はシリーズ中盤にして濃厚と見るべきでしょう。
リリースによるとレース復帰に向けて火曜日にライディングを試みるも痛みが引かずに欠場の判断とのこと。
今年34歳になるカイローリ。来季までレッドブルKTMと契約期間中ということで万全なコンディションで、現役最後のシーズンと噂される2020年のタイトル争いをハーリングスと共に盛り上げてくれることに期待。さらに現在、カイローリ夫人は妊娠中。レース欠場期間中は奥様やご家族と大切な時間を過ごしていただきたいですね。
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