【ハイライトビデオまとめ&リザルト雑感】2015 FIM MXGP Rd.2 タイGP
2015 FIM MXGP タイGPのハイライトビデオまとめとリザルト雑感です。今回、時差の少ないタイでの開催ということもありライブ中継観戦してみました!とにかく厳しい暑さが中継を通して伝わってきました。真冬のヨーロッパから40度近い気温のタイはライダーにしたら地獄のようにも感じたかもしれません。世界のトップライダーがバタバタ倒れていく様子は恐ろしかったです… MX2クラス昨年の王者ティクシエやガイセルはレース2の出走が許可されないほど。MXGP, MX2クラス共にレース2は、5分短縮されて行われました。
MXGP THAILAND RESULTS: MXGP CLASS
1. Ryan Villopoto (Kaw)…1-3 – 予選レースほどの大差はなかったもののレース1での勝利は完璧。レース2では確実に結果が欲しかった為、総合優勝狙いのレースに切り替えたとのこと。あの開幕戦の後ですから分からなくもないのですがRVらしくないなと… それと中継通して見て感じたのがジャンプのレベルがヨーロッパ勢とは比較にならない程レベルが違います。AMAではスチュワートもいるしRVが特別、ジャンプに秀でたライダーという認識を持っていませんでしたが、ジャンプの難易度の高いコースでヨーロッパ勢と比較するとジャンプテクニックの差が歴然。逆にマシンセッティングに関してはやや苦戦している印象も。ハードパックで荒れたコンディションになるとマシンがギャップで小刻みにはねられてうまく加速出来ていないようで課題かもしれません。本人もコメントでセッティング修正中とのこと。総合的にはRVのいるGP、昨年までとガラッと変わりました!面白い!
2. Clement Desalle (Suz)…2-2 – ビロポートを大いに意識したスタートで両レース共に好スタートに成功。スタート出るとやはり安定して速い。怪我や安定しないリザルトが課題な印象ですが2013年以来のポイントリーダーとのことで楽しみな一人。
3. Tony Cairoli (KTM)…5-1 – MXGP王者の初勝利。レース2はライダー全員から、暑さや疲労が見て取れたのですが、好スタートから体力の残る序盤で勝負を決める作戦はお見事。追い上げ展開のレース1も含めて、スピードからレース運びまで、やはり王者らしく一つレベルが高い印象。
4. Romain Febvre (Yam)…3-4 – MXGPルーキー、レース通して普通に速い!スピードだけでなく気迫も充分!
5. Kevin Strijbos (Suz)…6-5 – 開幕戦から引き続き手首の痛みがあるとのことでいまいち元気なく…
6. Gautier Paulin (Hon)…7-6 – ビロポートの次にジャンプにうまく対応していましたが両レースで転倒相次ぐ結果に。スタート決まれば…
7. Max Nagl (Hus)….4-11 – 開幕戦完全優勝の影は中継からは全く感じられず。暑さと難易度の高いジャンプに苦戦とのこと。
8. Todd Waters (Hus)…9-7 – MXGP2年めの勝谷武史の練習仲間、スタート失敗しますが酷暑の中のレースで確実にポジションアップ!スピードと追い上げられる力強さはありそうなので今後に期待。
9. Tyla Rattray (Kaw)…8-8 – 好スタートから見せ場も作りましたが後方に飲み込まれていく展開。転倒やリアブレーキにトラブルもあった中、そこそこのリザルトに。マシンセッティングはビロポート同様に良い方向に向かっているそう。
10. David Philippaerts (Yam)…12-10
Other notables: 11. Evgeny Bobryshev; 12. Shaun Simpson; 13. Dean Ferris; 19. Steven Frossard; 20. 山本鯨(Hon)…18-19; 21. 星野裕(KTM)…19-21; 25. Jeremy Van Horebeek; 26. 鎌倉大樹(Yam)…23-25; 27. Ken DeDycker; 29.Tommy Searle.
2015 FIM 450 POINTS STANDINGS
(After 2 of 17 races)
1. Clement Desalle…88
2. Tony Cairoli…79
3. Max Nagl….78
4. Ryan Villopoto…70 – なんだかんだ言ってもポイントリーダーから18点差。
5. Romain Febvre…67
6. Gautier Paulin…67
7. Kevin Strijbos…55
8. Evgeny Bobryshev…45
9. Todd Waters…40
10. Shaun Simpson…38
MXGP THAILAND RESULTS: MX2 CLASS
1. Jeffrey Herlings (KTM)….1-1 – 怪我による準備不足で酷暑の中のレースは厳しい一戦と予想されましたが完全優勝。依然、100%でないと公言する状態も他とはレベルが違い過ぎる。
2. Pauls Jonass (KTM)…4-2 – KTMファクトリー期待の若手、開幕戦に引き続きスピードを発揮!攻める姿勢がライディングから伝わってきます。良いライダー育てていますKTM!
3. Dylan Ferrandis (Kaw)…2-4 – 昨年までと明らかに成長している印象。スピードも攻める姿勢もありましたが、レース2ではスタート失敗。
4. Thomas Covington (Kaw)…5-5 – アメリカ人ライダー。この人も急成長な一人、GP参戦2年目。昨シーズンまでは中盤以降なレースが多かった印象ですが両レース共にスタートから好レース。
5. Valentin Guillod (Yam)…6-6
6. Mel Pocock (Yam)…8-7
7. Aleksandr Tonkov (Hus)…9-8
8. Petr Petrov (KTM)…10-9
9. Julien Lieber (Yam)…DNF-3 – 大クラッシュでのリタイアもレース2では好スタートから3位!
10. Brian Bogers (KTM)…11-11
Other notables: 11. Tim Gajser; 12. Robert Justs; 13. Benoit Paturnel; 15. Jens Getteman; 17. 大塚豪太(Hon)…16-16 – ラップタイミングで追いかけていた限り両レース共にバトルの中でのこの順位!; 18. Jeremy Seewer; 19. Jordi Tixier – レース1、ラストラップでの熱中症で転倒、立ち上がるもフラフラとしながら再び倒れる様は恐怖。レース2では出走禁止との医師の判断。そこで揉め事もあったようですが… ; 24. Ben Watson.
MX2 POINTS STANDINGS
(After 2 of 17 races)
1. Jeffrey Herlings….100 – 開幕から連勝中!
2. Dylan Ferrandis…78
3. Pauls Jonass…70
4. Julien Lieber…62
5. Valentin Guillod…58
6. Aleksandr Tonkov…56
7. Thomas Covington…53
8. Tim Gajser…52
9. Petar Petrov…41
10. Jeremy Seewer…38
これまでMXGPでは、レース終盤に単調なレースになることが多かったのですが、ビロポートという存在が加入したことによりMXGPの雰囲気が以前よりも引き締まったレースな印象を受けました。ビロポート相手に負けたくない以外に、昨年までよりもシリーズへの注目度が段違いということも無関係ではないでしょう。
MXGPライブ観戦出来る環境の時は、今後追い掛けてみたいです!