ヤバすぎるスキル|激突チームメイト同士首位バトル「トマック VS. シアンサルーロ」@ 2020 タンパSX

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2019 AMAスーパークロス 第7戦 タンパ、フロリダ州タンパで迎えるこの一戦から本格的にシリーズは東部ラウンド連戦がスタート。最高峰450SXメインレースで繰り広げられたモンスターエナジーカワサキのチームメイト同士、イーライ・トマックとアダム・シアンサルーロによる首位バトル〜順位入替え一部始終映像をシェア。

 

事前情報として、開幕戦からタイムドプラクティス最速ラップ1,2位を7戦連続で更新している絶好調な両者。タンパSX行われたフロリダ州はシアンサルーロのホームレースでもあるのです。

 

 

タンパSXでの見所となった、サンドセクションにレイアウトされたセパレートレーン。その先には逆バンク状の180度サンドコーナーと続く、ライダー泣かせのセクション。

 

大会通して、ほとんどのライダーがレーシングラインとして写真左側レーンを使用。バトルの中で右側レーンをどのようなタイミングで使用していくかが勝敗の分かれ目になるシーンもありました。その象徴的なパッシングシーンが450SXメインレースでの首位バトルで飛び出しました。エンジョイ!

 

@ s u p e r c r o s s l i v e

 

トマック感凝縮のアウトサイドからの圧巻のパッシング!

 

 

スタート直後から首位浮上のシアンサルーロを追ったトマックは2周目突入時に2番手浮上。レース序盤は、1〜1.5秒の差が両者にありましたが、9周目に急接近。ここで、サンドセパレートレーンでトマックが右側(イン側)ラインを選択し始めます。

 

最初のトライとなった10周目はバランスを崩し、タイムロス。しかし、2度目のトライとなった11周目が上記のパッシングシーン。進入時に車速が落ちる右側(イン側)ラインながら確実にマシンをトラクションさせ、スピードに乗せた状態のままコーナー出口でトマックが首位浮上に成功。

 

 

車速が落ちる右側(イン側)ラインからのサンドセパレートレーン進入は、コーナー立ち上がり直後のマシン挙動安定しない状態で進入に加え、左側(アウト側)ラインよりも加速&トラクションが要求されるという難易度が最大の特徴。

 

逆バンク状の180度サンドコーナーについてはイン側ラインがレーシングラインですが、刻一刻とライン形状が変化し続ける判断の難しいセクションではありましたが、一度のトライで新ラインを習得したトマックのクリエイティビティと迷いゼロの仕掛けには脱帽です。素晴らしい!

 

 

そもそも、バトル時に前走者と同じラインではパッシングは出来ないもの。リスクを背負ってでも、いつ?どこで?どのように?仕掛けるかは、レーサーとしての嗅覚が発揮される瞬間でしょう。

 

実にトマックらしいアウトからのパッシングですが、その前にはサンドセパレートレーンでの緻密なテクニックの積み重ねがあるのでした!

 

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