モトゴシップ|2018 AMAスーパークロス レースフォーマット変更
【2017年10月24日の記事を再編集】
噂されていた2018年 AMAスーパークロス 新レースフォーマットが発表となりました。これまでにない大きな変革をもたらすことになる複数の変更点を公開されたビデオと共に以下にまとめます。
【決勝ポイント変更】
決勝20位以下のライダーに影響与える変更で各ポジションごとにポイント差が発生。下位走行中でもポイント差が生まれることで競争強化が見込まれます。トップライダーでもマシントラブル時にリタイヤという選択肢以外にマシン修復し、1点でも多くポイント獲得を狙う状況が出てくることでしょう。
【新予選レースフォーマット】
450SXクラスでセミファイナルレース廃止。これまでの250SXクラス同様レースフォーマットとなり「ヒートレース(6分プラス1周) – 9名」、「LCQ(5分プラス1周)- 4名」計22名で決勝レースが争われます。過去にも同様のフォーマットで行われていました。
【トリプルクラウン】
今回で最も大きな変化がこちら。噂されていた「決勝3レース制」導入決定。フォーマットとしてはモンスターエナジーカップとほぼ同様のもので450SX、250SX両クラスで行われます。全17戦中で行われるのは「3大会」。第3戦 アナハイム2、第9戦 アトランタ、第14戦 ミネアポリス。
ナイトプログラム前にプラクティスとタイムアタック予選が行われ上位18名が決勝進出。敗者復活LCQで4名が決勝進出。合計22名が決勝進出。
モンスターエナジーカップと異なる点は周回数ではなく、レース毎にレース時間が徐々に増えていくところ。決勝3レースの総合成績で得られるポイントは通常のレースと同様です。
【250SXイーストウエストショーダウン】
これまで最終戦ラスベガスのみで行われてきた250SXクラス東西地区混走レース「シュートアウト」が第12戦 インディアナポリスでも開催決定。シリーズ内で2度の「シュートアウト」が行われることに。レースフォーマットやポイント制度に変更はなく、決勝レースポイントがそのまま各ライダー当該地区のランキングに反映されます。過去にも複数回の「シュートアウト」が行われていたこともありました。
【アマチュアスーパークロス】
スーパークロスが行われた翌日の日曜日にアマチュアライダー対象のレースが開催。昨今のデイトナSX翌日のリッキー・カーマイケル・スーパークロスと同様にコースをアマチュア仕様に変更してのレース開催となります。
観客増員、TVやオンライン視聴含め、発展を続けているAMAスーパークロスシリーズ。記者会見もライブ中継され主催者のシリーズの更なる発展にかける意気込みが伝わるものでした。興行的に成功しているシリーズに新たなる変革をもたらす主催者の攻めの姿勢も変化の激しい現代社会に必要なことなのでしょう。
今回の新フォーマットの発表、おおむね歓迎されているようです。うまく機能しない点は改善していけばよいだけで、理由や行動力もなく停滞し続けるのが一番怖いものです。世界で最も注目を集めるAMAスーパークロスで行われた今回の大きな変革と実行力。日本のレースシーンでも抜本的な改革が必要かもしれません。
モトゴシップ|AMAスーパークロス レースフォーマット変更?