レースビデオ&リザルト|2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第10戦 サルデーニャGP
2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第10戦 サルデーニャGPのMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ&リザルトをシェア。
全18戦が予定されているシリーズも折り返し地点、後半戦が今大会からスタートとなります。
モトゴシップ|MXGP 9冠 アントニオ・カイローリ「今季限り」引退表明
今大会直前に今季限りでの引退を表明したばかりのGP9冠王者アントニオ・カイローリでしたが、タイムドプラクティス中の転倒により残念ながらリタイアとなりました。さらに、ポイントリーダーのティム・ガイザーが鎖骨骨折し、手術後の強行出場となる波乱含みの一戦に。
開催地は初開催となるイタリア(領)のサルデーニャ島が舞台。シリーズ開幕前恒例のインターナショナルレースが開催されたり、カイローリやプラド、ガイザー、フェーブル等が冬季テストの地としてきたサンドコースでレースは開催されました。
エンジョイ!
【MXGP 総合結果】
1. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 1-1
2. Jorge Prado (ESP, KTM), 2-2
3. Romain Febvre (FRA, KAW), 3-3
4. Calvin Vlaanderen (NED, YAM), 4-4
5. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 6-5
6. Ben Watson (GBR, YAM), 7-7
7. Brian Bogers (NED, GAS), 5-9
8. Pauls Jonass (LAT, GAS), 13-6
9. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 10-10
10. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 8-13
総合優勝は、今季4勝目(今季初ピンピン完全優勝)・3連勝で「歴代2位・現役最多の94勝」を果たした、ジェフリー・ハーリングス。得意のサンドコースで両レース共に他を圧倒する快走劇。特にレース1ではホールショットから、40秒以上の大差で独走勝利。スタート改善の成果が表れたとこれまでの取り組みに満足と語り、翌週のネイションズ連覇への意気込みもコメント。ハーリングスは今回の完全勝利で、新ポイントリーダー浮上! 総合2位は、好調を維持するプラド。レース2でレース後半までハーリングスを抑え込んだ奮闘ぶりは、走り込みを十分してきたサンドコースで破れはしたものの勝利への意欲が画面を通じて伝わる素晴らしいものでした。プラドはネイションズのスペイン代表チームを辞退しています。総合3位には、久々に転倒なくリザルト揃えたフェーブルが表彰台登壇。レース2での三つ巴のバトルは見応えあるものでしたが、勝負仕掛けることが出来ずにレース終盤に失速。フェーブルもネイションズのフランス代表チームを辞退しています。
【MXGP ポイントランキング】
1. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 371 points
2. Tim Gajser (SLO, HON), 370
3. Romain Febvre (FRA, KAW), 367
4. Jorge Prado (ESP, KTM), 359
5. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 326
6. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 280
7. Pauls Jonass (LAT, GAS), 254
8. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 234
9. Alessandro Lupino (ITA, KTM), 185
10. Ben Watson (GBR, YAM), 171
鎖骨骨折から間もないガイザーはレース1で2度の転倒もあり、総合12位(19-8)。僅か1点差ながらポイントリーダーの座をハーリングスに明け渡すこととなりました。ハーリングスはランキング5位から一気にポイントリーダーに浮上! ガイザーもネイションズのスロベニア代表チームを辞退しています。次戦ドイツGPまで2週間のインターバルでどこまで怪我が回復するかが、今後のタイトル争いを左右することとなりそうです。カイローリは、今回のノーポイントによりタイトル争いからは脱落。
【MX2 総合結果】
1. Tom Vialle (FRA, KTM), 1-1
2. Maxime Renaux (FRA, YAM), 2-3
3. Kay de Wolf (NED, HUS), 4-4
4. Jago Geerts (BEL, YAM), 8-2
5. Isak Gifting (SWE, GAS), 6-6
6. Thibault Benistant (FRA, YAM), 5-8
7. Jed Beaton (AUS, HUS), 13-5
8. Roan Van De Moosdijk (NED, KAW), 12-7
9. Conrad Mewse (GBR, KTM), 10-9
10. Wilson Todd (AUS, KAW), 7-15
総合優勝は今季4勝目を3連勝で飾ったディフェンディングチャンピオンのビアル。得意のホールショットから両レースでリード。レース1ではルノーの追撃受けるも、レース2は独走での勝利。ピンピン完全優勝は開幕戦以来の今季2度目。タイトル争いから脱落の原因となった手の負傷も癒え、翌週のネイションズへの意気込みを語っています。総合2位は、ポイントリーダーのルノー。安定したスピードとリザルトはタイトル争う「ビアル以外の」ライバルたちを圧倒。レース1終盤で首位ビアルに迫る猛追撃は見応えありましたが、レース2ではその追い上げの影響か? 疲れが出たことにより順位を3位に下げてフィニッシュ。タイトル争いに直接関係のないビアルとのバトルにリスクを負うことは出来ないとコメント。総合3位には、サンドコースを得意とするルーキーのデ・ウルフが今季2度目の表彰台登壇。不運な転倒もありましたが、タフなサンドコースでもルーキーらしいアグレッシブなライディングが目を引きました。マルチクラッシュ時には火傷を負ってしまったとのこと。
【MX2 ポイントランキング】
1. Maxime Renaux (FRA, YAM), 403 points
2. Mattia Guadagnini (ITA, KTM), 332
3. Jago Geerts (BEL, YAM), 325
4. Thibault Benistant (FRA, YAM), 290
5. Jed Beaton (AUS, HUS), 290
6. Tom Vialle (FRA, KTM), 277
7. Kay de Wolf (NED, HUS), 273
8. Rene Hofer (AUT, KTM), 263
9. Ruben Fernandez (ESP, HON), 251
10. Mathys Boisrame (FRA, KAW), 223
ルーキーのガダニーニがレース2でマシントラブルによりリタイアで、ルノーのポイントリードは一気に「71点」と拡大。
レースビデオ&リザルト|2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第9戦 アフィヨンGP
Ray Archer