たまモト|2018 全日本モトクロス選手権 開幕戦 九州大会 HSR九州
えかきやたまさんによる全日本モトクロス選手権 土曜予選日の注目・活躍したライダー達のレース会場からのコメントをお届けする「たまモト」。たまさんだからこそ引き出せる予選レース直後のIAトップライダー達のリアルなコメント&情報満載です。エンジョイ!
全日本モトクロス選手権大会開幕戦九州大会。4月とは思えない寒さとくるくる変わる天気に翻弄されながらの開幕となりました。IA2予選A組はみぞれまじりの雨の中スタート。あまりの寒さに身を縮めるように待機していたライダー達もいざスタートしてしまえば熱い走り。HSRは比較的水はけの良い砂地のコースですが前日からの雨で荒れた状態。そんな中,九州出身のライダー古賀、能塚、森がトップ3に。IA2予選B組の時には雨も止み曇天の下のスタートとなりました。馬場亮太がトップに躍り出るも小川、大倉に抜かれ3位。HONDAからKawasakiにスイッチした小川の速さ、昨年ルーキーながら全日本をほぼ走る事のなかった大倉の落ち着いた追い上げが目を引きました。IA1予選は今年からタイムアタック方式に。慣れない形式に戸惑うライダーもいる一方、GPでこの形式に慣れている山本鯨が快走。序盤はHRCのワンツーでしたが後半、Kawasakiの小方,新井がタイムを出してきて2位3位に。刻々と更新されるタイムをファクトリーなど一部のチームしか把握できていなかった為、プライベーターにはやや厳しいかなという印象。観客にも「今,誰が何位を走っているのか」が伝わりにくかったようで、誰にでもわかりやすいタイムの表示方法が今後の課題かなと思いました。
そんなこんなな予選日にパドックで集めた生の声をお届けします。
■IA2 予選A組1位 古賀太基選手
たま:予選の感想を
古賀:寒かったー!!(笑)
たま:寒かったですね(笑)わりとぶっちぎっちゃった感じでしたが。
古賀:そうですね。そんなに攻めてた感じじゃないんですけど。明日に向けてまだ全然詰めれるので明日が楽しみです。
たま:走り慣れてるコース…って言っちゃっていいのかな?
古賀:そうですね、地元…ていうか。2週間くらい実家(福岡)に帰ってきて乗り込みをしているので準備はばっちり、満タンです。
たま:今はどこにお住まいなんですか?
古賀:(新しい)チームの拠点が鈴鹿なので僕の拠点も鈴鹿に移して今シーズンを戦います。
たま:じゃあ九州の時だけご実家に帰られて…?
古賀:そうです。
たま:小川選手が去年は同じ赤いバイクで同じ様なゼッケンで同じ様なウエアだったからよく間違えられたけど今年は大丈夫だって言ってましたが(笑)
古賀:たしかに、今年は間違えられないですね。(笑)
たま:では自分のバイクはこんなですよとアピールを(笑)
古賀:白…?うーん、黒っぽいバイクで、ゼッケン922番で、ウエアも黒っぽい…全体的に黒っぽいんですけど(笑)間違わないで応援してください。
たま:ぶっちぎって走っちゃえば間違えられないよ?(笑)
古賀:そうですね!じゃあ、明日はぶっちぎりで!!!
■IA2 予選B組 2位 大倉由揮選手
たま:今日の予選の感想を
大倉:練習走行の走りがぜんぜんで予選はどうかなと思ったんですけど、そこはしっかり気持ちを切り替えて。スタートも悪くはなかったんですけど前半は自分の悪い所が出てしまいましたね。後半はよく体も動いてよくなったので決勝ではもっといい走りが出来たらなあと思っています。
たま:このコースは初めて…ではないですよね。B級の時に走ってらっしゃる?
大倉:B級の時に2回走ったくらいなんでそんなに数は走っていないコースですね。
たま:去年はIAルーキーですけど全日本を余り走られなかったですもんね。
大倉:去年は第4戦の菅生だけ出ましたね。
たま:それ以外は、アメリカを走っておられた?
大倉:はい。
たま:ある意味、今年初めてのコースが多いと思うんですが。
大倉:はい、そうです。
たま:ドキドキ?
大倉:レースの時は緊張しますけど…
たま:B級で走ってるからそうでもない、ですか?
大倉:A級に上がったら周りのレベルも変わるんで。そこはやっぱり…今年のルーキーならともかく、去年ルーキーとして走らせてもらってて2年目なんで恥ずかしい走りはできないな。しっかり結果を残さないとなあって思ってます。
たま:ちょっとプレッシャーですね
大倉:そうですね。
たま:では、ニューモトの読者や明日来て下さるお客様にメッセージを
大倉:今年からヤマルーブレーシングwithチームKo’Zで1年間IA2に参戦させてもらいます大倉由揮です。ちょっとでも魅力のある走りをできるようにしますので46番を応援してください。IBの時も声をかけてもらったりすると『がんばろう!』ってすごく思えたので、応援してくれてる皆さんや支えてくれているチームの方々に結果で恩返しが出来るようにがんばりたいと思ってます。
■IA2 予選B組 1位 小川孝平選手
たま:新しいチームに変わられての感想を
小川:最高です!(笑)最高ですっていうのはちょっとアレですけど…だいぶいい環境で走らせてもらってます。
たま:Kawasakiに乗ってみて合ってるなって感じました?
