AMAスーパークロス事件簿｜チェイス・セクストン優勝から「ペナルティ」の真相

by SetagayaRacing · Published 2023-03-20 · Updated 2023-03-21

シリーズも後半戦突入でタイトル争いへの関心も高まってきている 2023 AMAスーパークロス。色々と波乱やドラマも多かった第10戦デトロイトでの最大の事件、優勝者チェイス・セクストンに「7点減算」ペナルティまとめ。

まずはレース中からざわついていた、当該シーンからシェア。セクストン、これは…。

コース中央の4連ジャンプ入口でディーン・ウィルソンの転倒によるイエローフラッグと赤十字フラッグが振られています。赤十字フラッグ当該セクションでは、ダブルジャンプやトリプルジャンプ等は禁止。原則的に全てシングルジャンプとしてクリアすることがレギュレーションに明記されています。

改めて映像を確認すると少々分かりにくいですが、最初の小さなダブル後の大きなダブルジャンプで点滅ライトも点灯。他の角度からの映像を確認してもしっかりと確認できており、ペナルティ対象ライダーのセクストンも点滅ライトには気付いていたとコメントしています。

では、なぜセクストンはジャンプを飛んでしまったのか？

言い分としては、転倒していたウィルソンが立ち上がり再スタートしていたことで、混乱しつつもダブルジャンプを飛ぶ判断をしたという発言をしています。

転倒者の有無に関わらず、赤十字フラッグや点滅ライト点灯時の連続ジャンプクリアは、原則レギュレーション違反。転倒者不在にも関わらず下された今回のペナルティに対して柔軟さを求める旨のコメントもセクストンからありましたが、今回のAMAの判断に間違いはないでしょうし、過去にも同様のケースには同内容のペナルティ裁定が下されています。