レースビデオ＆リザルト｜2023 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第7戦フランスGP

by SetagayaRacing · Published 2023-05-22 · Updated 2023-05-22

2023 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第7戦フランスGPのMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ＆リザルトをシェア。

近年の国別対抗世界選手権「モトクロス・オブ・ネイションズ」で5連覇を果たしMX強豪国としての地位を確固としたものにしたフランス。ヨーロッパの中でも熱狂的なMXファンが多く、地元フランス勢の活躍も期待される一戦です。

会場は2017年以来となるGP開催となるコース、ヴィラール・スー・エコ。過激なアップダウンに加えて砂利の多い硬質路面が特徴のコース。大会前の大雨の影響で深い轍の複数のラインが交錯するコンディションで、いつにも増して激しいバトルが繰り広げられています。

エンジョイ！

【MXGP 総合結果】
1. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 1-2.
2. Romain Febvre (FRA, KAW), 3-1.
3. Jorge Prado (ESP, GAS), 4-3.
4. Ruben Fernandez (ESP, HON), 5-4.
5. Calvin Vlaanderen (NED, YAM), 8-5.
6. Valentin Guillod (SUI, HON), 7-7.
7. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 9-6.
8. Brent Van doninck (BEL, HON), 10-8.
9. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 2-30.
10. Brian Bogers (NED, HON), 11-11.

今季初となる総合優勝果たしたのは、シーワー。今シーズンは転倒や体調不良で不振が続いていましたが、持ち前の好スタートとコンスタントなライディングが復活。祖国スイスからも近い会場ということで多くのスイス人ファンの前での快勝となりました。レース2での首位バトルに破れたことは素直にフェーブルのスピードを認めるコメントを残しています。総合2位は、地元フランスのフェーブル。前戦スペインGP予選レースでの脳震盪リタイアからの回復が心配されていましたが、母国GPで奮闘。依然、100%の回復には至っておらずと語るも再びランキング3位に浮上し、タイトル争いに望みをつなぐ価値ある表彰台となりました。総合3位には、ポイントリーダーのプラド。得意の好スタートを武器にレースを有利に戦い、好調を維持。両レース共に優勝争いから脱落していく流れで、特にコース全般の路面状況がドライになってきたレース2では苦戦とコメント。しかし、今季のプラドはバトルの中でも冷静さと安定感も兼ね備えており、ポイントリード拡大にも成功。

前戦でGP通算102勝の記録樹立したばかりのハーリングスは、GP初優勝はたした2010年の復刻デザインウェアで登場するもレース2でゴーグルストラップとステップ破損のトラブルでリタイア…。ランキング首位浮上の可能性もあった一戦でしたが、次戦の地元オランダGP、ラトビアGPと続くサンドコース2連戦での巻き返しを誓っています。

【MXGP ポイントランキング】
1. Jorge Prado (ESP, GAS), 342 points
2. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 318
3. Romain Febvre (FRA, KAW), 263
4. Ruben Fernandez (ESP, HON), 263
5. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 243
6. Calvin Vlaanderen (NED, YAM), 226
7. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 217
8. Mattia Guadagnini (ITA, GAS), 203
9. Maxime Renaux (FRA, YAM), 202
10. Valentin Guillod (SUI, HON), 162

レース1終了時は4点差までハーリングスに迫られたプラドでしたが、今大会終わってみれば「24点差」とリード拡大へ！

【MX2 総合結果】
1. Thibault Benistant (FRA, YAM), 1-2.
2. Andrea Adamo (ITA, KTM), 3-3.
3. Liam Everts (BEL, KTM), 2-4.
4. Lucas Coenen (BEL, HUS), 7-1.
5. Kay de Wolf (NED, HUS), 4-5.
6. Roan Van De Moosdijk (NED, HUS), 5-7.
7. Marc-Antoine Rossi (FRA, KTM), 8-6.
8. Kevin Horgmo (NOR, KAW), 6-9.
9. Ferruccio Zanchi (ITA, KTM), 11-8.
10. Jan Pancar (SLO, KTM), 16-11.

今季総合2勝目を飾ったのは母国GP迎えた地元フランスのベニスタント。念願の母国GP制覇に歓喜。熾烈な上位バトルが繰り広げられたレース1での勝利、堅実なスピードとライディングを披露したレース2と本来の自分のライディングを取り戻せているとコメント。総合2位は、表彰台フィニッシュ連発（今季5度目）のアダモ。珍しく両レースでスタート失敗からの追い上げ展開。リスクを冒しながらもチームメイトのエバーツを目指すライディングが好結果をもたらしたとレースを振返りました。総合3位には、今季レッドブルKTMファクトリー入り果たした、エバーツ家三代目のリアム・エバーツ。アダモとのバトルには敗れはしたものの、やはりテクニカルなコースで持ち前のポテンシャルの高さが光ります。まだまだ線が細い印象ありますが、今季の成長に期待です。

大注目は表彰台は逃したもののレース2でGPレース初勝利を果たしたクーネン。ハスクバーナファクトリーとレッドブルKTMファクトリー新加入が話題の双子のクーネン兄弟、16歳。GPデビュー7戦目にしての初レース勝利は、ホールショットから全ラップで首位、ベストラップ記録のおまけ付き。16歳の才能が突如、開花した素晴らしいれーすとなりました。

【MX2 ポイントランキング】
1. Jago Geerts (BEL, YAM), 319 points
2. Andrea Adamo (ITA, KTM), 318
3. Kay de Wolf (NED, HUS), 307
4. Thibault Benistant (FRA, YAM), 303
5. Simon Laengenfelder (GER, GAS), 259
6. Roan Van De Moosdijk (NED, HUS), 254
7. Liam Everts (BEL, KTM), 235
8. Kevin Horgmo (NOR, KAW), 201
9. Lucas Coenen (BEL, HUS), 196
10. Jan Pancar (SLO, KTM), 149

ポイントリーダーのへールツが予選レースで負傷リタイア。GASGASファクトリーのランゲンフェルダーが負傷欠場。ヘールツの1点差にアダモが迫るタイトル争い急展開。ランゲンフェルダー欠場もあり、今大会総合優勝のベニスタントがランキング4位浮上。若手中心MX2クラスのランキング争いが大変なことになってきました。