450SXハイライトビデオ＆リザルト雑感｜2021 AMAスーパークロス開幕戦ヒューストン1

by SetagayaRacing · Published 2021-01-18 · Updated 2021-01-27

2021 AMAスーパークロス開幕戦ヒューストン1、全17戦で行われるシリーズ開幕戦。最高峰プレミアクラスとなる450SXクラスの決勝ハイライトビデオ、リザルト＆ポイントランキングをシェア。

コロナ禍で開催される2021 AMAスーパークロスシリーズ。多くのラウンドを同一会場3連戦「トリプルヘッダー」（一部2連戦、デイトナSXは単独開催）を基本に転戦し、例年通りの全17戦でシリーズは争われます。開幕からは、テキサス州ヒューストンでの3連戦。

約2分半で大注目の一戦を振返ります。レース関連記事リンクは最下段にあります。エンジョイ！

【450SX 決勝リザルト】
1. Justin Barcia (GAS), 28 laps – 会場はアナハイムからヒューストンへと変わりましたが、ジャスティン・バーシアが3年連続開幕戦優勝＆GASGAS移籍初レース優勝！しかもヒートレース、メインレース共にロクスン相手にバトルを繰り広げながらも全ラップ首位という完全優勝。バーシアのキャリア史上最高の勝利にして、SX史、GASGASにとっても非常に大きな意味とインパクトを与えたものとなりました。開幕戦3連覇、アメリカにおけるGASGAS公式戦初レースということで大きなプレッシャーを感じていたそうですが、終始ロクスンからのプレッシャーに耐え抜いての勝利はこれまでのバーシアには見られなかった勝利の形。これまで苦戦していたスタートが決まるようになったこと、鉄フレームのマシンとの好印象等、GASGASマシンとの好相性にも言及。シリーズ通して勝利を重ねていきたいと豊富も語りました。先にシェアした「妄想」アナハイムSX開幕戦ビデオは楽しめたものの自身へのプレッシャーを高めることとなった…と本音も（笑）

2. Ken Roczen (HON), +01.015 – 何度かバーシアをパスできそうなチャンスもありましたが… 勝負どころで積極性を欠いた印象。ワダチも多くリスクを考慮したとのこと。バトルを繰り広げたバーシアと比較するとマシンの挙動は安定しており、ワダチが刻まれたフープスでもジャンプでクリアするバーシアの攻略法をすぐに取り入れるというレース中の柔軟なライン取りの変更はこれまでのロクスンにはあまり見られなかった点。持ち前のスムースなライディングスタイルは健在で、不安視されるフィジカル面の問題をどのように対処していくかは注目点。

3. Marvin Musquin (KTM), +20.076 – ヒザの負傷で2019年以来の復帰レースで表彰台登壇。シーズンオフを順調に過ごし調子はまだまだあがっていくだろうとコメント。トップ2からは大きく離されましたが順位を上げての表彰台は非常に大きな意味を持つでしょう。今後も軟質路面が予想されワダチの多いテクニカルなコースでのテクニックが光るムスキャンの活躍が期待出来るはず。

4. Adam Cianciarulo (KAW), +22.281 – シビレが発生していたという腕の手術をシーズンオフに行い準備不足のシアンサルーロはコンスタントにレースを走りきりました。精彩を欠くライディングでしたが、シリーズ序盤のリザルトをまとめられればさらなる活躍、450SX初優勝も期待できるはず。

5. Malcolm Stewart (YAM), +24.399 – ヤマハファクトリー初レース、スタート出遅れながらも追い上げての5位というしぶといレースは大きな収穫。緊張もあったとのことですが表彰台を視野に入れてのレースは今後に期待！

6. Justin Brayton (HON), +29.005 – ベテランが好スタートからポジションを守り抜き健闘。

7. Dylan Ferrandis (YAM), +30.390 – 450ルーキー、オフシーズンに手を骨折し乗り込み不足で迎えた開幕戦。マシンセッティングにも苦労しながらもしぶとくポジションアップ。レースを重ねるごとに本来のアグレッシブなレーススタイルが450クラスでも見られるはず。

8. Aaron Plessinger (YAM), +32.385 – ヤマハファクトリーとして勝負の年。荒れたコンディションは得意なはずですが、精彩を欠くレース。ヒートレースではスピードを披露もレース内でリズムを立て直せないのは課題でしょう…

9. Cooper Webb (KTM), +36.778 – タイトル奪還に挑むウェブですが、出遅れから順位を挽回できずにフィニッシュ。らしくないレース内容に不安を感じますが…果たして？

10. Zach Osborne (HUS), +37.172 – スタート1コーナーでの転倒で最後尾から追い上げレース。プレスデイの大転倒はマシントラブルによるものとのこと。

11. Joey Savatgy (KTM), +41.265 – KTMにマシンを乗り換え2019年以来のSX参戦。

12. Dean Wilson (HUS), +45.477 – スタート出遅れ、腕上がり…。

13. Eli Tomac (KAW), +48.863 – ディフェンディングチャンピオン、スタート出遅れから思うように追い上げられない焦りからかフリージーと2度の接触で転倒＆コースアウト…。チャンピオン獲っても「トマックはトマック…」の印象を多くのレースファンに抱かせるおそまつな開幕戦。安定感の重要性をコメントしており、今後の戦いぶりに注目でしょう。

14. Chase Sexton (HON), +1 lap – 450ルーキー、タイムドプラクティス最速ラップで期待されるもダバロスの転倒に巻き込まれる形でクラッシュ。再スタート後も思うように順位を上げられずに不運なデビュー戦となりました。

15. Jason Anderson (HUS), +1 lap – スタート出遅れ、腕上がり…。追い上げ時にスピードは披露しており、元SX王者としてキャリア立て直しに期待。

16. Vince Friese (HON), +1 lap
17. Broc Tickle (HON), +1 lap
18. Martin Davalos (KTM), +1 lap
19. Kyle Chisholm (YAM), +2 laps
20. Adam Enticknap (SUZ), +3 laps
21. Brandon Hartranft (SUZ), +4 laps
22. Alex Ray (KAW), +9 laps

【450SX ポイントランキング 1 of 17】
1. Justin Barcia (GAS), 26 points
2. Ken Roczen (HON), 23
3. Marvin Musquin (KTM), 21
4. Adam Cianciarulo (KAW), 19
5. Malcolm Stewart (YAM), 18
6. Justin Brayton (HON), 17
7. Dylan Ferrandis (YAM), 16
8. Aaron Plessinger (YAM), 15
9. Cooper Webb (KTM), 14
10. Zach Osborne (HUS), 13
11. Joey Savatgy (KTM), 12
12. Dean Wilson (HUS), 11
13. Eli Tomac (KAW), 10
14. Chase Sexton (HON), 9
15. Jason Anderson (HUS), 8
16. Vince Friese (HON), 7
17. Broc Tickle (HON), 6
18. Martin Davalos (KTM), 5
19. Kyle Chisholm (YAM), 4
20. Adam Enticknap (SUZ), 3
21. Brandon Hartranft (SUZ), 2
22. Alex Ray (KAW), 1