たまモト特別編|「新しいチームの形」合志技研工業株式会社「GOSHI Racing」IA2 石浦 諒
今シーズンは、従来とは少し違ったなりたちの新しいチームがいくつも誕生してパドックの景色が今までと少し違って見えるように思います。そんな新しいチームのひとつ、開幕戦HSRの地元熊本県の企業、合志技研工業株式会社を母体としたGOSHI Racingでライダーとしてカムバックした石浦諒選手にお話を伺ってみました。
■IA2 予選A組 9位 石浦諒選手
たま:新しいチームで戻って来られたということで…。
石浦:はい。新しいチームの名前はGOSHI Racingです。ゼッケンは952番、元祖は福留善秀選手のゼッケン952を背負ってまた全戦参戦します。
たま:GOSHI Racingで走られるようになったいきさつを。
石浦:GOSHI Racingは元々ロードのチームで合志技研工業という会社のチームなんですけど、今年からモトクロスにも参戦する事になったんです。そこで自分がライダーとしてIA2クラスで走るようになりました。ただレースに参戦するだけじゃなく、自社で作っているレーシングマフラーをつけてレースに出るというスタンスです。
たま:宣伝とテストを兼ねた役目ですか?
石浦:そうですね。会社PRと実践テストですね。
たま:石浦君は現在、合志技研さんにお勤めされているんですよね?
石浦:そうです。去年の10月に転職して4月から正社員になったんです。仕事内容もマフラーをつくる「開発ブロック」という所で、常に自分のバイクのマフラーをつくっているんです。僕を入れて7人の部署で皆と試行錯誤しながらマフラーをつくってレースに挑む形です。ですから、レースシーズン中でもマフラーは変わっていきますし、その変化も見所かなと思います。
たま:じゃあ、興味のある方はチームテントに来てマフラーを見せてくださいとお願いしたら見せていただける?
石浦:そうですね。ただ、マフラーの中身とかの話は秘密なんでできないんですけど(笑)。ぜひ近くで生を見て欲しいですね。
たま:マフラーの良さを身をもって証明しないといけないので責任重大ですね。
石浦:そうですね、結果を出さないといけないんで。プレッシャーはすごいです。とはいえ、今日は久々のレースで予選通ったんでほっとしました。
たま:今年は、小島選手のBells Racingだったり、古賀選手のADAだったり新しいチームができていて… GOSHI Racingもまた新しい形ですよね。
石浦:そうです。企業向けにアピールする形ですね。自分としては勝ちにも行きたいんですけど、新しいチームなのでまず今年は全戦フルでちゃんと回ってちゃんと会社PRをしないといけないですよね。
みんなに伝えたいのは、自分のように会社に入ってサラリーマンとして働いていて、それでもレースが出来る環境もあるということ。自分の『レースをしたい』という思いが強ければいろんな人に出会う事も多くなるし、それでいろんな形でレースができる機会にも出会えると思うんです。レースをするのってお金がかかるじゃないですか。でもお金がないからできないと諦めることなく『レースをしたい』と思って動いていたら、こういう形でレース業界に戻ってこれたので、周りに感謝していますし、会社にも感謝しています。『レースをしたい』と強い気持ちを持って動いていたらこういう形で戻れる事もあるんだっていうのをもっと知ってほしいですね。
たま:1度「就職しますからレースは引退します」ってお辞めになって、でもやはりレースがしたくてこうやって戻ってこられたという…
石浦:そうですね。やっぱり走りたかったんで…
たま:いろんなものを背負って走る石浦選手ですが、明日は?
石浦:とりあえず予選は通ったんで、明日は楽しく走ります。まずは目立つように(笑)
たま:チームテントの隣にもGOSHI のテントがありますね?
石浦:今回は地元という事で企業ブースも出しているんです。あの… 熊本で流れているロードの選手とか僕も出てる合志のCMがあるんですけど、それを流していたりしますし、マシンも展示してありますので、ぜひ、覗いていってください。
<合志技研工業株式会社>
本社所在地:熊本県合志市