たまモト特別編|フリースタイルモトクロス専門誌「月刊 highfive」

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皆さんはフリースタイルモトクロス専門誌「月刊 highfive」をご存知でしょうか?

佐藤英吾さんが発足したFMX専門フリーペーパー「BANZAI magazine」が発行を休止している現在、日本で唯一FMXを専門に追いかけているといえる定期発行物です。その活動の素晴らしさを多くのモトクロスファンに知っていただきたいと思い、月刊 highfiveの発行人の名古屋メイさんにあれこれ伺うことにしました。なお今回は新しい試みとして、Twitterのスペースにて公開インタビュー形式で行いました【2022.9.19 on Twitter SPACE】以下はそのインタビューをまとめたものです。

 

 

■そもそもhighfiveとは?

たま:この度、The Newsmotoでhighfiveを紹介しようという話になりまして。
メイ:有難いお話です。ありがとうございます。

たま: The Newsmotoでhighfiveは面白い、ああいう形は一周回って新しいんじゃないか、という話になっていたその時期に丁度メイさんの方から、highfiveの、4期でしたっけ?
メイ:4期です。有難いことに。

たま:その募集の告知をThe Newsmotoでやってもらえないですか、みたいなお話があったんですね。でも時期的にちょっと間に合わなかったんですよね?
メイ:全然、大丈夫です!

たま:月刊 highfive、折角面白いのにあまりにもまだ知られていないという。
メイ:はい(笑)。

たま:なんとかならないかな、みたいな。
メイ:ですね。

たま:まず、どこから行こうかな。メイさんが、highfiveをやろうと思われた経緯というのを、明らかに
メイ:明らかに(笑)完全にノリですね。たまさんは多分創刊号を出すころにTwitterで(メイが)こういうの欲しいな、ってブツブツ言っていたのをご覧下さっていたと思うんですけれど、FMXでも見に行けるのが限られているというか、イベントもそんなにたくさんある訳ではないし、気が付くと見に行っていない事がままある競技ではないですか。全日本モトクロス選手権のように定期的に常にイベントがあるものでもなし、自分から探しに行かないとFMXの情報って取りに行けないものだなっていうのは、自分がファンになって探しまくる苦労と言うかなんというか、本当に大変で。しかもちょっと離れてしまうと、またじゃあ見に行こうかな、っていうのは、何でもそうだと思うんですけれど、一度離れてしまうと人間、腰をもう一度上げるのって凄く大変だと思うんですよ。映画館に映画を見に行かなくなると、また映画館行こうかな、っていうのはちょっと億劫になってしまう、っていうのは誰でもあると思うんです。そういうことを、FMXでは無くしていきたい、無くしていきたいっていうか、そういう気持ちになってほしくないな、っていうのが自分も含めてあって。だったら定期的に情報が届くシステムと言うか仕組みを作ってしまったら、その億劫さ加減から一人でも抜けると言うか離れていられるんじゃないか、っていうのがあったんですね。ノリは同人誌を出したい、っていうノリに近いものがありますし、今でもそうです。最初は「月刊釘村孝太」として出す予定でしたし。

たま:最初、Twitterで「月刊釘村孝太を出したい」ってメイさんがおっしゃってて、どうやったら出せるだろう、みたいな話を延々やっていたじゃないですか。
メイ:たまさんには色々お付き合いいただいて、アドバイスも頂いて。凄いあれは参考になりました。ありがとうございます。

 

highfive誌面。内容はかなりマニアック。現在の若手ライダーの紹介などココでしか得られない知識も

 

■FMXとの出会い

たま:話を少し戻しちゃうんですけれど、メイさんがフリースタイルモトクロスに触れられたきっかけっていうのは。
メイ:もともとモータースポーツが好きで、ラリーのイベント、ラリーと言うかドリフトに近いのかな、そのイベントにFMXが来ていたんですよ。ケン・ブロックのイベントです。ケン・ブロックが一時期ラリーに出ていて、そのラリーも見に行っていて、そのつながりで見に行ったら飛んでたんですね。何にも知らないで行って、びっくりしたのが最初です。

たま:それは何年ぐらいだろう。
メイ:2013年です。

たま:(FMXが)イベントに、あちこち出るようになってた時期ですね。
メイ:そうですね。丁度みんなが出始めた時期。丁度いい時に当たりましたね。

たま:割と、イベント無かった時期も多かったので。イベントにゲストで出始めた頃がそのぐらいだと思うんです。
メイ:ですね。

たま:(メイさんを知った時には)物凄い熱心な人が来たなって。
メイ:(笑)ですよねえ。すみません(笑)。

たま:こういう言い方はあれなんですけど、レースの方にしてもフリースタイルの方にしても、熱量の高い方ほど突然失速するんですよ。
メイ:それ、なんでもそうですよね。

たま:メイさんの場合は持続されてて
メイ:いや、そんなでもないです(笑)

