レースビデオ&リザルト|2020 AMAモトクロス 開幕戦 ロレッタ・リン

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2020 AMAモトクロス 開幕戦 ロレッタ・リン、リザルト&レースビデオをシェア。コロナ禍での度重なるレースカレンダー変更、シリーズ開幕延期が続いた 2020 AMAモトクロスシリーズですが、当初の5月16日開幕予定から、3ヶ月後となる8月15日(現地時間)、遂にシリーズ開幕を迎えました。

 

 

開催地はロレッタ・リン。年に一度の全米最大アマチュア選手権開催地として世界的に有名なコースのロレッタ・リンでAMAモトクロスは初開催となります。前週まではアマチュアレースが開催されており、AMAモトクロス開催に合わせてストレート区間延長、ジャンプ形状変更、コース幅を広げる等のアップデートが施されています。レース開催直前の2日間の降雨の影響でマディからドライへとコンディションが移り変わり、コース全体にワダチが深く刻まれる難コンディションの開幕戦となりました。エンジョイ!

 

 


 

 

【450MX リザルト】
1. Zachary Osborne (HUS), 2-1. 450MX初総合優勝(昨年レース勝利あり)。AMAスーパークロス最終戦でも450SX初優勝を果たており、450クラス初優勝2連発と絶好調! SX最終戦から今大会までの期間にはGNCCにも参戦しており、ワダチやサンドの荒れたコンディションを得意とするライダー。両レース共にミスを最小限としながらも積極的なライン変更、力強いライディングが光りました。アンダーソンと共にハスクバーナファクトリー1,2フィニッシュ。

2. Jason Anderson (HUS), 1-6. 開幕戦レース1勝利はサプライズ感あったアンダーソン。オープニングラップで素早く首位浮上するとそのまま単独走行で3年ぶりのレース勝利。レース2終盤は腕上がりと周遅れとの接触転倒もありポジションダウン。

3. Eli Tomac (KAW), 7-2. SX初タイトル獲得し、リッキー・カーマイケルに続く4年連続王者を目指すディフェンディングチャンピオン。ワダチ攻略に時間を要し苦戦しながらもリザルト以上の手応えあるレースとコメント。レース2にはサスペンションセッティング変更が吉と出たとのこと。

4. Marvin Musquin (KTM), 4-5. 昨年AMAモトクロス最終戦でのヒザ負傷から1年ぶりの実戦復帰。追い上げやバトルを展開し、復帰戦にしては上出来すぎるリザルト。

5. Justin Barcia (YAM), 3-7. オープニングラップ14番手から難コンディションを追い上げて3位までポジションアップはこれまでにないバーシアのレース展開。モト2では転倒もあり再び追い上げレースに。マディや軟質路面を得意とするバーシアらしい力強いライディング。この大会に備えてマット・ウォーカー所有ロレッタ・リンのレプリカコースでプラクティスを重ねる様子はSNS上で確認されており結果につながっています。

6. Blake Baggett (KTM), 8-4. アウトドアで定評あるバゲットがまずまずのスタート。シーズン通してコンスタントに戦う上で少々難ありな印象ですが、昨年のウィルス性疾患から回復との情報もあり再び爆発的なスピードに期待です。

7. Cooper Webb (KTM), 5-8. コースコンディションの影響か? 身体が固くなったとコメント。ムスキャンとのレース終盤のバトルに破れたモト1。SXシリーズ中の大クラッシュで痛た背中を再び痛めたモト2。次戦以降に影響を及ぼすかが心配です。

8. Chase Sexton (HON), 13-3. 450クラス&ホンダファクトリーデビュー戦でタイムドプラクティス最速ラップ記録。両レースで3位走行、モト1は転倒で順位を落としますが、モト2では上位をキープしてデビュー戦で3位フィニッシュ。アウトドアよりもスーパークロス得意な印象強いだけに今回のデビュー戦での活躍はサプライズ感あるものに。このレースからウェアがSHIFTからアルパインスターズに変更。GEICOロゴの入ったウェアで参戦とリリースにはありましたが、ロクスンのシリーズ全線欠場&ガイコホンダからクレイグ加入で事情が変わったか?

9. Joseph Savatgy (SUZ), 9-11. スズキ移籍後今季初レース。持ち味のスタートダッシュ披露もポジションダウン。かかとの骨折からの復帰戦としてはまずまずか。

10. Dean Wilson (HUS), 12-9. 出遅れ&接触転倒もあり好調ハスクバーナファクトリーの波に乗れず。

11. Max Anstie (SUZ), 11-10. MXGPからAMA再チャレンジのイギリス人ライダー。ネイションズ、MXGPシリーズで優勝経験誇る実力者。一発のスピードはハーリングスやカイローリでも手を焼くレベル。アキレス腱負傷で療養明けのレースで実戦復帰に満足とのこと。

12. Adam Cianciarulo (KAW), 6-38. 昨年の250MX王者の450MX初戦で期待を集めました。モト2ではトップ快走からワダチでバランスを崩して大クラッシュ。マシン修復できずにリタイア。今季のシアンサルーロ、光るスピード披露も負傷やリタイアにつながる大きな転倒が多いのが心配です。幸い身体への大きなダメージはないとのこと。

13. Broc Tickle (YAM), 15-13. プレシンジャー代役として急遽ヤマハファクトリー抜擢のティックル。このクラスで表彰台登壇経験ある実力者ですが3年ぶりのアウトドアということでトップ10入りを目標としていたとのこと。しぶといレースが持ち味なので怪我さえなければシリーズ中盤以降には存在感示す場面が出てくるでしょう。

14. Christian Craig (HON), 14-14. ロクスン代役でホンダファクトリー加入。AMAモトクロスから450クラス参戦ですが、先行逃げ切りタイプのライダーだけに両レース出遅れで存在感示せず。

15. Benny Bloss (HUS), 10-37. ボーグルが復帰するロッキーマウンテンKTMを離れ、プライベーターとして参戦。

16. Luke Renzland (HUS), 21-12.
17. Jeremy Smith (KAW), 18-16.
18. Coty Schock (HON), 24-15.
19. Henry Miller (KTM), 19-18.
20. Jake Masterpool (HUS), 16-36.

