AMAスーパークロス事件簿|ジョーイ・サバッチー「ペナルティ瞬間」一部始終
2017 AMAスーパークロス 第16戦 イーストラザフォード 250SXメインレース中に起こった問題のシーンビデオ。
250SXイーストシリーズのポイントリーダー、ジョーイ・サバッチー(カワサキ)が2位走行中コースアウト。隣接したフープスレーンに飛び出し、その地点からコース復帰。この行為に対してAMAは、サバッチーに対して「5順位降格」のペナルティを下しました。
まずはその問題シーンビデオから…
「う〜ん…」
AMAからサバッチーに下された5順位降格のペナルティの結果、3位でフィニッシュしたサバッチーは8位という最終順位となりました。これにより、サバッチーは「7点」を失うこととなり、ポイントリーダーの座からも脱落。
【250SXウエスト ポイントランキング(8/9 Rd.)】
1. Jordon Smith (KTM), 160 points
2. Zach Osborne (HUS), 159
3. Joey Savatgy (KAW), 159
4. Adam Cianciarulo (KAW), 146
5. Dylan Ferrandis (YAM), 126
6. Christian Craig (HON), 97
7. Luke Renzland (YAM), 84
8. Anthony Rodriguez (YAM), 80
9. Kyle Cunningham (YAM), 77
10. Mitchell Harrison (YAM), 74
新たにジョードン・スミス(KTM)がポイントリーダー浮上。1点差のビハインドにサバッチーとザック・オズボーン(ハスクバーナ)が続き、1週間後の最終戦ラスベガスを迎えるしびれる展開に。
このAMA裁定、リリース抄訳すると… レース後の抗議により審議(ビデオ含む)・聞き取りも行われ、サバッチーのコース復帰をショートカットとみなされてのペナルティとあります。
AMAでもFIMや全日本モトクロス選手権同様にコースアウト時のコース復帰に関してはコースアウトした場所、もしくはコース復帰が有利とならない安全な場所からというレギューレーションは統一された解釈として制定されています。
オンラインライブ中継や上記ビデオを何度も観ての個人的な意見ですが、このサバッチーの場合は2位走行から3位へと順位を落としていることと、スーパークロスのようにコースレイアウト上、隣接し合うセクション間でのコース復帰が困難や逆に危険と判断できる場合もあること。そして、隣接したコース上でマシンを方向転換してコースインする必要がある今回の場合を考えると、レギュレーション上の規則だけでのペナルティの判断に疑問を感じます。ビデオではコース両サイドのオフィシャルが黄旗を手にしているのも確認できます。
シリーズ残り2戦の熾烈なタイトル争いの最中だからこその抗議だったのかもしませんが…
最終戦ラスベガスの250SXは東西地区混走のシュートアウトレース。昨年同様、レースのポイントは東西地区に関わらずそのまま適用されます。3人のライダーがたったの「1点差」の間にひしめき合う最終戦のイースト地区タイトル争いにウエスト地区のライダーも絡んできますので過去に例を見ないガッチガチの勝負が見られすはずです!
速報250SXハイライトビデオ|2017 AMAスーパークロス 第16戦 イーストラザフォード