モトゴシップ|スターレーシングヤマハ「トマック&フェランディス」2023年 契約更新

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AMA参戦ヤマハファクトリーチーム「スターレーシングヤマハ」は、2022 AMAスーパークロス王者に輝いたばかりのイーライ・トマックと 2021 AMAモトクロス450MX王者ディラン・フェランディスとの契約更新を発表。

2023年のスターレーシングヤマハも今季と同様の2名体制での布陣に。注目は各々の契約内容。

 

 

長年乗り慣れたカワサキからヤマハへの移籍初年度で自身2度目のタイトル獲得した、トマック。AMAスーパークロス界では大ベテランとなる「29歳」という年齢、2009年以来となるヤマハのSXタイトル、インハウスのヤマハファクトリー活動休止を受けてスターレーシングヤマハが運営する450チーム活動2年目のSXタイトルと話題も多かった今季トマックとヤマハのSXタイトル獲得。

カワサキ所属最終年には「燃え尽き症候群」もモトゴシップ的に囁かれていたベテランだけに、自身最多タイの「SX5連勝」を含む、今季最多勝タイ(7勝)&快進撃は強く印象に残ったシーズンとなりました。

リリース内容で注目なのは、来季の「2023年AMAスーパークロス参戦のみ」という契約条件。比較的、アウトドアでの成功を多く納めてきたトマックの印象強いだけに驚きを覚える方も多いはず。しかし、来年には30歳となる年齢もあり、注目度や賞金等の契約条件の優先順位高いAMAスーパークロスのみの契約内容には納得。

SX最多勝ジェレミー・マクグラス以降、多くのトップライダーが同様にAMAスーパークロスのみ参戦という選択をしてきました。現在のAMAではスーパークロスとアウトドア併せて、年間29戦。シリーズ始まるとほぼ毎週のように連戦が続く過密スケジュールとAMAモトクロスでは夏季の過酷な気象条件もライダーには大きな負担に。今回の新契約でトマックの現役生活が1年でも長くなるのであれば、レースファンとしてトマックの決断は大歓迎。

 

 

なのですが、今回の「AMAスーパークロス参戦のみ契約」、モトゴシップ的には他にも多くのトップライダーが追随していく流れがあるとの情報あり。アンダーソンやロクスン、ウェブ等の複数のトップライダー達が来季以降の契約交渉時に話し合われている模様で、ニューモト独自の取材ルートでも交渉の事実は間違いないと見ています。

背景には、トップライダー達のキャリア継続に加えて 2022年秋から新たにスタートするとされる FIM ワールドスーパークロスチャンピオンシップの存在もあるようです。今季からAMAスーパークロスはFIMから独立した形で開催されており、FIMとしては新スーパークロスシリーズ設立をオーストラリアSXオーガナイザーを迎え入れています(正式レースカレンダー間もなくか?)。シリーズの成功には当然ですが、AMAトップライダーの召喚が大きなカギに。高額な賞金も話題となっており、近い将来にはAMAトップライダーの参戦も実現するのでは? 見方がされています。

FIM ワールドスーパークロスチャンピオンシップについては、また改めて詳細お届け予定です。

 

 

ディフェンディングチャンピオンとして 2022 AMAモトクロスシリーズに挑むフェランディスも新シリーズ開幕前に契約更新。MXGPから活躍の場をAMAに移して、7年目のシーズンもスターレーシングヤマハで迎えることに。250SXでも2冠を果たしており、来季はAMAスーパークロス450SXでの勝負の年となるはず。フェランディスは、スーパークロスとアウトドアの両シリーズに出場予定となっています。

 

とてもエキサイティングなニュースだ。今年は多くのレースでも勝てたし、タイトルも獲得できた。僕にとって夢のような年だったんだ。当初は1年契約だったので、2023年に再びレースができることになり本当に興奮している。勝つことほど素晴らしいことはないし、我々はそれを続けたいと思っているんだ。素晴らしいチームです
イーライ・トマック

ここアメリカでの全ての成功を収めてきたチームと、もう1年一緒にいられることをとても嬉しく思っています。このチームと共に7年目のシーズンを迎えることになるが、もっと多くの勝利とチャンピオンシップを獲得していきたいです
ディラン・フェランディス

 

Yamaha Racing


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