 

 

【450MX ポイントランキング】
1. Zachary Osborne (HUS), 47 points
2. Jason Anderson (HUS), 40
3. Eli Tomac (KAW), 36
4. Marvin Musquin (KTM), 34
5. Justin Barcia (YAM), 34
6. Blake Baggett (KTM), 31
7. Cooper Webb (KTM), 29
8. Chase Sexton (HON), 28
9. Joseph Savatgy (SUZ), 22
10. Dean Wilson (HUS), 21
11. Max Anstie (SUZ), 21
12. Adam Cianciarulo (KAW), 15
13. Broc Tickle (YAM), 14
14. Christian Craig (HON), 14
15. Benny Bloss (HUS), 11
16. Luke Renzland (HUS), 9
17. Jeremy Smith (KAW), 8
18. Coty Schock (HON), 6
19. Henry Miller (KTM), 5
20. Jake Masterpool (HUS), 5

 

 

【250MX リザルト】
1. Dylan Ferrandis (YAM), 1-1. 昨年ランキング2位、王者シアンサルーロが450クラスにステップアップした為に大本命とされるフェランディスが圧勝。タイムドプラクティスから2位に3秒以上の差をつけてのトップタイム記録。高温多湿で路面コンディションの影響もあり、エンジンへの負担を最小限としながらのレースを心掛けたと語りながらも独走&追い上げのレース展開でその実力をライバルたちに見せつけました。

2. RJ Hampshire (HUS), 3-2. AMAスーパークロス中断期間中にヒザの手術を行ったハンプシャー。SX再開時には復帰間に合わずもAMAモトクロス開幕戦には万全の状態で登場し表彰台登壇。ヒザ負傷からの復帰戦にしてハスクバーナ移籍後AMAモトクロス初戦を最高の形でスタートしています。

3. Jeremy Martin (HON), 2-3. AMAモトクロスタイトル奪還のためにSXシーズン期間から調整を続けてきたマーティンが力強い追い上げレースで表彰台へ。課題はスタート。このクラスV2王者の完全復活に期待出来るリザルトとライディング。

4. Shane McElrath (YAM), 4-4. 来季450クラスの契約を獲得するためにもアウトドアでの成功が必要と当たるマケラスが首位快走も披露し、しぶといレース。SX得意とするライダー、アウトドアでも存在感示し続けることが出来るか?

5. Alex Martin (SUZ), 5-5. 転倒もありましたが、得意のアウトドアでSXでの不振を挽回出来るか?

6. Jett Lawrence (HON), 6-7. 今季最大の注目集めるルーキーがフル参戦初戦で6位。持ち味の一発のスピードに期待。

7. Cameron Mcadoo (KAW), 9-6. 転倒もありましたが、初戦のリザルトには満足とのコメント。

8. Justin Cooper (YAM), 10-8. タイトル候補の一人ですが…。モト1で転倒・追い上げを繰り返し疲労とコメント。

9. Mason Gonzales (YAM), 8-12. 先週の全米最大アマチュア選手権からのプロデビュー戦をトップ10入り。

10. Brandon Hartranft (KTM), 16-10.
11. Nick Gaines (YAM), 13-13.
12. Derek Drake (KTM), 7-19.

13. Carson Mumford (HON), 12-15. ガイコホンダからの正式プロデビュー戦(昨年スポット参戦)。モト1では中盤のミスまで5位走行とポテンシャルの高さを披露。

14. Pierce Brown (KTM), 11-16.
15. Mitchell Harrison (KAW), 23-9.

16. Jo Shimoda (HON), 36-11. タイムドプラクティス15番手。モト1はスタート出遅れ、レース序盤19番手走行後リタイア。モト2では序盤にポジションを前後しながら11位をキープしてフィニッシュ。ベストラップだけ取るとトップ10圏内は十分に狙えるタイムを記録。課題のスタートと序盤の攻防を上位でキープできれば本来のポテンシャル発揮してさらなる上位入賞が見えてくるはず。

17. Hunter Lawrence (HON), 39-14.
18. Darian Sanayei (KAW), 14-34.
19. Jordan Bailey (HUS), 15-37.

20. Dilan Schwartz (SUZ), 19-18. ゴンザレス同様に先週の全米最大アマチュア選手権からのプロデビュー戦

 

 

【250MX ポイントランキング】
1. Dylan Ferrandis (YAM), 50 points
2. RJ Hampshire (HUS), 42
3. Jeremy Martin (HON), 42
4. Shane McElrath (YAM), 36
5. Alex Martin (SUZ), 32
6. Jett Lawrence (HON), 29
7. Cameron Mcadoo (KAW), 27
8. Justin Cooper (YAM), 24
9. Mason Gonzales (YAM), 22
10. Brandon Hartranft (KTM), 16
11. Nick Gaines (YAM), 16
12. Derek Drake (KTM), 16
13. Carson Mumford (HON), 15
14. Pierce Brown (KTM), 15
15. Mitchell Harrison (KAW), 12
16. Jo Shimoda (HON), 10
17. Hunter Lawrence (HON), 7
18. Darian Sanayei (KAW), 7
19. Jordan Bailey (HUS), 6
20. Dilan Schwartz (SUZ), 5

 

モトゴシップ|「全9戦発表」2020 AMAモトクロスレースカレンダー

Simon Cudby


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