たま:持続されているどころか、どんどん深みにはまって。
メイ:深みにはまっておりますね(笑)。

たま:まるで自分を見るようで(笑)。
メイ:たぶん、たまさんには誰もかなわないと思うんですけど・・

たま:私自身、フリースタイルに関しては、日本のフリースタイルの最初の頃からずっと立ち会って関わってきて。個人的には物凄くフリースタイルを推したいんですよ。当時、描かせいて頂いていた雑誌、ダートクールでは… 最初にフリースタイルモトクロスを日本に紹介したのはダートクールなんですけど、そんなに日本のフリースタイルに対して熱意が高くは無かったのね。多分、浦島編集長もやりたかったんだとは思うんですが、やっぱり主眼がAMAのモトクロスだったり世界グランプリなので、フリースタイルモトクロスまで手が回らないっていうのが、当時正直なところで。フリースタイルモトクロスの取材、情報はたまさんが載せたいなら集めてきてってカンジで。
メイ:投げられたわけですね(笑)

たま:それで、アメリカに渡った東野君のところに行ってみたりとか、ああいうのもやっていたのが自分だったんですけれど、それでもやっぱりこう、追いかけきれないんですよ、レースも追ってると。フリースタイルモトクロスを専門に追っかける方がいたらいいのになって思っていた時期があって、そこに丁度メイさんが
メイ:(笑)

たま:まぁ熱量も高いし持続力もある、この人はやって下さるなと思っていたところに出てきたhighfive、みたいな。
メイ:出てきました(笑)。出てしまいましたと言うか。なんというか。

たま:わたしが持っているものは全てお渡ししますので、
メイ:本当にたまさんに助けられてます。ありがとうございます。本当に有難いです。

たま:そういう感じなんですけど、2013年の、そのイベント名って。
メイ:なんていったけかな。調べました!「KEN BLOCK’s TOKYO EXPERIENCE」です。

たま:そこでフリースタイルに出会われて、そこから、ほぼ追っかけみたいな。
メイ:そうですね。ほぼ。あ、でも、1年目とか2年目はそうでもなかったと思います。確か。行ける時に行く感じ。遠くのほうまで行ったりとかはしていないです。

たま:ではちょうど5年ぐらい前ぐらいから、たしかお目にかかったのも、1月にやったワダポリスジャムモト。
メイ:2回目ぐらいではなかったですっけ。

たま:お目にかかったのがたぶん初めてなんですよね。ネットで月刊釘村孝太についてのやりとりはしてて。その頃にはメイさんはフリースタイルモトクロスライダーの間では、きちんと認識をされておられた
メイ:いやいや、まだまだです。

たま:ずっとお写真を撮って、ライダーと交流して、みたいな。
メイ:そうですね。お写真撮ってはSNSに上げ、認知してもらって、って感じですね。

 

コンパクトで可愛らしいスクエアな判型

 

■highfive制作について

たま:highfiveを作られるまで、実際に作るまでに… だってあれ大変ですよね、あれだけのクオリティのモノを毎月出すのって。
メイ:ありがとうございます。最近ちょっと貯金が減ってきて。

たま:作業に追いかけられるんだよね、毎月だとね。
メイ:追っかけられております。

たま:そのページ構成とか、お一人で考えられてるんですか?
メイ:だいたいそうですね。

たま:デザインもメイさんがやってらっしゃる。
メイ:はい、もう、申し訳ない、1年目は恥ずかしいようなものなんですけど、勉強しながらで。

たま:そういうお仕事をされているんですか?
メイ:していました。そんなに長い期間ではないんですけれど、一応編集さんをやっておりました。

たま:素人技ではないんですよね、このページ構成。
メイ:でも、そんなに長い期間ではないので、素人と言われてしまうとそうなんですけれど、それなりに大丈夫だと思います。

たま:Illustratorで作ってるんですか?
メイ:Illustratorです。

たま:Illustratorで全部つくってらっしゃる? すごいなぁ。
メイ:いや、すごくはないです。まだまだです。

たま:Illustratorでデータ入稿されてる。
メイ:してます。

たま:熱意だけでこれって凄いですよ。
メイ:熱意って言ったらたまさんの最初の頃の英吾さん達を追いかける熱意の方が。あの「たまれぽ」見ただけで卒倒しそうですよ。あれ手で描くって、どれだけの熱量なんだと思いますよ。みなさんあの、お聞きになっている方はみなさんご存じかと思うんですが、たまさんがお描きになっていた「たまれぽ」、highfiveでも1回2回見本と掲載もさせていただいたんですが、あれ全部手で描いてらっしゃいますからね、この方。信じられないですよ。手ですよ。あの量を手で描くって。しかもめっちゃ読みやすいって、どうなってるんだって感じですよ。

