スーパークロス事件簿|2019 サンディエゴSX「やけど・マシン損傷」多発の謎

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降雨によるヘビーマディでサバイバル模様の一戦となった、2019 AMAスーパークロス 第5戦 サンディエゴ。ライダーとマシンにも厳しい条件でのレースの様子はハイライトビデオ等でご覧の通りです。

 

実は、レース後もライダーやマシンにダメージを与える過去に例を見ない「事件」が発生していたのです!

 

レース直後から、SNS上で出場ライダー達が、火傷の症状を公表。更にはマシンにもフレームを始め、各部のダメージも次々と明らかになり、AMAと主催者が声明発表する事態に。

 

 

一体、何が起こったのか?

 

スーパークロスに限らず、多くのモトクロスレースでマディや軟質系路面の対策として、石灰を使用した乾燥剤を撒くことがあります。路面を乾燥や固める効果が望める為です。全日本選手権でも過去に見られた、広く知られる対策方法。石灰(生石灰)は水分に反応すると化学反応を起こし、高温(200度以上とも)に発熱。その発熱により水分蒸発させて建物の基礎工事等で地盤安定させる効果があり使用されているものと同様の使用法。

 

本来であれば、事前に土と混ぜ合わせた乾燥剤を使用、もしくはコース上の土とよく混ぜて行なわれる軟質路面対策なのですが… 火傷の症状やマシンへのダメージは容易に石灰(生石灰)に起因するものと想像されます。

 

AMAスーパークロス主催者によると、過去にも行われてきた通常通りのマディ対策としながらも、想定外の大雨により、石灰と土がうまく混ざらなかった可能性を認め、ライダーの火傷やマシンへのダメージに対して支援と再発対策を検討中と発表。

 

 

多くのライダーから指摘された問題のエリアが、スタートゲート直後(メカニックエリア前)に出来た大きな水たまり近辺。

 

上記画像の通り、スプラッシュ系アトラクション的に泥水を全身に被るエリアだけに、被害を免れることは不可避…

 

ケン・ロクスンを始めとする多くのライダーは上半身下半身問わず、火傷の症状によりライディングやトレーニングに支障をきたしています。関係性は不明も気管にダメージを訴えるライダーもいるようです。

 

想定外の大雨が原因のひとつではあるのですが、モトクロスと降雨やマディレースは切っても切り離せないもの。今後どのような対策が取られていくのかをモトクロスのスポーツやコンテンツとしての発展の可能性にも紐付いたものとして注目していきたいです。

 

GoProビデオ|アダム・シアンサルーロ @ 2019 サンディエゴSX
250SXウエストハイライトビデオ|2019 AMAスーパークロス 第5戦 サンディエゴ
450SXハイライトビデオ|2019 AMAスーパークロス 第5戦 サンディエゴ
450SX決勝フルビデオ|2019 AMAスーパークロス 第5戦 サンディエゴ
250SXウエスト決勝フルビデオ|2019 AMAスーパークロス 第5戦 サンディエゴ

Octopi


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