小川:あってた…うーん…あってるかどうかはまだわからないですけど、合わせ込んでいます、今。まだ挑戦段階です。
たま:昨日言ってたけど、今年は古賀君と混同されにくくなったということで(笑)
小川:あああ、そうですね。去年は古賀君と似たか寄ったかのバイクとウエアだったんで。今年はバイクの色が変わったんで見分けてもらえるんじゃないかなと(笑)
たま:昨日冗談で『どっちかが一番前を走ったら見分けつく』って言ってましたけど、今シーズン2人揃って前を走りそうな気配じゃないですか。
小川:(笑)そうなるんじゃないかな〜とは思ってます。なので『緑の小川』で見分けてください(笑)
たま:明日の抱負を。
小川:明日ですか。とりあえず今日お風呂入ったらお祈りをして…
たま:え?!お祈り??
小川:『晴れますように!』って。晴れればなんとか。練習走行も予選もあんまり調子良くなかったんです。予選も『なんとか1位みたいなかんじだったんで。明日晴れてくれればベストな状態で走れるんじゃないかなと思ってます。みんな晴れるようにお祈りしてください。
■IA1 予選6位 岡野聖選手
たま:タイムアタックどうでした?
岡野:いやあ、思うように走れなかったですね。
たま:一番いい時は4番手くらいでしたっけ?
岡野:最後は6番でしたよ。
たま:ちょっと掴めない感じでした?
岡野:そうですね。後から思えばですけどもう少しあそこをああしたらっていうのが何箇所かあるんで、もう少しタイムを上げれたかなとは思います。
たま:まだタイムアタックのコツ的なものが…
岡野:そうですね、あんまり無理しすぎるのも危ないんでちょっと抑えて走ったんですけど。それでもやっぱり6番は悔しいですね。とりあえずタイムだけは出せると思ってたんで。
たま:レースするのとタイム出すのは違うんですね?
岡野:そうですね、タイムアタックは自分一人で走れるんで。今日ももう少しは出したかったんですけど。あんまり上手い事走れなかったです。
たま:今回はちょっとまだ課題が残ったけど、タイムアタックで予選と言うこと自体は岡野君には合ってる?
岡野:そうですね。たぶん合ってると思うし、なんなら30分の中で1周だけ思いっきり走ればいいんで(笑)
たま:気持ち的に楽なんですね(笑)
岡野:(笑)そうですね、楽ですね。
たま:新しいチームについて… あ、新しいチームというわけではないんですね、新しい環境?微妙ですね(笑)今までと少し違う体制?…の感想は?
岡野:いやもう、見ての通りすごいですよね。自分としては完全にしっかり走れる体制はつくってもらえてるので、レースに集中して、自分が結果を出すだけですね。
たま:自分一人の為にものすごい沢山の人が動いてくれる状況で…
岡野:そうなんですよね!すごい沢山なんですよね、ほんとに。
たま:以前にも(SUZUKI)ファクトリー経験はあるわけですが…
岡野:ありますけど… あの時はライダーが3人だったんで。今回は僕ひとりっきりにこの人数すごいプレッシャーがありますけど。皆さん良くしてくれるので。
たま:プレッシャーもあるけどやりがいもある?
岡野:そうっすね。やりがいもあるし、すきなようにさせてもらってるので。伸び伸びと走れます。みんなよくやってくれているのでみんなのためにも走りたいと思えるチームですね。
たま:トラックの中どんなですか?(笑)
岡野:広いですよー!僕一人ですからね。ベット置いて泊まろうかなぐらいの広さで。シャワーも外にあるし。ほんと泊まれますよ(笑)。贅沢な空間独り占めです(笑)。
たま:では明日観に来てくださるファンの皆さんに何か。
岡野:IA1ルーキーなので(笑)元気のいい走りをしたいと思います。
■IA1 予選2位 小方誠、予選3位 新井宏彰
たま:小方さん、二番時計でしたけどタイムアタックはどうでした?
小方:いつもと違って、面白いなって感じで。
たま:クリアラップのタイミングとかはどんな風に狙ったんですか?
小方:いや、わかんないですね(笑)
たま:ひたすら走ってたんですか?
小方:はい。ちょっと間入れたりしながら…アタックしてる時はクリアラップとりたいんですけど、それは運みたいなところもあるし… そういう時に限って黄旗が出てたりもするし(笑)
たま:じゃあ何回かアタックしてとれた…て感じですかね?わりと後半上がってきたように見えましたが。
小方:そうですね。
たま:じゃあ、後半に運が良かったんだ?
