モトゴシップ|スターレーシングヤマハ「負傷代役ライダー」発表

sr141230banner

 

近年のAMA250クラスにおける最強チームの名をほしいままにしてきたスターレーシングヤマハですが、東西250SX王者のクーパーとニコルスが骨折で長期離脱を余儀なくされる状況で、250SXイーストシリーズ参戦のジェレミー・マーティンとリーバイ・キッチンの両名までもが負傷欠場。250SXイースト参戦ライダー全滅という緊急事態(詳細は下記記事リンク先より)。

 

モトゴシップ|ジェレミー・マーティン「肩負傷」AMAスーパークロス欠場へ

モンスターエナジーを始め、大口のスポンサーが名を連ねる強豪チームだけに「代役ライダー」起用の可能性はモトゴシップ的に囁かれてきましたが、サプライズ感ある名前が発表されました。

450クラスで10年以上のキャリアを誇る35歳のベテランライダー、カイル・チゾム! 近年は独自のプライベートチームからのレース参戦体制でしたが、かつては、ジェームズ・スチュワートのチームメイトとして活躍(2017, 2018年は250SXウエストに出場)。これまでのファクトリーチーム代役ライダー起用のケースは、若手や同クラス参戦のプライベーター等から選出されるものでしたが、450クラス参戦中のベテランを250クラスライダーとして起用するのは、レアケースといえるでしょう。

 

 

今季の第9戦デイトナSXまでの450SXクラスでのリザルトは「予選落ち – 18位 – 17位 – 16位 – 17位 – 16位 – 15位 – 15位 – 13位」。ランキングは、15位。近年の僅差の大激戦が繰り広げられている450SXでは、安定感を武器にプライベーターとして大健闘。

身長約183cm、体重約72kgと大柄なライダーで、250マシンでのパフォーマンスを疑問視されることも予想されますが、250クラスで最もハイパワーなマシンと言われるスターレーシングヤマハのマシンであれば十分に活躍は期待できるはず。

 

リリースによると、チゾムとの契約期間は残りの250SXイーストシリーズ全戦というもので、今週末のAMAスーパークロス 第10戦 デトロイトSXから250SX参戦開始。

スターレーシングヤマハ250チーム監督のコメントには、「これまで機会に恵まれなかったような人に機会を与え、どのようなことが出来るかを見届けることだと決めたんだ。それは、結果を追求するためでもなく、誰かの代わりをする為でもなく、このスポーツに恩返しをすることと誰かに機会を与えるということだったのです」とあり、チゾム選出の理由を語っています。

結果のみが求められる勝負の世界で、このような観点からライダーに機会を与えられるのは、素晴らしいと感じると同時に、USモトクロス界の「モト文化度」の高さを強く印象付けられました。

 

モトゴシップ|ジェレミー・マーティン「肩負傷」AMAスーパークロス欠場へ


You may also like...