モトゴシップ|イーライ・トマック「モトクロス・オブ・ネイションズ」アメリカ代表辞退


 

2017 AMAモトクロス 第9戦 ワシューガル、レース終了後の記者会見上でイーライ・トマック(カワサキ)が、国別対抗世界選手権「モトクロス・オブ・ネイションズ」への出場辞退を自らの口から発表。

 

ネイションズ 2017年大会のアメリカ代表チームのライダー選出は、第10戦 ワシューガルで監督務めるロジャー・デコスタ氏から発表される予定ですが、AMAモトクロス450MXポイントリーダーとして当然、エースライダーとして選出されるはずのトマックの代表メンバー発表前の「出場辞退」はアメリカ国内だけでなく、ヨーロッパでも大きなニュースに。

 

 

2年連続となる、トマックのネイションズ出場辞退の理由は昨年同様、過密するレーススケジュールとコメント。

 

8月26日のAMAモトクロス最終戦から一週間後の9月3日にFIMモトクロス世界選手権 MXGP アメリカGPへスポット参戦決定済。その1ヶ月後にイギリスで「ネイションズ開催」。更にその2週間後にはラスベガスでモンスターエナジーカップ出場決定済。

 

1月7日開幕のAMAスーパークロスから、8月26日のAMAモトクロス最終戦まで全29戦中、レースのない週末は5回のみという過酷なシリーズスケジュールを戦い終えたばかりのライダーには再び年始開幕のAMAスーパークロスへの準備を考慮すると、休養が必要なことは充分に理解できます。

 

 

10月から新シーズンの契約期間が始まるAMA。昨年の10月開催モンスターエナジーカップでは、大きな話題を集めたホンダ移籍発表直後のケン・ロクスンが出場したことが表すように、2018シーズン前哨戦的な重要な意味合いを持つビッグイベント。

 

特にトマックはモンスターエナジーとの契約もあり、モンスターエナジーカップ出場はもちろん、モンスターエナジーがシリーズスポンサーを務め、モンスターエナジーの企業としての母国GPレースの意味合いも持つアメリカGP出場がネイションズ出場よりもプライオリティ高くなることは想像に難くありません。

 

ネイションズ用マシンのテスト期間、移動や時差、トレーニング、疲労等の準備期間を考慮すると休養をこれ以上減らしたくないのはライダーだけではないようです。非公式ながら複数のファクトリーチーム関係者からもライダーを休ませたいというコメントは存在し、ライダーの燃え尽き症候群の心配にも至ります。他にはネイションズ渡航にまつわる膨れ上がる予算も問題になることも…

 

とはいえ、現在のAMA最速ライダー、トマックへ非難の声が上がっていることも事実で、愛国心強いこの方も…

 

 

グーンライディングだけでなく、下ネタや過激な物言いも注目を集めるロニー・マックはSNS上でトマックに対して「星条旗の血が流れていないようなら、イスラム過激派組織「ISIS」にでも入れ…」と、更に自分がネイションズ出場するとコメント(笑)「ISIS」を持ち出す表現の是非は置いといと… 愛国心強い国民性ゆえの非難も存在するのが事実。

 

 

上記ビデオは、トマックが実際に出場辞退をコメントした際のビデオ。

 

80年代や90年代とはAMAレースシーンを取り巻く環境も異なり、ライダー個人のレースキャリアも考慮すると、過去の例を持ち出し、比較するだけの形でトマック出場辞退を議論することは意味をなさないでしょう。

 

欧米問わず、人気・注目度高いAMAトップライダー。ネイションズだけでなく、シーズンオフのレースイベントの参戦、存在意義を改めて考えるタイミングとなってきているのかもしれません。

 

 

 


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