250SXハイライトビデオ&リザルト雑感|2021 AMAスーパークロス 開幕戦 ヒューストン1

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2021 AMAスーパークロス 開幕戦 ヒューストン1。世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズ、AMAスーパークロス。東西に別れて争われる250SXクラスのイーストシリーズ第1戦(全9戦)、決勝ハイライトビデオ、リザルト&ポイントランキングをシェア。

 

 

例年はカリフォルニア州アナハイムで開幕するAMAスーパークロスシリーズですが、コロナ禍での今季はカリフォルニア州でのスーパークロス開催はなし。テキサス州ヒューストンでの開幕、そしてイーストシリーズからの開幕という異例づくしの250SXクラス。多くのラウンドを同一会場3連戦「トリプルヘッダー」(一部2連戦、デイトナSXは単独開催)を基本にシリーズは争われます。

 

約2分で大注目の一戦を振返ります。レース関連記事リンクは最下段にあります。エンジョイ!

 

 


 

 

【250SXイースト 決勝リザルト】
1. Christian Craig (YAM), 20 laps – 2009年プロデビュー。負傷が多くTLD Honda契約終了時の2014年に一時は現役引退。約1年後に義父がオーナー努めたガイコホンダから現役復帰。2016年プロキャリア初優勝をAMAスーパークロス250SXで果たす。以後、ガイコホンダ所属しながら時にはホンダファクトリーから450クラスに代役参戦も経験。近年では禁止薬物検出についてスポーツ裁判所でFIMから勝訴を勝ち取るも負傷の多いシーズンを送っていましたが、スターレーシングヤマハ移籍初レースで5年ぶりの勝利を果たす。タイムドプラクティスからヒートレース、メインレースまで全て1位という完璧な開幕戦勝利。オフシーズンに好調が伝えられていたライダーの一人で持ち前のスムースなライディングスタイルとパワーに定評あるスターレーシングヤマハのマシンとの好相性は間違いない印象。29歳と250クラスでは大ベテラン。タイムドプラクティスからライディングを観ていましたが、過去に例を見ない仕上がりと力強いアグレッシブなライディングはこれまでと異次元レベル。これまでの苦難を努力で乗り越えて掴み取った5年振りの勝利、表彰台での男泣き、胸アツすぎる瞬間でした!

2. Austin Forkner (KAW), +05.057 -今季250SXタイトル候補最右翼として名が挙がるライダー。パッシングポイント少ないコースでスタート出遅れたことが影響するも無理せずに確実に2位獲得は昨シーズンまでとは異なる成長ぶりを印象付けました。レース終盤の赤十字フラッグ掲示のタイミングがクレイグ追走に影響した可能性もコメント。これまでタイトル争い重要な局面での転倒負傷でタイトルを遠ざけてきただけに、ミスなく時には負けレースを受け入れることが出来れば悲願の初タイトル獲得する姿が今季は見れそうです。

3. Colt Nichols (YAM), +06.665 -クレイグのチームメイト、スターレーシングヤマハのニコルスが昨年のAMAスーパークロス最終戦での負傷から復帰戦となる開幕戦で表彰台登壇。このレースのベストラップもニコルスが記録。フォークナー同様にスタート出遅れが響いた形ですが、ハンプシャー攻略のタイミング差がそのまま両者のレースタイム差に。しかし、バトルの中でも確実にポジションアップ出来る力強さを披露。開幕戦のスピードを見る限り、負傷等で取りこぼしなければタイトル争いに絡んでくるでしょう。

4. 下田丈 (KAW), +19.522 – SX自己ベスト!開幕戦オープニングレースとなったヒートレースでの特大ホールショットからのキャリア初首位快走から好調をうかがわせた下田はメインレースでも3番手からレーススタート。コメントでは緊張もあり序盤の混戦で順位を落としますが、コースが荒れてきたレース後半はリズムを崩す上位陣の中、安定したラップを刻みリズムを取り戻します。モジマン、ローレンス、ハンプシャーの転倒やミスでポジションアップした形ではありますが、リリースでは4位というリザルトと調子取り戻した中盤以降のライディングには満足しているとコメント。カワサキ移籍後の走り込み不足についての発言もあり、2月開幕のウエストシリーズ参戦が望まれたところですが、スミスの負傷回復のタイミングやマカドゥーの健康問題説もモトゴシップとしてささやかれたことがイースト参戦の裏事情か?