たま:当時ね、電車の中で読むと酔うからやめてくれって。
メイ:電車で。たしかにちょっと電車で読むのは… えーでも、電車で読んでも全然大丈夫だと思うんですけど。

たま:普通、雑誌に掲載されるテキストって何文字いくら、みたいな料金設定なんですけど、それやっちゃうととんでもない金額になるんで、編集長が「アレは地紋ということにして、ページいくらで」と (笑)
メイ:えー、ちょっと酷い気がしなくもないですけど。浦島さん聞いていたらどうしよう(笑)

たま:そんな話があったぐらいなんで、あれは、模様です(笑)
メイ:いやいや、模様じゃない。あれは凄いです。ぜひまた、ちょっとまた見たいなと思うんですけど、迂闊に言えません。

 

練習中の怪我で片眼の視力を失った小林達哉選手復帰の記事。ライダーに寄り添った濃やかな取材ができるメイさんならではの内容

 

■日本のFMXの記録について

たま:フリースタイル系の記事の使用許可をね、浦島編集長が
メイ:はい、もう有難いことに。下さっているので。

たま:フリースタイルの記事で古いもので参考になるようなものがあればどうぞ、と。
メイ:参考、参考どころか、そのまま載せちゃいました。

たま:一番資料性という意味で高いのは、ダイス(鈴木大助)とBB(加賀晃)さんが、ほんとは英吾君も行くはずだったんだけど行けなくって、バックフリップを習得するって渡米された時、それをダートクールが取材に行ったっていう。あれはテキストを浦島編集長が書いてらっしゃるんですね。ダートクールの記事についてはえかきやの判断でどうにかなるものじゃないんですけど、その辺アーカイブで残していきたいものではあるので。
メイ:そうですね。ぜひ、是非是非。

たま:私がたまレポで描いているもののなかでは、例えば大阪の
メイ:大阪?

たま:うん、2000何年だっけ、4年だっけ、あの、東野君が
メイ:あ、AIR-Xでしたっけ。

たま:レボレボ(西川貴教)が歌った。あの時のとかかな。描いた記憶があります。
メイ:うわあ、本当ですか。あれももう、今では伝説のイベントですよね。

たま:B’zの時(B’z LIVE-GYM 2003 BIG MACHINEのアラクレにてFMXを披露)は描かなかったのかな。
メイ:そうですか。

たま:B’zのときは多分、ちゃんとお写真を撮ったかして、面白ネタの所に載ったぐらいだったような気がします。
メイ:さっきの大阪の話は2005年のAIR-Xですね。

たま:こういった話も誰かしら記録を残しておかないと、
メイ:そうなんですよー。

たま:フリースタイルモトクロスに関しての記録って言うのが、ほんとうに残ってなくって。
メイ:ライダーさん達がどう思ってらっしゃるのかは分からないんですけど、残らなくてもいい、と思ってるのかな、と思う時もあります。

たま:でもね、ゴールドメダリストを輩出して
メイ:ファンとしては、

たま:細かいイベントとかも、初期の頃のやつって殆ど記録に残ってなくて。
メイ:ですよね。なので今ちょっと、ちょこちょこと残せるものを実は作っていて、

たま:そうなんですね。
メイ:実は、2013年から、自分がおっかけ始めた頃からのイベントの記録は全部取ってたんですけど、おととしぐらいにそれが全部飛びまして。泣きそうな。出演者さんとかも全部取ってあったんですけど、全部飛びました。

たま:それはちょっとショックだね。
メイ    凄いショック。それから立ち直るのにすごい時間がかかったんですけど、最近また少しづつ、誰でも見れる形で残しておきたいなと思って、ちまちまと作っております。

たま:私、行った時の写真は、提供します
メイ:ありがとうございます。ぜひぜひよろしくおねがいします。で、ごめんなさい、話が飛んじゃって

たま:えっと、ダイスと、BBが渡米してバックフリックの練習したころが、やっとデジカメが出た頃なので、それよりもっと前、それこそB’zに出た時はまだデジカメの画素数が低くて。あんまり撮れなくてなんか、もちろん公演中に撮るわけにはいかないので、大阪の時に駐車場に行って会った時にその場で…っていうくらい記録として残ってなくて。それより前になると、フィルムなんですよね。なので、メイさんに提供したように、なんだっけ
メイ:モッシュライド

