【モト萌え(笑)】激烈MXGPパッシングシーン3連発!
見ているコチラも、仕掛けたライダーも超絶に「気持ちエエ!」クロスラインからパッシングシーンをMXGPから3連発。エンジョイ!
先日のスペインGPでキャリア初優勝を果たした、V・ギヨーがD・フェランディスをパスして念願のトップに立った瞬間。ビッグジャンプの飛び出しから次のコーナー、アウト側にマシンを振り、クロスラインでイン側に飛び込み、またその次のコーナーでフェランディスのラインをイン側から完全に抑えるというモトクロス界のパッシングの完璧なお手本みたいなシーン。優等生!
先行する勝谷武史のオーストラリアでのトレーニング仲間でもあるハスクバーナファクトリーのT・ウォーターズにホンダファクトリーのE・ボブリシェフが、見事にインを刺す、切れ味鋭いパッシング。抜けそうで抜けないボブリシェフでしたが、下りのブレーキングでライン数本分、アウトにマシンを振ると、イン側を抑えることに気を取られすぎたウォーターズの一瞬のミスを見逃さずに、ズバッとイン側にマシンをねじ込み飛び込みます!
前戦、ヨーロッパGPでのMX2クラス、最強最速J・へーリングスの美しすぎるパッシング! これも先述のギヨーのパッシング同様に仕掛けるコーナーの一つ手前の段階からパッシングを計算されています。直前のロングジャンプでマシンををアウト側に振り、次のコーナー飛び込みではそのアウトラインで、前を走るチームメイトP・ヨナスより一瞬早く向きを変え、コーナー立ち上がりに出来た、イン側のスペース目掛けてフルスロットル! その後の加速からのスピードの乗せ方は、ビデオの通りです。
日本のレースだと、狭く、アベレージスピードも低いコースの特質上、パッシングのセオリーはどうしてもコーナー入口でのイン側のラインを早く抑えた者勝ち?のような形になることが多く、今回シェアしたような、クロスラインでの見応えある、バトルやパッシングを見れることは残念ながら稀です。
このようなパッシング、仕掛ける前の段階から一連の流れを頭を使って組み立てているので難易度は高いのですが、逆にリスクは低いです。前のライダーと事前にラインを変えているし、強引に接触しながらの無理矢理の形になりにくいので、豪快な見た目ほど、危険なことにはなりません。無理だと思えば、引けば良いだけのこと。
クロスラインでのパッシング、スーパークロス的な強引なブロックパスよりも体力温存出来るし、何より見ている方も、パッシングしたライダー自身も成功した際は気持良く、激萌えです(笑)少々頭は必要となりますが、ライダーのレベルを問わなくても可能ですし、モトクロスだけでなくエンデューロ等でも非常に有効なパッシングテクニックのひとつです。