モトゴシップ|AMAスーパークロス レースフォーマット変更?
【2018年 レースフォーマット変更の噂、再燃中につき2016年12月15日の記事を再編集】
2016年春先から近い将来に向けてのAMAスーパークロスレースフォーマット変更の噂がいくつか浮上していました。実際にチーム関係者等に聞き取りも行っていた模様でそのどれもが具体的なプランでしたが、そのひとつが2017年 AMAスーパークロスに新たに採用されました。
これまでの450SXクラス「20周」、250SXクラス「15周」という決勝レースフォーマットが変更となり、新たに採用されたのは…
- 450SX決勝レース「20分プラス1周」
- 250SX決勝レース「15分プラス1周」
それにともない、ヒートレース、セミ、LCQも変更されています。
- ヒートレース「5分プラス1周」
- 450セミ「4分プラス1周」
- LCQ「3分プラス1周」
会場によってはラップタイムが40秒台というコースも珍しくなかった近年のAMAスーパークロス。今回のレースフォーマットの変更により実質、レース時間の延長となることに。
フィジカルの強いライダーや追い上げ型ライダーに有利な変更となることが予想され、スタート時マルチクラッシュ等のハプニングから順位挽回のチャンスも増えることにも。レース展開や順位に直結する大きな変更で非常に興味深いです!
【他にも近い将来に噂されているAMAスーパークロスの変革とは…】
- レース数の大幅増加
- シリーズにヨーロッパ等の国外ラウンドを組込み
- NASCARで採用されているような「チェイス」システムの採用
- モンスターエナジーカップのような3レース制(10周)
「チェイス」システムは簡単に説明すると、シリーズ終盤でランキング上位陣のポイントをリセットし、所定のラウンドごとにライダーを絞り込み、最終的にチャンピオンを決定するというシステム。必然的にシリーズ最終戦までタイトルが争われるという結果に。強引ですが日本プロ野球で例えると、プレーオフ制度やクライマックスシリーズにあたるもの。チャンピオン早期決定やチャンピオン確定後の消化レースを無くすことにも繋がります。
実際に採用されるのか? 他にも新しいレースフォーマットの変更があるのか? 興味はつきませんが、AMAスーパークロスオーガナイザーが今後のシリーズ発展のために水面下で試行錯誤していることは、今回発表されたレース時間変更によって明らかなものとなりました。
違和感持たれる方も多いかもしれませんが、裏を返せばそれだけAMAスーパークロスがコンテンツとして魅力・人気があり、大前提としてビジネス的にも今まで以上に拡大していける可能性が大いにあるからこその「変革」という解釈も出来るでしょう。
pc: Garth Milan/Red Bull Content Pool