MXGP事件簿：MXGP王者ロマン・フェーブル負傷、シリーズ欠場へ！
AMAからチャド・リード参戦で大きな注目を集めたFIMモトクロス世界選手権 MXGP シリーズRd.11 イギリスGPでしたが、ある意味、リードの参戦以上に話題となった大事件が発生してしまいました。
土曜日の予選レースでのディフェンディングチャンピオンのロマン・フェーブルの大転倒！ この転倒のダメージにより、翌日の決勝レースはキャンセル。
頭からジャンプ斜面に飛び込んでしまう危険な転倒ですぐさま病院へ運ばれました。多くの海外メディア上では、頭部や首へのダメージにより、足の感覚が無い…や、記憶障害…等の情報が錯綜していましたが…
MXGP公式ビデオがリリースされています。
心配なフェーブルの状況ですが、決勝レース前に正式にリリースが出され、脳震盪と右手中指の骨折により今回のイギリスGP、次戦のロンバルディア（イタリア）GPの欠場がアナウンスされました。
脳震盪のダメージが強く残るもののフェーブルは自宅療養となるそうで、復帰時期は完治後に改めての判断とあり、欠場が更に長引く可能性もありそうです。AMA同様に、FIMでも脳震盪のダメージへの診断に一定の基準を設けており、その基準をクリアすることが復帰への第一条件になるでしょう。
この負傷により、残念ながら今季タイトル争いからは完全に脱落ということに。脳震盪というと、AMAスーパークロスでのジェームズ・スチュワートの例もありますので、レースファンとしては完治を待つことにしましょう。
転倒の原因ですが、加速時のタウンリーのリアタイヤがワダチを外れ、フェーブルのフロントタイヤに接触した様子が上記ビデオで確認出来ます。タウンリーの故意ではなく、レース中のアクシデントですが、タウンリーは予選レース後にフェーブルの下へ駆けつけたそうで、ライダー同士の問題には発展していません。
