ヤバすぎるスキル|ケン・ロクスン「超越スムース」リズムセクション&スクラブ@ 2021 デイトナSX

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2021 AMAスーパークロス 第9戦 デイトナ。今季絶好調、ポイントリーダーのケン・ロクスンが見せた、マービン・ムスキャンへのパッシング一部始終映像をシェア。デイトナSXの特徴でもある、長い直線部にレイアウトされたリズムセクション〜フィニッシュジャンプでのコンマ数秒を「削ろう」とする世界最高峰ライディングスキルをお見逃しなく。

 

AMAスーパークロス事件簿|因縁再び…「ウェブ VS. ロクスン」@ 2021 デイトナSX

上記記事リンク先、タイトル争うクーパー・ウェブとのスタート直後のライン交錯&レース後の舌戦が海外メディアでも話題となっていますが…

 

今回シェアするのはロクスンの持ち味でもあり、今季好調の理由が詰まっている「超越スムース」かつ、キレ感あるパッシングまでを一連の流れでチェック可能。メインレース序盤の2周目にムスキャンへ襲いかかるロクスン。エンジョイ!

 

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今大会で転倒者やミスするライダー多発セクションとなったフィニッシュ前のリズムセクション。原因としてはジャンプそのものの形状の他に、大会進行とともに荒れていくサンド路面状況がありました。ムスキャンのラインが「第1」のレースラインで、イン側のロクスンのラインが大会進行と共に仕上がってきた「第2」のライン。

 

荒れてきた路面コンディションの影響と推測しますが、ムスキャンがリズムセクションでジャンプを若干ショートするミスを犯します。大きなタイムロスではありませんでしたが、後方のロクスンにとってはチャンス到来の瞬間、「スムースかつ完璧」なリズムセクション攻略でムスキャンに並び掛けます。直後のサンドフープスではムスキャンも負けずに応酬…

 

 

しかし、ここからがロクスンの真骨頂。フィニッシュジャンプ進入時にはマシン1台分弱ほどのビハインドがありながも、スピードに乗せたスクラブで思い切ったギリギリの勝負に出ます。着地時にはムスキャンと横に並ぶ「バートゥ・バー」状態のまま、ドラッグレース的に両者一歩も引かずに180度左コーナーへ。こうなるとイン側のロクスンが有利となり、イン側ラインをオーバーランするもののムスキャンのライン取りを牽制してパッシング成功。

 

デイトナSXならではの長い直線部があったからこそ、パッシングへのアプローチが一連の流れとして見ることが出来た「良い例」でしょう。

 

 

ロクスン持ち味のスムースかつ、無駄やミスのないライディング。スタート直後から、ここぞという時の一瞬のキレ感の素晴らしさ。今季絶好調ロクスンの強みが凝縮されたパッシングシーンでした。

 

AMAスーパークロス事件簿|因縁再び…「ウェブ VS. ロクスン」@ 2021 デイトナSX

ちなみに… パッシングを確かなものとした「S字コーナー」でのムスキャンを牽制した、アウト側へマシンを進めた動き。接触はありませんでしたが、スタート直後にウェブがロクスンに対して行ったポジション争いでのアクションと同じベクトルと受け取れることも出来るのではないでしょうか…? 特にスーパークロスでの僅差のバトルでは、パッシング時の常套手段だというのは過去のレース史が証明しているはずです。

 

450SXハイライトビデオ&リザルト雑感|2021 AMAスーパークロス 第9戦 デイトナ

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