250SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2023 AMAスーパークロス 第5戦 ヒューストン
【追加:リザルト雑感】
2023 AMAスーパークロス 第5戦 ヒューストン。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。東西に別れて争われる250SXクラスは、イーストシリーズ(全10戦)の開幕戦として開催。決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&最新ポイントランキングをシェア。
モトゴシップ|負傷欠場「下田丈」2023 AMAスーパークロス 250SXイースト開幕戦
日本期待の下田丈選手は、イーストシリーズ開幕戦欠場。詳細は上記記事リンク先でご確認下さい。
注目の250SXイーストシリーズ、開催地ヒューストンでは9度目のイーストシリーズ開幕戦を迎えることに。下田選手負傷欠場は日本のレースファンにとっては非常に残念ですが、タイトル候補最右翼と目されるローレンス兄弟の兄、ハンター・ローレンスを筆頭にタイトル経験者や優勝経験者、期待の大型ルーキーまでタレント揃いの激戦シリーズとなっています。エンジョイ!
【250SXイースト 決勝リザルト】
1. Hunter Lawrence (HON), 18 laps – 下馬評通りにローレンスが独走勝利! オープニングラップでのビアルとの首位バトルでトリプルジャンプ中に接触を避けるために着地時にコースアウトするヒヤリとする場面もありましたが、以降は危なげない走りでリードを築き上げる見事なレース展開。余力を残しているのは? とも思えるようなミスのないスムーズなライディングとレース運びは別次元。クレイグに破れた昨シーズンからの課題としてスタートと大きなミスない戦いを心掛けているとコメント。タレント揃いの激戦区250SXイーストシリーズではありますが、打倒ローレンスなるかが見どころでしょう!
2. Max Anstie (HON), +07.403 – MXGPからAMAに活躍の場を移して初表彰台で喜び爆発。450マシンでMXGPクラスやネイションズで優勝経験を誇る実力者ですが、アメリカでの活躍を夢見て2度目の渡米チャレンジ中のイギリス人ライダー。今季はマシンを250クラスに移しています。チームの勧めによる久々の250参戦も新鮮に取り組めて進歩しているとのこと。当初はウエストシリーズ参戦予定もアナハイム1SX直前の負傷でイースト参戦に変更。今回の表彰台&タイムドプラクティス最速ラップ記録のように一発のスピードがMXGP参戦時代から定評あるだけにダークホース的に今後も大注目でしょう。
3. Jordon Smith (YAM), +10.171 – SXタイトル争い経験あるものの負傷欠場により過去数シーズン精彩を欠く結果が続いていたこのクラスのベテランがスターレーシングヤマハ移籍初戦で、2019年以来の表彰台登壇。焦りからの転倒という悪い癖が見られたものの荒れたセカンドグループのバトルを確実に走り抜いての3位は失礼ながらサプライズ感あるカムバック劇。コンスタントなリザルトを残していければ優勝争いにも絡んでいけるスピードは健在。
4. Haiden Deegan (YAM), +19.010 – ブライアン・ディーガン家の17歳長男! 前週のアマチュア対象スーパークロス・フューチャーズを経てプロデビュー戦を迎えた現在最も注目集めている超大型ルーキー。オープニングラップ9番手から我慢強いレースで転倒者も多かったセカンドグループをコンスタントに走りきり、デビュー戦としては上出来すぎる4番手。運も味方したことは自身も認めていますが、スタジアムの大歓声が後押しとなったとコメント。目標をトップ10に設定していたデビュー戦でしたが、スピードだけでなくレース後半でも55秒台をキープする安定感と勝負していけるフィジカルの強さも披露。
5. Jeremy Martin (YAM), +20.332 – オフシーズンの負傷もありましたが、AMAモトクロス2冠王者が苦手のスーパークロスでまずはトップ5フィニッシュ。ラストラップのフープスでの転倒は残念…。シリーズを負傷欠場なく出場し、結果も求められるベテランだけにさらなる上位が望まれます。約1年ぶりのレース復帰ということでまずは満足というコメントあり。
6. Michael Mosiman (GAS), +21.694 – 昨年SX初優勝を飾っている今季タイトル候補の一人ですが、ヒートレースからスタート出遅れを繰り返し厳しいレース展開に。スピードやフィジカルには自信を見せており、早急な巻き返しが期待されます。
