ニューモトインプレ|SIDIフラッグシップモデル「CROSSFIRE 3 SRS」ソール交換システム

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FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズ絶対王者として知られるアントニオ・カイローリが獲得している「9度」のタイトル全ての足下を守り、2018年 MX2クラス新王者に輝いたホルヘ・プラドが選んだブーツ、「SIDI(シディ)」。

欧米ではモトクロス界はもちろんのこと、エンデューロ界でも多くのトップライダーが愛用中。そのプロテクション機能やソール交換システム等の技術を積極的に採用している点でも人気の老舗イタリアントップブランド。

なんですが… 個人的に過去15年程はガエルネとアルパインスターズを愛用してきており、「SIDI(シディ)」だからこその機能面や履き心地、そしてなによりMXGPシリーズでのトップライダー使用率の高さについて、いつも気になっていたのでした。

 

pc: 肘爆photo

ということで「SIDI(シディ)」フラッグシップモデル「CROSSFIRE 3 SRS」をニューモト(元国際A級、MX歴30年以上)がインプレッション敢行。世界王者達が選ぶブーツということで、とても気になるアイテム。とはいえ、他のトップブランドのフラッグシップモデルとそれほど大きな違いはないだろうと思っていましたが、意外にも特徴的な点がありました。

 

ソール交換システムSRS搭載|老舗ブーツブランド「SIDI(シディ)」CROSSFIRE

交換可能「SRSソールモデル」や足首のピボットシステム「ハイパー・エクステンション・ブロック」等の代表的な機能面についての説明は以前シェアした上記記事リンク先や販売サイトでご確認いただくとして、今回のインプレでは徹底的に履き心地にこだわった内容です。条件としては、新品状態からイベント「ワダポリスジャム香川」を含む、計2日間のライディング。両日ともにドライコンディションでのインプレとなります。

 

現在主流のモトクロスブーツ同様、樹脂パーツが包み込む先鋭的ビジュアルからは総体的に硬めな印象抱きがちですが、足首可動域やふくらはぎ部の柔軟さには足を入れた瞬間から好印象。ニーブレース愛用する身としては重要な点なのです。スリムなバックル&ストラップ部の使用感はスムース。クールな印象与える特徴的なシャープなつま先部の内部は、幅広なアジア人の足にもストレスなく安心感を与えてくれるフィット感。他社インナーブーツ採用モデルと比較するならば、包み込むというよりも意図した動きに対してよりリニアかつ、シビアな感覚を履いた瞬間から感じ取れるものでした。

 

最も好印象だった点として「かかと」の安定感が挙げられます。足首ピボットシステム「ハイパー・エクステンション・ブロック」の構造も影響しているのかもしれませんが、ブーツかかと部のあるべき場所にすっぽりと自分のかかと(足首含む)が収まる感覚は過去に経験したことない履き心地。足首部の動きを気にされる方は多いですが、かかとのフィット感を重要視されてきた方は少ないのではないでしょうか? 足首部ストラップ締め付けによるフィッティングでかかとまで固定した気になっていましたが… 本来は逆であるべきなのでしょう。かかとのフィット感が優先されるべきというのはスニーカー含むフットウェア全般の構造上、ご理解いただけるはずだと思います。

 

pc: 肘爆photo

最初のコースライディング時には新品ブーツならではの硬さや動きの鈍さはありましたが、数回のライディングで問題ないレベルで走行可能なのは他ブランドと同レベル。「SIDI(シディ)」ならではの履き心地を確かめながらのライディングは楽しいものでした。かかと&足首の安定感はライディング時にも感じられ、好感触。接地感(ステップ&フレーム部)はカチッとした印象で、ライディングポジション移動や細かい動きを足裏でしっかりと感じ取ることが出来ました。

そうこうしているうちに「ワダポリスジャム香川」ホールショットキングス出走の時間に。新品ブーツでシビアなスタート対決への出場は不安もありましたが、練習も含めて全く問題なくスムースなスタートが出来ました。最大の問題は練習不足による自身のスタートスキルということで、第3ヒートの鈴木友也選手相手に敗退という結果…(悔しいw)。

以後のライディングでも「SIDI(シディ)」という理由からのネガな点は特に感じることなく、2日間のライディングを終えています。

 

良い点だけ並べてもインプレ信憑性薄いので、気になった点ということで2点ほど挙げたいと思います。

まず「SIDI(シディ)」の特徴でもある交換可能リプレースパーツを採用しているブーツ内側の2箇所(足首・土踏まず)。この樹脂パーツ使用部がライディング時に少々違和感を感じさせます。これはフレームと接触した際の慣れの問題だけなのでマシンホールディングに影響及ぼすほどの違和感ではありません。

もう1点、ライディング時以外の休憩時にブーツを履いたままパドック内やコースを歩いたりする方は多いはずですが、このブーツではバックルを外すか、緩めた方がよりベターでしょう。ライディングやマシンを押したりするような負荷のかかる状況下で使用する為のブーツですので、フィッティング的にオンオフのメリハリがこれまで以上に必要な印象も受けました。そもそも論的な話になってしまうのですが… どんなブーツでも関わらず、なるべくライディング時以外は一部でもいいのでバックル緩めて、リラックスしましょう。

 

まとめとしては、「SIDI(シディ)」フラッグシップモデル「CROSSFIRE 3 SRS」は、とても優れたオフロードブーツといえるでしょう。フィッティングの個人差や好みの問題はあるかと思いますが、納得のフィット感や機能・安全面だけでなく、ソール交換に代表されるリプレースパーツの豊富さはコストパフォーマンスにも直結する点。安くないオフロードブーツですから、ユーザーにはとても重要ですし、ライダーファーストな開発コンセプトが明確なのも嬉しい点! リプレースパーツによるカラーカスタムも可能とのことで、自分だけのブーツカスタムにもチャレンジするのも良いかもしれませんね。

今回ご紹介したモデル以外にもエンデューロソール「SIDI(シディ)」アイテム国内展開中。是非とも、WESTWOODウェブストア で商品詳細や価格をご覧になって下さい。

SIDI(シディ)」商品のお求め・お問い合わせは、WESTWOOD まで。

 

ソール交換システムSRS搭載|老舗ブーツブランド「SIDI(シディ)」CROSSFIRE


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