AMAスーパークロス事件簿|赤十字フラッグ原因「特大マルチクラッシュ」2019 シアトルSX
2019 AMAスーパークロス 第12戦 シアトルでの最大の話題、優勝マービン・ムスキャン(KTM)赤十字フラッグ無視ペナルティがありましたが、その赤十字フラッグの原因となった特大マルチクラッシュシーン一部始終をシェア。
チャド・リード(スズキ)、ジャスティン・ブレイトン(ホンダ)、カイル・チゾム(スズキ)、ライアン・ブリース(ヤマハ)が、スタート直後リズムセクションでの混戦状況でドミノ式に接触し、大クラッシュへ…
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リズムセクション進入時にリードがハイサイド的にバランスを崩したことに端を発して、後方から来たブリースに接触。そのまますぐ横のブレイトンにもジャンプ踏切時に接触。ブレイトンはバランスを崩し、身体が宙に舞います。
悲劇はそれだけに留まらず、転倒したリードの身体に既にジャンプしていたチゾムのマシンが着地… という最悪のケースも起こり、リードはそのままリタイア。ブレイトンもリタイアし、AMAを代表する大ベテラン2人が負傷というなんとも残念な結果に。
心配される負傷について。リードは肋骨8本骨折、肩甲骨骨折、背骨にもダメージという診断。ブレイトンはヒザの靭帯損傷という診断。チゾムはヒザを痛めるもレース完走。ブリースも大きな怪我に至らずレース完走。
ブレイトンは手術が予定されており、第16戦 イーストラザフォードSXからの復帰を目指すとのコメント。リードは残りのAMAスーパークロス全戦欠場をコメントするも、後に最終戦ラスベガスへの復帰を目指すというポジティブなコメントも追加されました。両者ともにAMAモトクロスへの参戦は予定されていないベテランライダーということもあり、シリーズ終盤にも関わらずレース復帰プランが用意されているのでしょう。
特にリードは来季ファクトリーチームと契約出来なければ、今季限りでの引退の可能性を自らコメントしていることに加えて、このシアトルSXでAMAスーパークロスメインレース最多出場記録を「249」へと更新したばかり。メインレース最多出場記録を区切りの良い「250」へと今シーズン中に到達したい意向もある模様です。
両ベテランの一日も早い回復と、リードのメインレース最多出場記録「250」更新に期待しましょう。
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