【ビンテージ・モトビデオ】ライアン・ヒューズ「あの伝説のシーン」まとめ

sr141230banner

 

【The Moto In Generalより再掲】あのMX史に残る伝説のシーンをビデオと共に振り返る!

 

古くからのMXファンなら一度は目にしたことあるはずの上記のシーン。熱血漢なライダーとして知られたライアン・ヒューズの1995年 AMAモトクロス R12 最終戦 スティール・シティでの一幕。

 

ヒューズを知っていても知らなくても特別な何かを訴えかけてくれる名シーンです。この伝説のシーンが生まれた背景や雑感をまとめました。ビデオは以下リンクより、エンジョイ!

 

Hughes Heartbreaker – ショートバージョン。

 

1995年のヒューズは、125cc 最後の年として是が非でもタイトルを獲得したい気持ちでのシーズンスタートでした。しかし、ウエスト125ccスーパークロスでは前年度のチャンピオンで もあり、伸び盛りのスズキ・ファクトリーのデーモン・ハフマンが再びチャンピオンに。速いけど、取りこぼしも多い、ヒューズは大差をつけられてのランキン グ2位でスーパークロス・シリーズを終えます。

 

アウトドアでは、前年までタイトルを獲得していたD・ヘンリーの代わりに、このクラスのホンダのNo.1ライダーとしてタイトル最右翼と言われた ヒューズ最大のライバル、S・ラムソンの存在がありましたが、シリーズ序盤戦は膝の怪我による欠場もあり厳しい戦いが強いられることに。

 

シリーズはヒューズと、毎戦のように上位で入れ替わる成長著しい若手ライダー達との間で一時は展開されていくのですが… しかし、シリーズ中盤戦からはラムソンが復調し、勝利を重ね、一気にタイトル争いに合流。シリーズ終盤戦にはヒューズとラムソンの一騎打ちの様相に。

 

1995 Steel City 125 Motocross – TV中継レース・フルビデオ(43:00〜)伝説のシーン。以下のお話で少しでも興味出たらこのフルレースビデオの最初から見ることをオススメします!

 

そして迎えた最終戦、ラムソンの3点差リードというレースファンにはたまらない状況で、moto1がスタート。レースはホールショットの当時まだ若 手のK・ウィンダムが序盤から中盤にかけてリードし、その後ろにタイトルを争うラムソンとヒュースが2位と3位につける展開。レースはその後、ヒューズが ラムソンとウィンダムを続けてパスし優勝。ラムソンもウィンダムをパスし、2位に。この時点で、ヒューズとラムソンが同点で、最終戦の最終ヒートに挑むと いうこれ以上望めない究極のタイトル争いが展開されることに。

 

moto2 スタートグリッド、イン側からヒューズとラムソンが並びレースはスタート。ラムソンがホールショット、ヒューズは4番手から序盤に一気に2番手まで浮上 し、タイトルを賭けた一騎打ちに。しかし、moto1では逆転出来たヒューズでしたが、レース前の散水の影響か?このレースでは5秒前後の差から勝負が出 来る距離まで近づけない状況に…

 

そして迎えたファイナル・ラップ、トップのラムソンと2位ヒューズとの差は4秒差。ヒューズには厳しい差ながら、そこはヒューズ!諦める様子は全く なく最後までラムソンの背中を追い続ける熱いライディング。しかし、レースはそのままラムソンが優勝し、初のチャンピオン獲得!

 

一方、ヒューズはフィニッシュまで2コーナーを残したところで、なんとチェーンが切れるマシントラブルがヒューズを襲います。惰性でマシンを走らせ たヒューズでしたが、ゴールまで十数メートル、上り坂でマシンから降りバイクを押し始めます…  観客は騒然となりフィニッシュライン付近に集まりだします。

 

それが、上記画像、ビデオにあるような、1995年AMAモトクロス R12 最終戦 スティール・シティで起きた伝説のシーンの始まりでもありました。

 

何度もフラフラになり止まりそうなマシンを押して上りきった場所のフィニッシュラインを越えると、ヒューズとマシンはそのまま倒れ込むのでした。その姿だけでも、AMA史に残るモトクロス名場面と呼ばれるものなのに…

 

忘れてはならないのが、ラムソンに後塵を拝し、チェーンが切れた時点で、ラムソンに敗れ、タイトルを逃したことを認識しながらも、タイトルだけでは なく、最後の最後までレースそのものを諦めなかったヒューズの全身から溢れだす、勝負への執念と姿勢が、この名シーンを『伝説』とまで昇華させることに なった本当の所以だと思います!

 

いやー、今見ても鳥肌が立つし、勇気をもらえます!こういうシーンに年代とか関係ないですね。モトクロス、レースってやっぱり最高!

 


You may also like...