ヤバすぎるスキル|「魂のパッシング」激烈スクラブ by トーマス・コビントン @ 2017 スウェーデンGP

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2017 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第16戦 スウェーデンGP MX2クラス モト2のラストラップで繰り広げられたトップ争いが世界のレースシーンで大きな話題に。

 

モト2序盤でトップ浮上したジェレミー・シーワー(スズキ)、それを追うのはレース終盤で2番手浮上のトーマス・コビントン(ハスクバーナ)。追い上げの勢いそのままにシーワーに襲いかかるラストラップでのコビントンの激走は近年稀に見る大逆転劇です。

 

そして最後の最後に勝敗を分けた「激烈スクラブ」に大注目。エンジョイ!

 

 

鳥肌… ドラマティック! 約35分のレースで最後の最後、フィジカルにもメンタルにも一番厳しいところでこれだけの勝負を仕掛けられるコビントンの勝利への執念に脱帽。これだから勝負は最高なのです。レースの素晴らしさ&醍醐味が凝縮されています。

 

ライブ中継観戦していましたが、ラスト2周の時点でシーワーはコビントンに対して2秒以上のリード。ラストラップでも、1.6秒のリードをキープ。周遅れの多いラストラップでしたが、好調時のシーワーの実力をもってすれば充分に逃げ切り可能と思われ、最終ラップ最終コーナー手前の下りセクションに進入するテーブルトップへの加速時でもマシン約2台分程のリードを保っていましたが…

 

 

コビントン渾身の「激烈スクラブ!」により空中で一気にスィーバーに並びかけ、両者は最終コーナーへ。勝負はイン側ラインを取ったコビントンがバランスを崩しながらも制しました。

 

シーワーのイン側ラインを空ける脇の甘さもありましたが、ここはシーワーの予測をはるかに越えてきた、コビントンの「激烈スクラブ!」の凄さを称えるべきでしょう。両者の差「0:00.055秒」! 仮にスクラブというテクニックが、この世に存在しなかったら… 実現不可能だった大逆転劇と断言します!

 

一発のスピードにはもともと定評あるコビントン。ネイションズ、アメリカ代表にも選出され注目高まる中での大逆転劇。ヨーロッパのライダーもスクラブ等のAMA的テクニックを多用する時代ではありますが、ここ一番での瞬発力は今回のパッシングを見る限りまだまだアメリカンに分がある印象です。

 

いや〜、それにしても凄すぎ〼

 

レースビデオ&リザルト|2017 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第16戦 スウェーデンGP

Juan Pablo Acevedo


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