モトアンケート結果まとめ|ラストラップ「トマック VS. ムスキャン」驚愕激烈パッシング
2018 AMAスーパークロス 第15戦 フォックスボロ、プレミアクラス450SXのメインレースで起こった大事件!
ファイナルラップに首位トマックに対して後方からムスキャンが仕掛けたパッシングが大きな話題となり、両者の間には遺恨も残る一件をニューモト上でアンケート取りました。
@ s p e e d
モトアンケート|ラストラップ「トマック VS. ムスキャン」驚愕激烈パッシング
以下、結果発表&まとめをシェア!
結果はこの通り! 投票総数は「4,000」を越え、ご協力いただいた皆様ありがとうございました。
この接触をどのような形で捉えるかで見方が全く異なると思います。「ロードレースとモトクロス」、「モトクロスとスーパークロス」、「レース中盤とラストラップ」、「全日本とAMA」、「20位争いと首位争い」等…
「これはアカンでホンマ!」が過半数超えという結果に。「う〜…悩むわ〜決められへん…」も1割に及び、判断が難しいシチュエーションだったことを証明する数字も出ています。で、個人的には少数派の「アリ!」に投票しました。
理由は、世界最高峰シリーズのAMAスーパークロス優勝を懸けたラストラップ首位攻防というシチュエーションだから。
もう一点、現代モトクロス(特にAMAスーパークロス)では、上記のようなシチュエーションであれば、仕掛けられる側(この場合はトマック)にも後方からのアグレッシブな仕掛けを想定したライン取りや動向までも予測するインテリジェンスも優秀なライダーには必要とされる要素と考えるからです。
現在では、80〜90年代のような相手を転倒させることを主な目的とするような危険なパッシングに対して、ペナルティも厳格化されていますし、当時ほど目にする機会は減っています。なによりプロライダー達のスポーツ倫理という道徳観も向上しているはず。現在、ニュースを騒がす某大学アメフト部のような選手生命に危険を及ぼす理解に苦しむ行為は世界最高峰レベルのレースではまず目にしません。
また、ブロックパスを仕掛けやすいセクションは、AMAトップライダーであれば「仕掛ける&仕掛けられる」という可能性をレース前から想定済みであるべきでは? という観点も上記理由には含まれ、ムスキャンの立場であれば接触前提だったとしても、パッシングにつながる仕掛けは積極的に探っていくべきだと考えています。
長くなりましたが、単純に「イン側空けているトマックが悪い」という考えだけではない「理由」が上記は通りです。
相手や両者共に転倒となるような、接触ともなうアグレッシブ過ぎる仕掛けは、基本的には「ナシ」であるべきだろう、という考えはベースにありますが、今件がAMAから何もペナルティの対象になっていないというのも同様の上記理由からではないかと推測します。
ただ、あくまで今ケースの「アリ」が通用するのは、最高峰クラスで展開された上位でのバトルというシーンに限られると思います。
同様のアンケート、複数の海外メディアでも行われていて、結果だけお伝えすると「アリ」が多数という結果も…。
モトアンケートは正解、不正解を導き出すことが理由ではないので、これを機会にレースやオフロードライディングへの異なる観点や楽しみ方への理解が少しでも増え、欧米のようなレースファンによる議論が盛んに行われるような「モト文化度」向上につながることになれば良かったと考えます。