小方:そうですね(笑)たしかに!
たま:今年一年タイムアタック予選だとすると、そういったタイミングの掴み方は課題になりそうですか?
小方:そうなんですかね?まあまあ自分の走りが出来ればタイムは出るんじゃないかなーと思いますけど。
たま:では明日の意気込みを…
小方:そうですね、絶好調なんで明日は…ああああ…
【ここで新井選手乱入(笑)】
新井:何言ってんの?(笑)
小方:あああ…新井君に焼き肉おごってもらおっかな(笑)
たま:じゃあ新井ちゃんにも質問を。タイムアタックどうでしたか?
新井:昔、何年か前にやってるから。まあ、やり慣れていると言うか、あの感覚で行きましたけど今日は1本ラインだったし。なかなかクリアラップとるのが難しいかな。特に雨上がりでね1本ラインだから。
たま:なるほど。小方さんは『運だ』って(笑)
新井:ははは!!そう、運!
たま:なるほど、ラインが1本だとそういうことが多いんですね。
新井:ただ、ここはコースが広いからまだましだけど、これがオフビみたいに狭くてちっちゃいコースだったらけっこう厳しいかもしれない。
たま:2人ともわりと(タイムアタック自体は)嫌いじゃなかった感じ?
新井:嫌いじゃないっっていうかね。ほら、僕らもうベテランっていうかね。誠もこんなにこにこしてるけど30オーバーだし。どっちかっていうと爺だし(笑)何十年って乗ってるから。
小方:(笑)
たま:じゃあお二人の明日の抱負を。
小方:Kawasakiで1−2です。
新井:え?どっちが?!
小方:どっちでもいい(笑)
新井:じゃあとりあえずヒート1は誠で、ヒート2は僕で、オーバーオール僕ってことで(笑)
■IA1 予選5位 大塚豪太、IA2 予選B組 3位 馬場亮太
たま:シーズンオフ、アメリカで一緒だったんですって?
大塚:一緒に住んでたんですよ。
たま:アメリカで楽しかったことは?
馬場亮太:グレンヘレンでぶっとんで。首が今もおかしいです。でも一番楽しかったのもグレンヘレンです。
たま:どのくらい行ってたんでしたっけ?
大塚:6週間くらいです。
馬場亮太:僕も同じくらいです。
たま:別々のチームでトレーニングに行ってたのに仲良しだったんですね(笑)
たま:では豪太くん、今日の予選のタイムアタックの感想は?
大塚:今日はけっこう失敗しちゃってたし、僕、ジャンプを飛んでなかったみたいなんですよ。4連をみんなは3−1で飛んでたらしいんですけど、僕2−2でびびっていってたんで。それを飛んでればあと1秒くらい詰めれたかなと。
たま:タイムアタックはどうでした?
大塚:僕はレースしたかったですけど。
たま:タイムアタックはやりづらい?
大塚:別にやりづらい訳ではないけど、僕はレースの方が好きだから。一斉にスタートするレースがしたかった。
たま:やる気がでない?(笑)もしIA2もタイムアタックになったら亮太君はどうですか?
馬場亮太:僕はタイムアタックのほうがいい。
たま:え?そうなんだ?
馬場亮太:レース嫌いなんで(笑)
たま:では明日の抱負を。
大塚:明日は攻めの走りをして、いつまでもファクトリー勢に負けてないで勝ちます!
馬場亮太:明日は勝ちます!
たま:だれに?(笑)
馬場亮太:自分に?レースに?そして1番に。
たま:がんばってください!
■IA2 予選A組 3位 森優介選手
たま:予選、活躍されてましたね
森:そうですね、スタート出られて楽でしたね。いつも追い上げばっかりなんで久々にスタート出られたんです。楽に、軽く力も抜けて。地元なんでリラックスして乗れて良かったと思います。
たま:コースコンディションもかなりよくなってて…
森:そうですね、昼にブル入ってそれでけっこうコンディション回復して。このままいけば明日はかなりベスコンになりますね。
たま:やっと地元で活躍できて。
森:そうですね、やっとです。A級3年目なんですけど、1年目は怪我して開幕戦出れなくて、2年目は雨で…やっと3年目で…自分ももうおっさんだなって思って(笑)若いコどんどん来てるから怖いです。
たま:では地元という事で明日応援に来て下さる方になにか
森:明日は地元の応援がいっぱいあるんでいいと見せたいと思います。スタート出るんで1コーナーでスタンバってもらってたら52番が一番最初に来ますので!!
土曜日リザルト速報|2018 全日本モトクロス選手権 開幕戦 九州大会@HSR九州
レース事前情報|2018 全日本モトクロス選手権 開幕戦 九州大会@HSR九州