ヤバすぎるスキル｜ルーベン・フェルナンデス「ハーリングス斬り」2023 フィンランドGP

by SetagayaRacing · Published 2023-08-01 · Updated 2023-08-01

2023 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第14戦フィンランドGPのMXGPクラス、レース1序盤に繰り広げられた「ジェフリー・ハーリングス対ルーベン・フェルナンデス」のバトルをシェア。

サンドコースでの一戦ということで、「砂神様」ハーリングスの圧巻サンドライディングと思いきや… 今回お届けするのは、フェルナンデスがハーリングスをパスする瞬間なのです。

ハーリングスのお株を奪うかのような素晴らしいパッシングをお見逃しなく。

エンジョイ！

今季開幕戦を制したMXGPクラス参戦2年目、ホンダファクトリー所属のフェルナンデス（24歳スペイン）。大柄でガッチリとした体格でアグレッシブなバトルもいとわない、映像からも伝わる迫力のライディングがフェルナンデスの魅力。

負傷から5戦ぶりとなる復帰戦で思うようにペースが上がらないハーリングスの後方から、積極的にインからアウトからとラインを変えながらフェルナンデスが猛追。

迷いゼロの加速。大きなコーナーにレイアウトされたウェーブセクションで、アウトからハーリングスを抜き去るスピード差、直後のジャンプでのスクラブまで含めて、好調時のトマックを思い起こさせるような圧巻なパッシング！

ロールオフにダメージがあったと語るハーリングスではありますが、最初の仕掛けの後でハーリングスが振り返るというよりも、フェルナンデスを睨みつけるかのような動きを見せたのは、ハーリングスを本気にさせた瞬間ともいえるでしょう。

フェルナンデスはこの後、自らの転倒のダメージでこのレースをリタイア。レース2、DNS。で今大会を終えました。幸いにも大きなダメージはないようで精密検査で問題なければ、次戦出場の意向をコメントしています。

昨年の国別対抗戦「モトクロス・オブ・ネイションズ」でのジェット・ローレンス、今季MXGPシリーズでのシーワーとの接触伴う激烈バトルでも積極的に仕掛けていけるハートの強さは、賛否両論あるかもしれませんが、間違いなくフェルナンデスの強みであると同時に魅力でもあるはず。

開幕戦の総合優勝以降、ムラのあるレース展開が続きますが、確実に世代交代も進んでいるMXGPシリーズの注目株としてチェックしておくべき存在のライダーです！

Honda Racing Corporation