レースビデオ&リザルト|2022 AMAモトクロス 第6戦 サウスウィック

sr141230banner

 

2022 AMAモトクロス 第6戦 サウスウィック(全12戦)、450MXクラスと250MXクラスのレースビデオ&リザルトをシェア。

 

 

AMAモトクロスシリーズ開催される会場で最も歴史あるコースのひとつ。ドラマや波乱、記憶に残る名勝負を多く生んできた名サンドコースでの一戦、サウスウィックだけで輝きを見せるローカルライダー達の活躍も例年話題に。サプライズ&好バトルをお見逃しなく。

前戦でAMAモトクロスにおけるキャリア初優勝を飾った下田丈選手は、タイムドプラクティス5番手からの決勝進出。エンジョイ!

 

 


 

【450MX リザルト】
1. Eli Tomac (YAM), 1-1. – 前戦同様にタイムドプラクティス1位からのピンピン完全優勝で総合3連勝。今季以前も課題であったモト1でのパフォーマンスでしたが、総合3連勝の結果が示すように課題を克服したトマックのスピードに誰も近づけず両レースで独走勝利。AMA随一のサンドコースということもあり、体力的には厳しい一戦となったもののプラクティス時に行ったセッティング変更が功を奏したとのこと。サンドコースを得意とするトマック、両レースで一気に首位までポジションアップする際のスピードとその勢いはライバル達とは規格外の素晴らしいものでした。

2. Chase Sexton (HON), 2-2. – トマックには及ばなかったもののスピード、フィジカル、メンタルと安定感を発揮。過去3戦、トマックに及ばずも2位をキープし続けるしぶといレースでランキング首位キープに成功。比較的サンドコースで苦戦してきたライダーですが、徐々に克服し総合2位。サンドコースでのルーストを浴び続けながらの苦しい追い上げレースとなりましたが、その中でもしっかりと2位まで浮上してくる精神的強さが今季好調の最大の理由でしょう。

3. Aaron Plessinger (KTM), 7-3. – タイムドプラクティス19番手からの今季初サプライズ表彰台登壇。モト1は終盤でティアオフを使い切る不運もありましたが、モト2では順位の入れ替えありながらも序盤から2番手キープ。終盤にセクストンに逆転を許し、3位となりますが、荒れたコンディションを得意とするプレシンジャーの強みを発揮。足首捻挫のダメージも心配されていましたが、今回の表彰台でシリーズ後半戦で注目すべきライダーに浮上。モト2のベストラップはプレシンジャーが記録!

4. Ken Roczen (HON), 6-4. – 両レースでホールショットから首位快走も中盤から一気にペースダウン。序盤のハイペースは好調時を思わせるものでしたが、ラップタイムが急激に落ちていく後退は課題のフィジカル面を心配してしまうものでした。

5. Christian Craig (YAM), 3-8. – 苦手とされるサウスウィックでしたが、モト1でロクスンをパスした後に5周に渡って首位快走。一時は2秒強のリードを築くもトマックのスピードには及ばず。開幕戦以来となる3位が今季2度めの表彰台を呼び込みました。モト2も好スタートから上位でレースとスタートしますが、集団に飲み込まれる展開。モト1の激走で体力面が厳しかったとのこと。

6. Max Anstie (HON), 5-5. – マシンをホンダに乗り換えて、前戦のレッドバッドでAMAモトクロス初レースを迎えるもモト1でリタイア。実質初レースとなる今大会はMXGP参戦時代に何度も優勝を経験してきたサンドコースということで活躍が期待されました。タイムドプラクティス2番手から決勝進出。両レースでスタートやや出遅れて上位争いには食い込めませんでしたが、ファクトリーライダー達を相手に両レース追い上げての5位はブランクを感じさせない快走でした。

7. Ryan Dungey (KTM), 4-7. – 両レース共に上位に付けるも転倒もあり、リザルト以上に順位を下げる厳しいレースが続きます。モト2では体力面で厳しかったことを認める発言も。一瞬のスピードは光るものがあり現役復活からの活躍に注目が集まりますが、全盛期とは別人のようなライン取りや細かいミスが開幕戦から続いている印象。逆を言えばまだまだ改善点有り、伸びしろ有りと見ることも出来るので引き続き今後のダンジーの活躍に期待。次戦は地元大会ミルビルです!

8. Jason Anderson (KAW), 8-6. – 2戦連続で転倒からの苦しいレースという悪循環が断ち切れないアンダーソン。モト1のスタート直後のマルチクラッシュからの追い上げで体力消耗し、モト2は4番手走行もペースダウン。6位キープが精一杯であったとコメント。タイトル争いは絶望的な大差をポイントランキング上でつけられています。

9. Benny Bloss (KTM), 10-10. – 解散したロッキーマウンテンKTMがプライベートチームとして再始動。起用されたブロスがプライベーターながら活躍。両レースでバトルを戦い抜き総合9位はお見事。

10. Justin Barcia (GAS), 13-9. – 好相性のサンドコース、サウスウィックで活躍が期待されましたが、両レースでスタート出遅れ。モト1では転倒の際に身体のダメージの残る中でモト2もで苦しい一戦となりました。前戦表彰台登壇からの失速も落胆するコメントのバーシアですが、昨年に総合優勝果たしている次戦ミルビルに意欲を見せています。

