250SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2023 AMAスーパークロス 第10戦 デトロイト
【追加:リザルト雑感】
2023 AMAスーパークロス 第10戦 デトロイト。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。東西に別れて争われる250SXクラスは、イーストシリーズ(全10戦)の第6戦として開催。決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&最新ポイントランキングをシェア。
滑りやすい路面と相反するように、リズムセクションやフープスに刻まれるワダチや早い段階から発生する周遅れライダーが、目の離せないレースアクションを演出。今大会から250SXイーストシリーズは後半戦突入の一戦。デトロイトSXを終えると250SXイーストシリーズは4週間のブレイク期間に突入。タイトル争いだけでなく、シリーズ後半の流れを占う上でも重要な一戦となります。
エンジョイ!
【250SXイースト 決勝リザルト】
1. Hunter Lawrence (HON), 17 laps – デイトナSX以降全ラップ首位の3連勝で今季5勝目。今大会もスムーズで無理ないライディングは変わらず、最大のライバルであるスラッシャーを引き離しての独走勝利。転倒やアクシデントがなければ負けないのでは? と思わせる安定感と強さ。今大会で実弟ジェット・ローレンスと250SX参戦レース数が27で並んだ上に、勝利数10、トップ5入りが22も同数に! 表彰台登壇数ハンターが19、ジェットが18。素晴らしい活躍だけでなく、兄弟揃って同様の結果となった偶然が大きく報じられました。MXGP参戦時代から負傷がちなライダーの印象強いですが、過去ベストな状態で今季シリーズを戦えているとコメント。
2. Nate Thrasher (YAM), +07.685 – 転倒がなければ、1位か2位という実力は今大会も披露しますが、前戦同様に宿敵ローレンスを追うも徐々に離される悔しい展開。ローレンスの強さを素直に認めるも自身が勝っている部分もあるとし、スタートが今以上に決まれば勝負できるとコメント。大量ポイントリードを許していますが、最終戦までタイトル争いを持ち越すことが現時点の目標と語りました。
3. Haiden Deegan (YAM), +11.215 – 注目の大型ルーキーがキャリア2度目の表彰台登壇。AMAモトクロス2冠王者マーティンを満を持してパッシングに至る流れはルーキーとは思えないクレバーさを披露。スピード、フィジカルともに表彰台登壇に相応しいライダーへと急成長。ヒートレースでのチームメイト、ジョードン・スミスとの一線を越えたアグレッシブすぎるバトルが「デンジャーすぎる」と話題に…。記者会見でもスミスとの一件を「楽しんでいただけだよ」と、メディア慣れしているふてぶてしいまでの堂々とした対応も大物感を印象づけます。LCQでもミスを繰り返したスミスをタイトル争いしているライダーではないと切り捨てるかのようなコメントも…。
4. Jeremy Martin (YAM), +14.192 – 負傷欠場シーズンが続いていたベテランですが、2戦続けての今季ベストリザルト。ここまでのワーストリザルトは6位で表彰台はないものの安定した戦いぶりは収穫でしょう。ルーキーのディーガンにパスされ、AMAモトクロス2冠王者としては「悔しい」とコメント。これまでの負傷欠場シーズンの影響もありリスクを負うようなレース中のトライは出来なかったとのこと。
5. Chris Blose (KAW), +39.953 – 下田丈選手、ハマカーの代役としてプロサーキットカワサキから現役復帰の大ベテランが目標としていた今季ベストのトップ5入り。過去4戦、トップ10圏内で確実にポジションアップ。レース序盤から、MXGPシリーズMX2クラス2冠王者ビアルを抑え込む激走。
6. Tom Vialle (KTM), +40.356 – フープススピードと安定感に課題を残すもGP2冠王者らしく確実にSX経験を積み重ねています。タイムドプラクティスで転倒あったものの大会通して調子を上げてきたと語りました。このまま大きな怪我なく、5月開幕のAMAモトクロス開幕を迎えることが出来るのか? アウトドアでのGP王者本領発揮が今から楽しみです。
7. Cullin Park (HON), +49.252 – 昨年の250SX新人賞獲得ライダー。ホンダサポートチーム「フェニックスレーシング」からプロ2年目参戦の注目の若手がキャリアベストリザルト。
8. Coty Schock (HON), +52.561 – ホンダサポートチーム「フェニックスレーシング」所属。将来的にインハウスのホンダファクトリーが廃止され、かつてのガイコホンダのようなファクトリーサポートチームにフェニックスレーシングが昇格するのでは? というモトゴシップあり〼
9. Henry Miller (HON), +55.472 – ホンダ系プライベートチームのライダーがキャリアベストリザルト。
10. Michael Hicks (HON), +1 lap – 9位ミラーとチームメイトもキャリアベストリザルト。
11. Jace Owen (HON), +1 lap – ホンダサポートチーム「フェニックスレーシング」所属。
12. Caden Braswell (HON), +1 lap – ホンダサポートチーム「フェニックスレーシング」所属。
13. Jeremy Hand (HON), +1 lap
14. Brock Papi (KAW), +1 lap
15. Talon Hawkins (HUS), +1 lap
16. A J Catanzaro (HON), +1 lap
17. Jack Chambers (KTM), +1 lap
18. Lane Allison (KAW), +1 lap
19. Gage Linville (HON), +1 lap
20. Lance Kobusch (HON), +2 laps
21. Marshal Weltin (SUZ), +3 laps
22. Max Anstie (HON), +15 laps – 今季250SXイーストを盛り上げる元MXGP優勝経験あるイギリス人ライダー。オープニングラップの転倒でマシンにダメージを負い、リタイア。
【250SXイースト ポイントランキング 6/10】
1. Hunter Lawrence (HON), 151 points(5勝)– 1レース分以上となる大量35点差で初タイトルまっしぐら!
2. Nate Thrasher (YAM), 116(1勝)
3. Haiden Deegan (YAM), 111 – ランキング3位再浮上!
4. Jeremy Martin (YAM), 109
5. Max Anstie (HON), 104 – ランキング2位から5位に転落…。
6. Jordon Smith (YAM), 92
7. Chris Blose (KAW), 88
8. Tom Vialle (KTM), 85
9. Coty Schock (HON), 72
10. Cullin Park (HON), 67
11. Jace Owen (HON), 63
12. Chance Hymas (HON), 60
13. Henry Miller (HON), 55
14. Michael Mosiman (GAS), 51
15. Talon Hawkins (HUS), 47
16. Jeremy Hand (HON), 41
17. Michael Hicks (HON), 39
18. Hardy Munoz (HUS), 32
19. Caden Braswell (HON), 31
20. Marshal Weltin (SUZ), 30
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