450SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2023 AMAスーパークロス 開幕戦 アナハイム1

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【追加:リザルト雑感】

2023 AMAスーパークロス 開幕戦 アナハイム1。世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズ、AMAスーパークロス。全17戦で行われるシリーズ開幕戦。最高峰プレミアクラスとなる450SXクラスの決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&ポイントランキングをシェア。

 

 

報道等でご存知の方も多いと思いますが、年末年始のカリフォルニア州での記録的大雨被害のニュース。開幕戦当日に降雨はなかったものの例年より軟質路面となり、降雨の影響残るコースは波乱のレース展開を演出しました。

エンジョイ!

 

 


 

【450SX 決勝リザルト】
1. Eli Tomac (YAM), 21 laps – 「トマック劇場」首位が4回入れ替わる波乱の一戦を制したのはディフェンディングチャンピオンのトマック。SX通算45勝を記録した勝利は意外にも開幕戦初勝利でもありました。レース中盤突入時の転倒で一時は6位にまで順位落とすも、荒れたコンディションの中でも積極的にベストラインを模索していく貪欲な姿勢が勝負どころでの大きな強みとして結果に繋がりました。ヒートレース時から昨年同様の好調ぶりは見て取れるスピードと安定した好スタートを披露しており、今季もトマックを中心にシリーズが展開されていくことを予感させる勝利でした。かつてのメンタル弱さを露呈していた時代とは別人のように、30歳にして進化し続けるトマックの今季の活躍が楽しみです!

2. Cooper Webb (KTM), +02.778 – スタート直後の混戦時にエンストしオープニングラップ10番手からの追い上げレース。荒れたコースコンディションながらも良いラインを見つけられたことが2位浮上につながったとコメント。フルモデルチェンジしたKTM 450 SX-Fの2年目の今季は大幅に仕様変更を施したと語り、ラストラップの2位浮上に代表されるウェブ本来の貪欲な勝利への姿勢が帰ってきました。

3. Chase Sexton (HON), +04.350 – 昨年のAMAモトクロスでの大躍進から今季はタイトル候補としての活躍が期待されるセクストンでしたが、首位浮上も難コンディションによるミスで優勝を逃す。ワダチの多いコンディションでリズムをつかめなかったともコメント。安定したレース運びと首位走行は期待を裏切らない開幕戦となりましたが、昨年も見られた、突然リヤが暴れるマシン挙動が今季も見受けられたのが少々気になる点。

4. Dylan Ferrandis (YAM), +05.921 – 課題のスタートミスから、ウェブ同様追い上げレースに。ハイペースで追い上げる様子は中継でも度々取り上げられる快走ぶりで今季好調が伝えられている通り、強みであるアグレッシブなレーススタイルが光りました。調整も順調のようで今季はスーパークロスでも優勝争いが期待されます。

5. Ken Roczen (SUZ), +11.147 – 現役ライダーとして開幕戦最多勝(4勝)のロクスン。HEPスズキ移籍初お披露目が開幕戦ということでライブ中継内でも何度もフィーチャーされており、レースでも序盤から表彰台圏内で存在感を示しました。しかし、調整不足もあるのか? これまで同様にレースが終盤に差し掛かる頃から精彩を欠くライディングでペースダウン。

6. Colt Nichols (HON), +25.203 – ロクスン離脱後のホンダファクトリーのシートを急遽獲得のニコルスは450初レースにして一年ぶりの実戦復帰。上位から大きく離されるも好スタートから中団のバトルをしぶとく耐え抜き、9番手から6番手まで浮上。450デビューレースとしては上出来な結果。250SXクラスではチャンピオン経験者だけにさらなる活躍に期待。

7. Jason Anderson (KAW), +30.692 – 今オフ好調が伝えられて開幕戦優勝候補として名が上がっていましたが、タイムドプラクティスでの転倒の影響もあったのか? 転倒を喫したこともあり精彩を欠く内容。

8. Aaron Plessinger (KTM), +34.136 – ヒートレース、メインレースと好ラップタイムを記録するスピードがありながらもスタート出遅れや転倒もあり苦戦。調子も良好のようで本領発揮が待たれます。

9. Adam Cianciarulo (KAW), +36.064 – 昨年の長期欠場からの復帰戦ともなった開幕戦ですが、ヒートレースから存在感示せずに終了。序盤に転倒もあり苦しいレースとなりました。まずは無事に復帰戦を終えられたことに満足とのコメント。

10. Joey Savatgy (KAW), +37.385 – シリーズ前半前のスポット参戦の予定。

11. Justin Barcia (GAS), +42.507 – 過去開幕戦で3勝記録しているバーシアのオープニングラップ首位快走にスタジアムが湧きましたが2度の転倒でトップ10入を逃す。自身の仕上がりやスピードには満足と語っています。

12. Marvin Musquin (KTM), +50.104 – 出遅れ、転倒もありポジションアップできずに開幕戦終了。今季で引退説もあるベテランの巻き返しに期待です。

13. Christian Craig (HUS), +54.470 – ハスクバーナファクトリー移籍、450ステップアップ初レース。タイムドプラクティスでの転倒の影響で苦戦したとコメント。

14. Dean Wilson (HON), +58.677 – ホンダプライベートチーム移籍後初レース。

15. Justin Hill (KTM), +1:05.946 – 久々にレース復帰のヒル兄弟弟。元250SX王者の活躍が見れるか?

16. Grant Harlan (YAM), +1 lap

17. Josh Hill (KTM), +2 laps – ヒル兄弟の兄。大ベテランながらもスポット参戦やオーストラリアSX選手権参戦で実戦経験は継続。元450SXレース勝者の実力は健在。

18. Justin Starling (GAS), +2 laps
19. Kevin Moranz (KTM), +2 laps
20. Fredrik Noren (KAW), +2 laps
21. John Short (KAW), +3 laps

22. Malcolm Stewart (HUS), +4 laps – レース中盤の首位浮上時のスタジアムの大歓声はライブ中継からも十分に感じられる大盛り上がり。大前転転倒で最後尾となりましたが、今大会を大いに盛り上げてくれた主役の一人。首位バトルからの首位走行は大きな自信に繋がったと語り、次戦への意欲を見せています。心配される転倒による大きなダメージはないとのこと。

 

【450SX ポイントランキング 1 of 17】
1. Eli Tomac (YAM), 26 Points
2. Cooper Webb (KTM), 23
3. Chase Sexton (HON), 21
4. Dylan Ferrandis (YAM), 19
5. Ken Roczen (SUZ), 18
6. Colt Nichols (HON), 17
7. Jason Anderson (KAW), 16
8. Aaron Plessinger (KTM), 15
9. Adam Cianciarulo (KAW), 14
10. Joey Savatgy (KAW), 13
11. Justin Barcia (GAS), 12
12. Marvin Musquin (KTM), 11
13. Christian Craig (HUS), 10
14. Dean Wilson (HON), 9
15. Justin Hill (KTM), 8
16. Grant Harlan (YAM), 7
17. Josh Hill (KTM), 6
18. Justin Starling (GAS), 5
19. Kevin Moranz (KTM), 4
20. Fredrik Noren (KAW), 3
21. John Short (KAW), 2
22. Malcolm Stewart (HUS), 1

 

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