たま:とかの時には、ほんとにいわゆるコンデジで、それも夜だったりすると、
メイ:ほぼ茶色いやつですね。

たま:なんですよ。だからね、BANZAI magazineがある程度拾ってくれた時期というのはあるんですけど、ほんとうに一定期間、初期の後半から中期くらいまでしか残していないので、日本のフリースタイルを通した記録っていうのが残ってない、もったいないなぁと思っていて。メイさんがやって下さるならもう、協力は惜しみません。
メイ:が、がんばります。

たま:資料はなんぼでも提供します。
メイ:ありがとうございます。

たま:えー、一応私が今回記事にさせていただくのは、メイさんがフリースタイルと出会ったというお話と、こういう形で続けておられるというところを紹介して、今までこんな記事を組んできましたというのをメイさんに書いて頂いて、大変魅力的な専門誌、同人誌?
メイ:同人誌。

たま:フリースタイルを見ていろいろ深いトコロを知りたい人はぜひご購読くださいと。
メイ:はい、ぜひ。

たま:ご購読受付については、どうします?
メイ:うん、まだ大丈夫です。9月号を多めに準備してあるので、全然大丈夫ですので。

たま:ほんともったいないじゃないかって。折角こんなに記録がキッチリ残っていて、なおかつその、いろんなね、マニアにしか、もしくはマニアが知りたい情報を沢山載せてらっしゃるのを、これからマニアになろうという人が知らずしてどうする、みたいなね。ほんとにそう思います。
メイ:ありがとうございます。

 

■FMXライダー鈴木大助(DAICE)選手からのコメント

highfiveの表紙の写真は全部俺なんです。ありがたいことに。(1年通して連続写真になっているのを)まとめてSNSにあげてくれた人もいたんですよ。前にBANZAI magazineってあったじゃないですか。それが(FMX専門)フリーペーパーで。それがなくなってしまって。そのタイミングに… 全く一緒ではないんですけど、FMXがわー!っと勢いがあって右肩上がりから横這いになったんですよね。それはRed Bull X-Fightersがなくなったのが大きいんですけど… 世界的にちょっと縮小ムードっていうか。天辺までいっちゃって突き抜けてからの横這い… ちょっと下がってきたかなあっていう流れが世界的にもあって。そんな中… なかなかみんな新しいことができない中でメイさんが(highfiveを)やってくれてたから、すごいありがてえなあって思ってて。

 

表紙は鈴木大助(ダイス)選手のジャンプ連続写真。一年通して1枚のシークエンスが完成するという年間購読誌ならではの仕掛けが楽しい

 

BANZAI magazineもマニアグッズといえばマニアグッズだったんですけど、同じような立ち位置でメイさんの目を通してのマニアグッズってカンジなんで、たぶんマニアなファンには喜ばれてるんじゃないかなあと思いますね。ただ、フリーペーパーじゃないんで、一般に広めるというよりはコア層を取り込まなきゃいけないというのがね。BANZAI magazineの時はフリーだったんで自分もプロフィール冊子みたいなカンジで使ってて、持ち歩いてイベント毎に配ったりとかしてたんですが… highfiveは有料なのでそれができなくて。初めての人がいきなり買ってくれるかっていうと難しくて、(fmxの)だいたいの流れがわかってて、とかじゃないとね。1人の(ライダーの)ファンってだけではその人が載ってない回もあるんで…なかなかこう。なので、自分が役立てるところはどこかなあって模索して今に至るってカンジなんですけど。

1年に1回、広告… 協賛をとってフリーの号があるといいかもしれないですね。それを俺らがバーンと広めて。メイさんの作業とかの負担は増えちゃいますけど、そこから購読につながればプラスになりますもんね。

 

■名古屋メイさんによる月刊highfive自己紹介

月刊highfiveは、フォトグラファーの名古屋メイがあちこちにお力を借りながら発行しているフリースタイルモトクロス(FMX)の月刊情報誌です。毎月一回、郵送であなたのお手元にFMXをお届けしています。小さくて薄い本ですが、お茶うけにちょうど良いと喜ばれています。人生にFMXが足りなくても死ぬことはありませんが、FMXがあると空を見上げることが増えます。空を見上げることは、あなたの健康と人生に有益です。あなたの空にFMXがあることが日常になりますように。

 

・月刊hight fiveに関するお問い合わせは
  maynagoya@gmail.com

・月刊hight fiveのバックナンバーの販売は以下で行っています。
  https://highfivefmx.booth.pm/

・FMXイベント情報などは以下をご覧ください
  Twitter:@highfivefmx

 

たまモト – The Newsmoto


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