AMAスーパークロス事件簿|イーライ・トマック VS. ジャスティン・バーシア接触バトル

sr141230banner

 

 

近年稀に見る波乱&劇的なレースが繰り広げられた2018 AMAスーパークロス 第5戦 オークランド。注目すべき話題のシーンはいくつかあるのですが、プレミアクラス450SXメインレースで起こったこの接触シーンに触れないわけにはいきません!

 

メインレース序盤、4周目のイーライ・トマック(カワサキ)とジャスティン・バーシア(ヤマハ)との接触。3連勝をかけて挑んだトマックにイン側からバーシアが容赦なく仕掛けます。

 

まずは映像をチェック。エンジョイ!

 

@ s p e e d

 

バーシアのニックネーム「バンバン」の由来でもあるアグレッシブなレーススタイル! トマックのイン側に鋭く飛び込みます…

 

パッシングの瞬間だけを見てしまうとバーシアのアグレッシブさだけが目立つのですが、その時のレース状況や前後のセクションも含めて考えると、また異なった心証を抱くことに…

 

 

まず、レース序盤の5番手以降の混戦の中での出来事。そしてフィニッシュジャンプ直前のバンクコーナーという数少ないパッシングポイントの一つでの出来事。更に、最終コーナー手前の3連ジャンプを「2・1」でクリアするトマックとウィールタップ的に3個まとめて一気にクリアしたバーシアとのスピード差。

 

上記3点踏まえて改めて観てみると… レース序盤の混戦にも関わらずパッシングポイントのコーナーで後方のバーシアに対して完全に無警戒なライン取りのトマック。3連ジャンプ中からパッシングを狙ったライン取りのバーシアとのアプローチの違いが明確になってきます。

 

接触の瞬間もよ〜く見てみるとそこまで大きな接触ではありません。バーシアもイン側でマシンの向きを変えていますし、現在のAMAスーパークロスのレベルであれば、厳しいようですがトマックがバーシアの存在に気付き、いったん接触を回避する行動を取るか、クロスラインでラインを切り返すのがセオリーでしょう。

 

 

レース中継内でも度々触れられていますし、ニューモトでも指摘しているトマックの精神的弱さや不注意… アナハイム2でも後方のジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)からのパッシングに対して無警戒なシーンがあったばかりです。

 

ヤバすぎるスキル|ジェイソン・アンダーソン超絶パッシング・スキル@アナハイム2SX

開幕戦での肩の負傷から2連勝でポイントリーダーのアンダーソンに対して、36点差にまでポイント差を縮めたトマックでしたが、今回の転倒で再び52点差のビハインドを背負うことに。残り12戦のシリーズも、今回のトマックの不注意はポイント的にも精神的にも致命的なミスとなることでしょう。

 

ちなみに仕掛けた側のバーシアは、トマックの無警戒が接触の一因との考えを示し、再び同じ状況でも同じようなイン側からの仕掛けをするとし「クリーン・レーシング」を主張しています。

 

450SX決勝フルビデオ|2018 AMAスーパークロス 第5戦 オークランド
250SXウエスト決勝フルビデオ|2018 AMAスーパークロス 第5戦 オークランド
速報250SXハイライトビデオ|2018 AMAスーパークロス 第5戦 オークランド
速報450SXハイライトビデオ|2018 AMAスーパークロス 第5戦 オークランド


You may also like...