7. Tom Vialle (KTM), +26.868 – MXGPシリーズMX2クラス2冠王者として自身の夢であるAMAでの成功を夢見てのスーパークロスデビュー戦。MXGP時代から定評ある好スタートからローレンスをパスして首位快走はサプライズ。SX初レース初表彰台も視野に入ったレース後半に転倒で順位を落とす。不慣れなスーパークロスでのデビュー戦で転倒もありましたが、初戦で表彰台を狙えるポテンシャルを証明し、GP2冠の実力を披露。。転倒の原因はリアブレーキをミスしたことによるもの。課題であるフープスと表彰台を逃したことは残念も多くの収穫があった良い一戦だったとデビュー戦を振り返っています。
8. Chance Hymas (HON), +42.277 – ホンダファクトリー期待の17歳逸材がスポット参戦の予定を変更し、本格SXプロデビューを果たしました。スタート直後は表彰台圏内走行するも徐々にペースダウン。ヒートレース3位の結果が示すようにテストコースでのスピードは広く知られており、今後の活躍が楽しみです。ディーガンとの同期対決にも期待です。
9. Cullin Park (HON), +45.351 – ホンダサポートのフェニックスレーシングから参戦の若手。
10. Chris Blose (KAW), +49.847 – 下田選手、ハマカーの負傷により急遽プロサーキットカワサキのシートが巡ってきた、35歳の大ベテラン。引退を撤回しての復帰劇でもあります。調整不足は否めない状況下で迎えた開幕戦、16番手とスタート出遅れから追い上げてのトップ10フィニッシュ。結果には満足していないもののプロサーキットチームとマシン調整に取り組んできた成果は収穫ありとのコメント。
11. Talon Hawkins (HUS), +52.898 – ディーガン同様に前週のアマチュア対象スーパークロス・フューチャーズを経てプロデビュー戦を迎えたハスクバーナファクトリーの新人。序盤の混戦内で順位を落とし、目標のトップ10入りならずも満足なプロデビュー戦とコメント。
12. Coty Schock (HON), +54.270
13. Henry Miller (HON), +1 lap
14. Jace Owen (HON), +1 lap
15. Nate Thrasher (YAM), +1lap – SX3勝を誇るスターレーシングヤマハ所属のタイトル候補ですが、課題の不安定なレースが開幕戦から露呈する厳しい展開に…。打倒ローレンス最右翼がいきなり苦しいポジションとなっています。調子は良いとのことで巻き返しなるか?
16. Hardy Munoz (HUS), +1 lap
17. Brock Papi (KAW), +1 lap
18. Jeremy Hand (HON), +1 lap
19. Michael Hicks (HON), +2 laps
20. Luke Neese (HON), +2 laps
21. Devin Simonson (KAW), +13 laps
22. AJ Catanzaro (HON), +14 laps
【250SXイースト ポイントランキング】
1. Hunter Lawrence (HON), 26 points(1勝)
2. Max Anstie (HON), 23
3. Jordon Smith (YAM), 21
4. Haiden Deegan (YAM), 19
5. Jeremy Martin (YAM), 18
6. Michael Mosiman (GAS), 17
7. Tom Vialle (KTM), 16
8. Chance Hymas (HON), 15
9. Cullin Park (HON), 14
10. Chris Blose (KAW), 13
11. Talon Hawkins (HUS), 12
12. Coty Schock (HON), 11
13. Henry Miller (HON), 10
14. Jace Owen (HON), 9
15. Nate Thrasher (YAM), 8
16. Hardy Munoz (HUS), 7
17. Brock Papi (KAW), 6
18. Jeremy Hand (HON), 5
19. Michael Hicks (HON), 4
20. Luke Neese (HON), 3
450SX決勝ハイライトビデオ|2023 AMAスーパークロス 第5戦 ヒューストン
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