 

【450MX ポイントランキング 6 of 12】
1. Chase Sexton (HON), 268 points – かろうじて「1点差」でポイントリーダーをキープ
2. Eli Tomac (YAM), 267
3. Ken Roczen (HON), 227
4. Jason Anderson (KAW), 207
5. Ryan Dungey (KTM), 185
6. Christian Craig (YAM), 184
7. Justin Barcia (GAS), 159
8. Aaron Plessinger (KTM), 149
9. Joseph Savatgy (KAW), 125
10. Shane McElrath (HUS), 118

 

【250MX リザルト】
1. Jett Lawrence (HON), 1-1. – 転倒もありましたが、タイムドプラクティス1位、両レース制覇(ホールショットから)の完全優勝達成。1戦でポイントリーダーの座に返り咲き。荒れたサンドコースで定評あるポテンシャルの高さが大いに発揮されました。モト1で下田選手、モト2ではキッチンの追撃を受けるシーンもありましたが、最終的には両レース独走勝利。

2. 下田 丈 (KAW), 2-3. – 昨年アウトドア初表彰台登壇となった好相性サウスウィックで2戦連続表彰台! 両レース共にオープニングラップ6番手からの追い上げレース。モト1ではローレンスに5秒差から2秒差にまで迫る猛追見せましたが周遅れの影響もあり逆転には至らず。モト2でもモト1同様にレース中盤には3位浮上もローレンスとキッチンのバトルとは大きく離されており、単独走行を続けての3位。安定しないスタートが今大会も露呈するも、ローレンス同様にスムーズでポテンシャルの高さが発揮されたライディングは素晴らしいものでした。

3. Justin Cooper (YAM), 3-4. – 表彰台返り咲き。AMAスーパークロスを棒に振った足の骨折から依然本調子ではないとのことですが、レース勘も徐々に取り戻しており、今後さらなる表彰台登壇が期待できるでしょう。優勝争いに意欲を見せるコメントもありました。

4. Levi Kitchen (YAM), 8-2. – モト1は後方からの追い上げもレースウィークに取り組んできたスタート改善が功を奏し、モト2では好スタートからこのレースのベストラップを記録しながら、首位のジェット・ローレンスを追い回すルーキーらしい大暴れ。ルーキーながら優勝経験ある逸材ですが、レース前半を大いに盛り上げるサプライズ激走でした。終盤はペースダウンするも大量リードを築いていた為、下田選手の追い上げの影響はなくそのまま今季度目の表彰台登壇。

5. RJ Hampshire (HUS), 4-5. – 結果に現れない激走ぶりが中継内でも話題に度々上がるハンプシャー。久々の好スタートを切ったモト1でしたが、3位走行中に周遅れの転倒に巻き込まれ転倒。モト2ではスタート出遅れ、サンドルーストの中を5位まで追い上げてフィニッシュ。スピードには満足していると語り次戦での活躍を約束。

6. Stilez Robertson (HUS), 7-7. – 両レースでセカンドグループのバトルに終始。モト1フィニッシュ後のハンター・ローレンスとのいざこざが話題ですが、ジャンプ中にラインが交差してしまったことについて謝罪の意を表明しています。

7. Hunter Lawrence (HON), 6-8. – 新ポイントリーダーとして挑んだ一戦で大ブレーキ。両レースでスタート出遅れからの追い上げ。昨年のサウスウィック覇者だけに活躍が期待されましたが、ミスやロバートソンとの接触転倒もあり悔しいリザルトでポイントリーダーの座を実弟ジャットに明け渡すことに。モト2後半はペースダウンしており、身体のダメージが心配されます。接触転倒時に歯が折れているとのこと。

8. Michael Mosiman (GAS), 5-9. – 第2戦ハングタウンのモト1勝利からトップ3が遠のいているモジマン。両レースでスタート出遅れて、ゴーグルやマシンセッティングで問題があったとのこと。

9. Nathanael Thrasher (YAM), 15-6. – トップ5入り出来るスピードを自覚するコメントも転倒やスタート出遅れでこの位置。しかし、中継内でもバトルの中でしぶとく順位を上げてくる模様は確認できました。

10. Jalek Swoll (HUS), 12-10. -両レースで好スタートから序盤は上位バトルで存在感示すも、順位を落としていく展開。今季一番のリズム良いライディングが出来たそうで、残すは力強さを取り戻すために走り込みに力を入れていくこと。

 

【250MX ポイントランキング 6 of 12】
1. Jett Lawrence (HON), 261 points – ポイントリーダー返り咲きと同時に「15点差」リードを築く。
2. Hunter Lawrence (HON), 246
3. 下田 丈 (KAW), 224 – ハンター・ローレンスまで「22点差」に接近!
4. Justin Cooper (YAM), 197
5. Levi Kitchen (YAM), 180
6. Michael Mosiman (GAS), 169
7. Stilez Robertson (HUS), 158
8. Seth Hammaker (KAW), 151
9. RJ Hampshire (HUS), 132
10. Maximus Vohland (KTM), 129

 

レースビデオ&リザルト|2022 AMAモトクロス 第5戦 レッドバッド

ALIGN MEDIA


You may also like...