【ビンテージ・モトビデオ】ライアン・ヒューズ「あの伝説のシーン」まとめ

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2016年7月29日の記事を再編集】

 

あのMX史に残る伝説のシーンをビデオと共に振り返る!

 

古くからのMXファンなら一度は目にしたことあるはずの上記のシーン。熱血漢なライダーとして知られたライアン・ヒューズの1995年 AMAモトクロス R12 最終戦 スティール・シティでの一幕。

 

ヒューズを知っていても知らなくても特別な何かを訴えかけてくれる名シーンです。この伝説のシーンが生まれた背景や雑感をまとめました。ビデオは以下リンクより、エンジョイ!

 

Hughes Heartbreaker – ショートバージョン。

 

1995年のヒューズは、125ccクラス参戦最後の年として是が非でもタイトルを獲得したい気持ちでのシーズンスタートでした。しかし、ウエスト125ccスーパークロスでは前年度のチャンピオンでもあり、伸び盛りのスズキファクトリー、デーモン・ハフマンが再びチャンピオンに輝きます。速いけど取りこぼしも多い、ヒューズは大差をつけられてのランキング2位でスーパークロス・シリーズを終えます。

 

アウトドアでは、前年までタイトルを獲得していたダグ・ヘンリーの代わりに、このクラスのホンダのNo.1ライダーとしてタイトル最右翼と言われたヒューズ最大のライバル、スティーブ・ラムソンの存在がありましたが、シリーズ序盤戦は膝の怪我による欠場もあり厳しい戦いが強いられることに。

 

シリーズ序盤はヒューズと毎戦のように上位で入れ替わる成長著しい若手ライダー達との間で展開されていくのですが… しかし、シリーズ中盤からはラムソンが復調。勝利を重ね、一気にタイトル争いに合流。シリーズ終盤にはヒューズとラムソンの一騎打ちの様相となるのでした。

 

1995 Steel City 125 Motocross – TV中継レース・フルビデオ(43:00〜)伝説のシーン。以下のお話で少しでも興味出たらこのフルレースビデオの最初から見ることをオススメします!

 

そして迎えた最終戦、ランキング首位ラムソンに対して、ヒューズは3点差のビハインドというレースファンにはたまらない僅差の状況で、モト1がスタート。ホールショットは、当時まだ若手のケビン・ウィンダム。序盤から中盤にかけて首位快走し、その後ろにタイトルを争うラムソンとヒュースが2位と3位につける展開。レースはその後、ヒューズがラムソンとウィンダムを続けてパスし優勝。ラムソンもウィンダムをパスし、2位。この時点でヒューズとラムソンが「ポイントランキング同点首位」というシビれる状況で最終戦最終ヒートに挑むという、これ以上望めない究極のタイトル争いが繰り広げられることになりました。

 

モト2 スタートグリッドイン側からヒューズとラムソンが隣同士に並びレースはスタート。ラムソンがホールショット、ヒューズは4番手から序盤に一気に2番手まで浮上し、タイトルを賭けた一騎打ちに。しかし、モト1では逆転出来たヒューズでしたが、レース前の散水の影響か?このレースでは5秒前後の差から勝負出来る距離まで近づけません…

 

そして迎えたファイナル・ラップ、トップのラムソンと2位ヒューズとの差は4秒差。ヒューズには厳しいビハインドながら、そこはヒューズ! 諦める様子は全くなく最後までラムソンの背中を追い続ける熱いライディング… 残念ながらレースはそのままラムソンが優勝。自身初のAMAチャンピオン獲得!

 

一方、フィニッシュまで2コーナーを残したところで、なんとチェーンが切れるマシントラブルがヒューズを襲います。惰性でマシンを走らせたヒューズでしたが、ゴールまで十数メートル、上り坂でマシンから降りバイクを押し始めます…  観客は騒然となりフィニッシュライン付近に集まりだします。

 

それが、上記画像、ビデオにあるような、1995年AMAモトクロス R12 最終戦 スティール・シティで起きた伝説のシーンの始まりでもありました。

 

何度もフラフラになり止まりそうなマシンを押して上りきった場所のフィニッシュラインを越えると、ヒューズとマシンはそのまま倒れ込むのでした。その姿だけでも、AMA史に残るモトクロス名場面と呼ばれるものなのに…

 

忘れてはならないのが、ラムソンに後塵を拝し、チェーンが切れた時点でラムソンに敗れ、タイトルを逃したことを認識しているはずのヒューズ。タイトルだけではなく、最後の最後までレースそのものを諦めなかったヒューズの全身から溢れだす、勝負への執念と姿勢が、この名シーンを『伝説』とまで昇華させることになった本当の所以だと思うのです。

 

いやー、今見ても鳥肌が立つし、勇気をもらえます! こういうシーンに年代とか関係ないですね。モトクロス、レースってやっぱり最高!

 


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