モトゴシップ|「香港GP開催発表」2019 FIMモトクロス世界選手権 MXGP シリーズ
中東や北米、南米、アジア等、ヨーロッパ以外の地域でのレース開催に積極的な姿勢を示しているMXGPシリーズ。FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第11戦 ロンバルディアGP(イタリア)予選日に、2019年シリーズ開催地として新たに「香港GP」開催を発表!
モトゴシップ|FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズ 中国GP開催へ
2019年シリーズに中国GP開催されることは、上記の通り昨年のネイションズ時に発表済。
香港GPはリリースによると、上海で開催が予定されている中国GPと同時期に開催と記されており、2019年から3年間開催が予定されているとのこと。
上海や香港にも渡航経験ありますが、モトクロスの「モ」の字も見当たりませんでしたし、特に香港では会場も見当つきません。タイやインドネシアでのGPのように特設会場が舞台となるでしょうか?
今季MXGPシリーズ、第12戦、第13戦はインドネシアでの連戦。インドネシアでは近年の経済成長と同様にモータスポーツへの関心が急速に高まっており、2輪メーカーにとっても以前から販売市場として非常に重要な国となっています。MotoGPファクトリーチームの体制発表が行われたりとモータスポーツと販売促進が密接な関係性が構築されており、残念ながら現在の日本とは真逆の状況といえるでしょう。
これまでのモトクロスの歴史を知る者にとっては日本やオーストラリアではなく、中国や香港でGP開催… なんとも複雑な心境ではありますが、世界経済同様にMXGPを「ビジネス」としてグローバルなマーケティング視点で考えると、中国や香港、インドネシア開催は自然な流れであると受け取れますし、F1やMotoGPでもアジアでのレース開催に積極的な姿勢も同様のことと理解できます。
メーカーのお膝元だから… では通用しない局面が様々な場面で今後の日本モータスポーツシーンや関連業界で見られることとなるはず… というか既に進行中という認識でいるべきでしょう。
MXGP主催者の積極的なマーケティング戦略から実行へのスピード感と行動力。我々、日本のレースファンからするとうらやましい限り。世界経済同様、モトクロス界でもアジアの中心は日本から中国、東南アジアへとシフトしていくのか?
逆にこれを好機と見て、日本から中国、東南アジアを視野に入れた活動も有効な手段という考えも出来ますし、既に動いている企業も多くあります。特異とも言える日本のモータスポーツ界、既存のリソースに依存しない新たな組織や仕組みづくりは急務でしょう。
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