ヤバすぎるスキル|直接首位バトル実現「シアンサルーロ VS. フォークナー」2019 アトランタSX
2019 AMAスーパークロス 第9戦 アトランタ、東西に別れて争われる250SXクラスのイーストシリーズとウエストシリーズとの直接対決となる「ショーダウン(旧称シュートアウト)」今季初開催。
今回のショーダウンでレースファンが一番注目していた、東西両シリーズのポイントリーダーにしてプロサーキットカワサキのチームメイト同士の「#92 シアンサルーロ(ウエスト)と #24 フォークナー(イースト)どっちが速いのか?」問題が、首位争いというこれ以上ないシチューエーションで解決。結果はご存知の通りシアンサルーロの勝利となりました。
その勝敗を分けたパッシングシーン一部始終とニューモト考察をシェア。エンジョイ!
@ s u p e r c r o s s l i v e
このシーンだけ見ていると後方から勢いに乗るシアンサルーロがフォークナーのイン側に飛び込んだスーパークロスでは「よくある」タイプのパッシングですが、両者のアプローチには精神面で大きな違いがありました。
通常であれば頂点をかすめるような「スキミング(もしくはブリッツィング)」という攻略法が最速であるはずですが、比較的大きなフープスに出来たベストラインはレース進行ごとに荒れていきます。さらに加速に重要な手前コーナーがワダチだらけ… という状況。
450SXクラス含めて、トップライダー達の間でスキミングの他にコブを数個まとめて飛ぶジャンプでの攻略方法に別れていました。このセクションでジャンプしながらポジションアップしてきたシアンサルーロは長身でフープスを苦にしないライダー。一方、フォークナーはこの日のプラクティス中にフープスで2度転倒。メインレース中も他のセクションと比べて明らかに精彩欠いたライディング。フォークナーもシアンサルーロ同様のジャンプでフープス攻略するも「プラクティスでの転倒の影響もあり苦戦」したとのレース後のコメントにある通り、慎重すぎるライディングに終始。
このように、ぱっと見では大差つかないようなセクション見えたとしても、特にフープスのような難セクションに挑む際の精神的アプローチの違いで、勝敗を分ける象徴的な瞬間に至ることになるわけです。
一方では、東西別シリーズで戦うポイントリーダー同士ということで、上位での接触やリスクを伴うバトルは避けたかったというのは両者の本音でしょう。とはいえ、今季初開催のショーダウン勝利は先輩格でもあるシアンサルーロが手にしました。
シアンサルーロは「ショーダウン(旧称シュートアウト)」驚異の3勝目! そしてこのレースの勝利で東西シリーズ併せてプロサーキットカワサキの6連勝ともなりました。
シリーズ後半もシアンサルーロとフォークナー、そしてプロサーキットカワサキ勢の活躍に大注目でしょう。
450SXハイライトビデオ|2019 AMAスーパークロス 第9戦 アトランタ
250SXショーダウンハイライトビデオ|2019 AMAスーパークロス 第9戦 アトランタ
450SX決勝フルビデオ&リザルト|2019 AMAスーパークロス 第9戦 アトランタ
250SX決勝フルビデオ&リザルト|2019 AMAスーパークロス 第9戦 アトランタ
Octopi