5. Rj Hampshire (HUS), +20.302 – ハスクバーナ移籍2年目、タイトル候補の一人として勝負の年。転倒やミスもありましたが、下田同様に好スタートが開幕戦で目立ちました。バトル時の勝負強さは健在でシリーズを盛り上げてくれる一人。最終ラップに下田にポジションを譲ることとなったのはミスによるコースアウトが原因。

6. Jett Lawrence (HON), +30.110 – 250クラスにおけるオフシーズン最大の話題はこのライダー。ホンダファクトリー入り、レッドブル契約で時の人に。しかし、レースではミスやタイムにばらつきも目立ち若さを露呈する結果に。しかし、定評通り才能あふれるしなやかでキレ感あるライディングはきっかけ次第で大ブレイク間近の予感。近い将来に優勝も夢ではないはず。

7. Michael Mosiman (GAS), +35.213 – ハスクバーナファクトリーから移籍しTLD GASGAS初レース。表彰台登壇経験あるライダーですが周回遅れをかわすタイミングで追突するミスから転倒。下田選手に順位を明け渡すことに。結果には不満も収穫はあったとのことで次戦以降の巻き返しに期待。

8. Mitchell Oldenburg (HON), +43.499 –

9. Max Vohland (KTM), +46.638 -アマチュアからレッドブルKTM大抜擢ルーキーの初レース。ミスも目立ち、まだまだ線が細い印象否めませんが、その才能はライディングスタイルから溢れ出るレベル。チームによると育成段階とのことで今後の戦いぶりに注目しましょう。

10. Joshua Osby (HON), +1 lap
11. John Short (SUZ), +1 lap
12. Joshua Varize (KTM), +1 lap
13. Kevin Moranz (KTM), +1 lap
14. Grant Harlan (HON), +1 lap
15. Hunter Sayles (KTM), +1 lap
16. Thomas Do (KTM), +1 lap
17. Logan Karnow (KAW), +2 laps
18. Max Miller (KTM), +2 laps
19. Lorenzo Camporese (KAW), +2 laps
20. Tj Albright (KAW), +2 laps
21. Jeremy Hand (HON), +6 laps
22. Dylan Woodcock (KAW), +13 laps

 

 

【250SXイースト ポイントランキング 1 of 9】
1. Christian Craig (YAM), 26 points – キャリア初ポイントリーダー。開幕戦の顔ぶれ見る限り、例年と異なり今季はイーストシリーズの顔ぶれと層の厚さはウエスト以上でしょう。クレイグがこのままポイントリーダーの座を守れるか?
2. Austin Forkner (KAW), 23
3. Colt Nichols (YAM), 21
4. 下田丈 (KAW), 19
5. Rj Hampshire (HUS), 18
6. Jett Lawrence (HON), 17
7. Michael Mosiman (GAS), 16
8. Mitchell Oldenburg (HON), 15
9. Max Vohland (KTM), 14
10. Joshua Osby (HON), 13
11. John Short (SUZ), 12
12. Joshua Varize (KTM), 11
13. Kevin Moranz (KTM), 10
14. Grant Harlan (HON), 9
15. Hunter Sayles (KTM), 8
16. Thomas Do (KTM), 7
17. Logan Karnow (KAW), 6
18. Max Miller (KTM), 5
19. Lorenzo Camporese (KAW), 4
20. Tj Albright (KAW), 3
21. Jeremy Hand (HON), 2
22. Dylan Woodcock (KAW), 1

 

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