AMAスーパークロス事件簿|元チームメイト因縁バトル「ハンプシャー VS. セクストン」@ 2020 アーリントンSX

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2019 AMAスーパークロス 第8戦 アーリントン(ダラス)。東西に別れて争われる250SXクラスのイーストシリーズ第2戦(全9戦)。今大会、250SXイーストシリーズとしては初のメインレース3レース制「トリプルクラウン」大会として開催。

 

そのメインレース1で繰り広げられた、RJ・ハンプシャーとチェイス・セクストンによる、バトルからの接触転倒シーンをシェア。

 

オープニングラップから首位快走のハンプシャーにレース中盤、ディフェンディングチャンピオンのセクストンが今大会非常にノレていたフープスで逆転首位浮上。その直後、ハンプシャーの逆襲が始まります。エンジョイ!

 

@ s u p e r c r o s s l i v e

 

「バチコーン!」と音が聞こえてきそうな接触伴うパッシングでハンプシャーが再逆転首位浮上。このままキャリア初となるメインレース勝利を飾るのでした。大会通してパッシングポイントとなったフィニッシュジャンプ後のコーナー。直後のリズムセクションへの加速を優先させたい為、レーシングラインはアウト側となり、今回の件のように後方からイン側に飛び込むパッシングが多く見られることに。

 

話を戻すと、まず両者ともにアグレッシブなパッシングという点では同じ認識。興味深い点としては、元チームメイト同士にして、昨年のAMAモトクロス後半戦でいざこざを起こしている関係性でもありました。その時は、セクストンがハンプシャーを転倒に追いやる接触(セクストンは故意ではないと主張)。そして、今回の接触はその時の借りを返したものとハンプシャーがコメント。約半年の時間をかけてのリベンジ!

 

同じフロリダ拠点でトレーニングするライダーながら、チームメイト時代にも別々のコース、プログラムだった両者。勝負の世界ですから、必要以上に仲良くすることはないと思いますが、このようになかなか表立った話題とならないバトルの裏側を知っているだけで、レースの楽しみ方が何倍にも拡がります。

 

 

たしかに、ハンプシャーのセクストンへの当たりは厳しいもの…。しかし、セクストンの脇の甘さも無視できない点。ポジション逆転直後だけにあそこは、ハンプシャーを警戒してイン側ラインを「もう少々」警戒するような動きがあって然るべきタイミングではないでしょうか。

 

映像振り返ると、フィニッシュジャンプ手前のジャンプで通常よりもスピードを乗せたまま加速状態を維持し、イン側ラインに飛び込むハンプシャーの一連の動きが確認できると思います。繰り返しますが、今大会最大のパッシングポイントでの「迷いゼロ」の再逆転は、ハンプシャーの頭の中で緻密に計算されたものということになります。

 

昨年から、クリーンなレースをと主張する機会が多いセクストン。ディフェンディングチャンピオンとして素晴らしいと思います。このハンプシャーとの因縁バトルが尾を引いてタイトル防衛に悪影響が出ないことを祈るばかり。

 

ハンプシャーとセクストンは総合表彰台では握手するシーンもライブ中継で確認出来ました。因みに笑顔はナシ(笑)。いいじゃないですか! 若手中心の250SXクラス、このくらいギラギラしたバトルを勝ち残らないと最高峰450SXクラスで活躍は難しいはず。下田丈選手の参戦もあり、今後も250SXイーストクラスに注目していきましょう。

 

250SXイーストハイライトビデオ|2020 AMAスーパークロス 第8戦 アーリントン(ダラス)


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