モトゴシップ|2022 モトクロス・オブ・ネイションズ「アメリカ代表」発表

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【追加:ライダー&監督コメント】

2022年大会はアメリカ開催ということで例年よりも関心度高い、国別対抗世界選手権「モトクロス・オブ・ネイションズ」。今年度大会のホスト国にしてネイションズの主役である地元アメリカチームの代表メンバーが、AMAモトクロス第10戦バッズクリークで発表されました。

【アメリカ代表チーム】
・MXGPクラス(450cc)- イーライ・トマック(4度目の選出)
・MX2クラス(250cc)- ジャスティン・クーパー(2度目の選出)
・OPENクラス(450cc)- チェイス・セクストン(初選出)

監督はおなじみ、ロジャー・デコスタ。

 

モトゴシップ|2022 モトクロス・オブ・ネイションズ「日本代表」発表

今季AMAモトクロスで話題を集める、僅差にして高得点同士のタイトル争いを繰り広げているトマックとセクストンを擁する大注目のチームですが、MX2クラスのライダー選考が難航したことにより例年よりも遅れての代表メンバー発表となりました。

というのも、今季AMAモトクロス250MXクラスではオーストラリア人のローレンス兄弟とネイションズ日本代表でもある下田丈選手がランキングトップ3を独占。ランキング4位にクーパーがつけているも「50点以上」と大きく離されており、戦力不足と目されていました。

 

 

MX2クラス代表のクーパーは過去にネイションズ参戦経験もあり、昨年はAMAスーパークロス250SXウエスト王者でAMAモトクロス250MXで惜しくもタイトル争いに敗れるも最終戦までオーストラリア人のジェット・ローレンスとタイトルを争った実力者。しかし、今季AMAスーパークロス開幕を控えたオフシーズンに負傷し、AMAスーパークロスを全欠場。復帰戦が5月下旬のAMAモトクロス開幕戦となり、シリーズ終盤戦まで精彩を欠くレースを重ねていました。

当初AMAは、250MXクラスからのライダー選出を保留とし、450MXクラスのライダーを250マシンに乗せてMX2クラス代表とする案に舵を切ることとなりました。ランキング3位のアンダーソンが候補に上がるもシーズンオフに腰の手術が予定されているとのことで、バーシアとクレイグの2名からMX2クラス代表ライダーが選出される可能性が高まってきます。バーシアは過去にネイションズ参戦経験あり、クレイグは今季AMAスーパークロス250SXウエスト王者というのが代表候補としての選出理由。

バーシア、クレイグ共に250マシンをテストする様子が多くの海外メディアで話題に上がりましたが、AMAモトクロスで苦戦が続くバーシアは早々にAMAモトクロスシリーズに専念することを表明。これでクレイグにMX2クラス代表が決まったか? というタイミングで、クーパーが復調!

 

 

クレイグとクーパーは同じスターレーシングヤマハ同士、地元アメリカ大会ということで物流的な時間制限が例年よりも余裕ありとのことで、クーパーの復調後の活躍を見定めて最終決定を行うことに。このことが例年であれば、ユナディラで発表されるアメリカ代表メンバーが、翌戦のバッズクリークに延期された理由。

シリーズ後半戦から本来の調子を取り戻しつつあったクーパーは、総合優勝こそないもののレース勝利を重ねて2戦連続の表彰台で活躍をアピール。この結果、クーパーが時間切れ間際のタイミングでネイションズMX2クラス代表の座を勝ち取ったのでした。

ネイションズまで約1ヶ月、尻上がりに調子を上げてきたクーパーにとっては十分すぎる調整期間。僅差のタイトル争い繰り広げるトマックとセクストンの好調ぶりを見ると、2011年大会以降となるタイトル奪還の可能性に期待が高まります!

 

「今年のモトクロス・オブ・ネイションズで、アメリカチームの一員としてレースに参加できることを光栄に思います。我々のチームは優勝を狙える強力な布陣だと思います。しかし、ライバル国や独特のネイションズという大会の難易度を過小評価することは決してありません。AMAモトクロスシリーズでのレースペースは過去最高なので、我々のスピード・ペース・安定感が試されることになると思います。自国開催レッドバッドでのレースでは、これまで以上にモチベーションを高めて、最高の結果を出したいと思います」
– イーライ・トマック(MXGPクラス)

 

「アメリカ代表チームに選ばれたことは私にとって大きな意味があります。特に今年は私たちの国で開催されるからです。2019年のネイションズ参戦時と同じようにアメリカ代表に恥じない活躍をするためにすべてを捧げるつもりです。とても光栄なことですし、MX2クラスに選ばれたことにとても興奮しています」
– ジャスティン・クーパー(MX2クラス)

 

「アメリカ代表に選ばれてとても興奮しています。リッキー・カーマイケル、トラビス・パストラナ、ジェームス・スチュワート等の歴代アメリカチームのライダー達を見て以来、ずっと子供の頃からの夢だったんだ。他のレースにはない特別な一戦だ。2018年にもレッドバッドで開催されたネイションズを観戦することができましたが、今度は自分自身がレース出来ることに興奮しています。会場のレッドバッドから2時間ほどのところで育った僕にとって、ホームレースなので特別なものになりそうです。目標はもちろん優勝することです」
– チェイス・セクストン(OPENクラス)

 

アメリカチームはネイションズで22回優勝(最多優勝国)。そのうち20回をロジャー・デコスタがチーム監督を務めてきました。アメリカチームが最後にモトクロス・オブ・ネイションズで優勝したのは、2011年のフランス大会である。

 

「こうして、レッドバッドでのモトクロス・オブ・ネイションズに向けての発表が出来て本当に嬉しく思っています。アメリカを代表するベスト3ライダーを選出出来て、過去数年なかった手応えを感じていますし、チーム全体で満足しています。レッドバッドで開催されるモトクロス・オブ・ネイションズに向けて順調に準備が進んでいることにとても満足している。ベスト3のライダーが揃い、チームとしても興奮しています。フランスでの優勝(2011年)から9大会が経過し、プレッシャーも大きくなっているがイーライ、チェイス、ジャスティンのこれまでのレースぶりを見ればこの優勝奪還という目標を達成することができると感じています」
– ロジャー・デコスタ(チーム監督)

 

モトゴシップ|2022 モトクロス・オブ・ネイションズ「日本代表」発表

Octopi Media


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