モトゴシップ|コール・シーリー引退表明
AMA参戦、ホンダファクトリー「Team Honda HRC」所属コール・シーリーが引退発表。2009年のプロデビューから、11年のプロレーサーキャリアに幕を閉じることに。
2016年には全日本モトクロス選手権 最終戦 MFJ-GP にも出場し、日本のレースファンにも馴染みのあるライダーでした。
類まれな才能あふれるライディングを持ち味とするライダーのシーリー。スーパークロスを得意とし、450クラスへステップアップと同時にホンダファクトリー入りを果たしたその年にAMAスーパークロス450SXクラスで初優勝を飾る。2017年には国別対抗世界選手権「モトクロス・オブ・ネイションズ」アメリカ代表選出。AMAスーパークロスでのベストランキングは2015年の3位。
以下ビデオは、ホンダ公式シーリー引退ビデオです。
コメントやホンダからのリリースまとめると引退の直接的な原因は、昨年の長期欠場の原因となった骨盤骨折と今季シリーズ離脱となった肩の負傷があげられ、度重なる負傷と復帰の難しさに精神的にも身体的にも困難なものとなったとのこと。ファンやスポンサーへのお礼で引退コメントは締めくくられました。
【AMAスーパークロス450SXキャリア】
- 79戦出場
- 優勝 – 1回
- 表彰台登壇 – 13回
- トップ5 – 31回
- トップ10 – 51回
- 年間ランキング最上位 – 3位
【AMAモトクロス450MXキャリア】
- 25戦出場
- 最上位 – 3位
- 表彰台登壇 – 1回
- トップ5 – 6回
- トップ10 – 21回
- 年間ランキング最上位 – 5位
モトゴシップ的には、シーリー引退の情報はかねてより囁かれていました。ホンダファクトリー残留の可能性がなくなった状況で他チームへの移籍の可能性もあったようですが、29歳という年齢がネックとなり、積極的にシーリー獲得へ動く有力チームはなかった模様。
シーリー自身も昨年の骨盤骨折時点で引退の考えがあったようですが、ホンダファクトリーとの再契約が今季の現役続行に繋がったという背景もあり、肩負傷による再欠場で引退を正式に決意したシーリーの意志は強いものだったことが推測できます。
多くのAMAトッププロとは異なり、US主要アマチュアタイトル獲得経験無し。一時はモトクロスから離れていたこともあるシーリー。スズキプライベーターとしてプロデビュー。その才能が見込まれ翌年にはTLDホンダに抜擢。以降、ホンダのみのレースキャリアとなりました。
引退濃厚説は根強くあったものの、実際にシーリーのしなやかなスムースライディングが見れなくなるのは非常に残念。レースファンとしては、万全の状態でAMAスーパークロスシリーズを全戦戦うシーリーの姿が再び見たかった… お疲れ様です。ありがとう、シーリー!
シーリーが抜けることになる来季のホンダファクトリー。現カワサキファクトリー所属のジョーイ・サバッチーやジャスティン・ブレイトン加入の噂もありますが果たして… 更に少々先の話となりますが、2021年には今季AMAスーパークロス250SXイースト王者チェイス・セクストン加入が複数年契約で内定済みとのモトゴシップも有〼
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GoProビデオ|コール・シーリー@「完璧に整備された」ホンダSXテストコース
Honda Racing Corporation