Gモト|「THE RIDER」中島漱也 vol. 5

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「中島漱也」「なかじま そうや」キッズ時代から常勝で2020年に国際A級に昇格。
キッズライダーから人気が高く、関東モトクロス界を牽引するライダーへと成長。
今回のTHE RIDER中島漱也は、vol.4で本人が掲げた目標「世界に挑戦するために」がテーマ。
中島漱也選手の「全日本モトクロス選手権 第5戦 HSR九州大会」をGモト目線でお届けします。

決勝前日の
IA2クラス予選レースでただ1人、51秒台「1分51秒669」を叩き出す。この大会で、2022年IA2クラスチャンピオンをシーズン全勝で決めたジェイ・ウイルソン選手のベストタイムを「約1.5秒上回る」タイムを記録。決勝リザルトは、総合6位(5-6)。

 

Gモト:HSR九州大会おつかれさまでした。まずは前戦「近畿大会」から「HSR九州大会」まで、どのようなスケジュールで練習されましたか?
中島漱也:近畿大会の翌週に、HSR九州で全日本選手権九州大会の事前テストがあり、熊本に1週間滞在したりと忙しいスケジュールでした。その後は自分のベースで週4日走行練習、走行しない日にジムでトレーニング2日、休日は週に1日というスケジュール。レースウィーク前週は、体動かす程度の走行練習とジムでトレーニングをしました。

Gモト:近畿大会後、「スタートが課題」とおっしゃってました。改善する為に、どのような取り組みをされましたか?
中島漱也:レースを想定し、スタートゲートを使ったスタート練習をしました。内容は「量」より「質」にこだわった実践練習に変更。1回1回、レース時と同様にしっかり整地、レースと同じコンディションを再現。硬い土質で練習する際は、スコップで掘った上に水を撒き、HSR九州のスタートエリアの環境に近づけました。

 

 

Gモト:中島選手が課題として挙げていた「スタートエリアの土質を考えた整地」。写真は決勝ヒート1のスタートエリアです。整地の「こだわり」を教えてください。


中島漱也:まず、轍が浅いところをチョイス。それを活かし、土を掘らずに踏み固めリアタイヤの位置に当たる「坂」を利用しスタートダッシュの加速を向上させるように整地。轍、両サイドの壁が崩れて土が転がってこないように、全て削りました。

Gモト:今回はスタートいかがでしたか?
中島漱也:ヒート1は好スターができました。ヒート1のスタート位置は「1番イン側が圧倒的有利」でした。それ以外はスタートゲート超えた先から1コーナーまで路面が耕され、バイクが加速しづらい路面状況。1番イン側が有利だった理由は、1番イン側から真っ直ぐのラインだけは耕されていなかったから。自分は1番イン側が取れなくてイン側から3番目をチョイス。自分が課題としている「5番手以内で1コーナーを抜ける」には、イン側2人よりスタートダッシュで前に出て、耕されていないラインに真っ先に入るしかない。結果、狙いは成功。5番手以内で1コーナー抜けました。

Gモト:海外レース動画でライディングを研究されていらっしゃいますが、九州大会に向けてどのような動画で研究されましたか?オススメ動画があれば教えてください。
中島漱也:AMAやMXGPは欠かさずにレース毎に研究していますが、今回はHSR九州で開催された過去の全日本動画も見返し研究。「どこが抜きどころか」、「スタートの位置はどこが有利か」、「1周目の集団の動き」など確認、意識してレースに臨みました。
とくにオススメ動画はないんですが、自分は「熱いバトルをしている」動画が大好きです。

 

 

Gモト:中島選手が「この課題をクリアしなければ自分の目的は達成でない」に対し「vol.4」で課題に上げた「ライディングに関して」。各項目について今回の取り組みと成果を教えてください。



・どのラインを選択すれば「1番スピードが落ちないか」に対して。

・どのラインが「1番トラクションするか」に対して。

・さらに、0.1秒を縮めるのことに対し「貪欲になる行動が必要」に対して。

・バイクに頼るのではなく「バイクの性能を自分が引き出せるよう取り組む」に対して。

中島漱也:正直に言うと、この4つの課題はクリアできていません。特に決勝ヒート2、2位まで上がれなかったのは課題をクリアできていないのが原因。他者とバトルになると焦りが出て、視野が狭くなりました。レース後、自分のレース動画を見返しました。特に走行ライン選択についてはミスが多かった。4つの課題はそのまま次戦の課題になってくると思います。
課題への取り組みは成果が出た時にお答えさせてください。

Gモト:次戦、全日本モトクロス選手権 第6戦 関東大会への目標を教えてください。


中島漱也:次戦は地元関東大会。決勝は3ヒート制。目標は「ジェイ・ウィルソン選手に勝つ」です。



Gモト:関東大会で目標を達成する為の課題と対策を教えてください。
中島漱也:スタート。これが決まらないとチャンスは回ってこないのでしっかり集中して3ヒートすべて決める必要があります。後はどんな場面でもリラックスして走る事。気持ちが高ぶって良いライディングができるタイプではないので、しっかり自分の走りに集中していきます。

 

 

現在、ランキング4位。ランキング2位とは20ポイント差。

日本人最上位である「ランキング2位」に向け掲げた目的と目標、近畿大会で見せつけられた同世代の世界的なライディングレベル。この2つ、中島選手に限らず若手世代の共通事項にチャレンジする中島選手。全日本は残り2戦、どんなレースを見せてくれるか楽しみです。

Gモトと一緒に「中島漱也」の発信するモトクロスをエンジョイ!

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Gモト – The Newsmoto


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