250SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2022 AMAスーパークロス 開幕戦 アナハイム1
2022 AMAスーパークロス 開幕戦 アナハイム1。世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズ、AMAスーパークロス。東西に別れて争われる250SXクラスは、ウエストシリーズ開幕戦(全10戦)として開催。決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&最新ポイントランキングをシェア。
開幕戦がアナハイムに帰ってきた! しかも、シリーズ全戦でスタジアム有観客での開催とコロナ禍以前とほぼ同様の形でのスーパークロス開催が予定されています。
日本期待の下田丈選手は、シリーズ開幕戦アナハイム1SXから250SXウエストシリーズに登場。昨年は悲願の優勝も果たし、今季はタイトル候補としての活躍が期待される立場。ライブ中継でもプラクティスやヒートレース時から注目度が高かったです。タイムドプラクティスで5番手から決勝進出。エンジョイ!
【250SXウエスト 決勝リザルト】
1. Christian Craig (YAM), 16 laps – 朝の練習走行時から決勝まで全セッションで全て1位と絶好調だったクレイグが、昨年の開幕戦に続いて開幕戦2連勝達成。今大会最大の難所であったフープスで長い手足を活かした安定感は大きな武器となりました。地元カリフォルニア出身で父親マイク・クレイグの応援の為に幼少期から訪れていた開幕戦アナハイムでの勝利と夢を実現する素晴らしさを感慨深く表彰台でコメントする姿はエモーショナルな瞬間でした。
2. Seth Hammaker (KAW), +05.625 – 昨年のルーキーイヤーでSX初優勝を飾り新人賞も獲得した下田選手のチームメイトのハマカーが2位表彰台でそのポテンシャルの高さを改めて証明。フィニッシュ直後のペースダウンは2位争いのローレンスと接触後ジャンプで胸をハンドルバーに打ちつけたことにより呼吸困難となり息を整える為のものとのこと。課題は残るものの現在のプロサーキットカワサキのマシンの仕上がりに満足しているとコメント。
3. Hunter Lawrence (HON), +06.054 – 急遽、弟のジェット・ローレンスの代わりにウエストシリーズ参戦となったハンター・ローレンス。課題のスタートは今回も出遅れ。追い上げではレース終盤に表彰台を視野に捉えてからもハイペースを維持。フィニッシュ直前でハマカーにアグレッシブなパスを挑むも惜しくも届かず。レース内容には不満があるとしながらもライディングには満足と語っており、ホンダファクトリーライダーとしてタイトル候補としての存在感をアピール。
4. Garrett Marchbanks (YAM), +08.160 – オフシーズンに好調が伝えられていたマーチバンクスが終盤で表彰台を逃すも存在感をアピール。大会直前に手首にダメージを負っていたそうですが、デイトナSX優勝者らしい勝負強さをバトルでアピール。
5. Vince Friese (HON), +26.635 – 450から250ウエストシリーズに参戦のフリージー(イーストシリーズでは450参戦)。450でも光るスタートは250クラスでも健在。ヒートレース、決勝レース共にホールショットから首位快走。「ディフェンシブ」と評される後ろに目があるかのような巧みなブロックラインが武器のライダー。2014年にはプライベーターながら250SXクラスでランキング3位を記録した実力者。ウエストシリーズを様々な意味で盛り上げることになりそうなライダーです。
6. Michael Mosiman (GAS), +36.824 – オフシーズンに好調が伝えられていたライダー。評判通りにヒートレースを勝利しスピードをアピールしましたが、決勝レースではスタートミス。混戦の中、フープスで転倒し最後尾からの追い上げ。ミスはあったもののスピードやライディングに満足しており、大きな収穫もあったとコメント。今季の活躍が期待できそうです。
7. 下田 丈 (KAW), +41.598 – グリッド隣のクレイグにつられる形でスターティングゲートに衝突。最後尾からの追い上げ中にフープスでも転倒と下田選手らしくない開幕戦となりました。有力勢の戦線離脱や上位勢の転倒も多く波乱の一戦となったわけですが、7位というポジションはタイトル争いを考えると悲観するには早すぎるまずまずの開幕戦とも考えられます。予選レースでは2位と光るライディングも見せており、ここからの巻き返しに期待しましょう。
8. Robbie Wageman (YAM), +44.917
9. Dominique Thury (YAM), +52.585
10. Carson Mumford (SUZ), +56.276 – 下田世代にして元ガイコホンダチームメイトがSXキャリアベスト。
11. Chris Blose (GAS), +59.196 – 450クラスでも実績ある33歳のベテラン。
12. Nate Thrasher (YAM), +1:01.892 – 昨年のルーキーイヤーでSX2勝を飾ったスターレーシングヤマハ期待の逸材。下田選手同様にスタートでゲートに引っ掛かり最後尾からスタートに。不運な転倒あり、追い上げもここまで。AMAモトクロス欠場で久々のレース参戦。若いライダーだけにきっかけ掴めば昨年同様の大爆発の可能性は大いにあるでしょう。次戦は表彰台を目指すとコメント。
13. Mitchell Harrison (GAS), +1:04.415
14. Cole Thompson (YAM), +1 lap
15. Dilan Schwartz (SUZ), +1 lap
16. Ryan Surratt (YAM), +1 lap
17. Dylan Walsh (KAW), +1 lap
18. Logan Karnow (KAW), +1 lap
19. Hunter Schlosser (YAM), +1 lap
20. Kaeden Amerine (KTM), +1 lap
21. Derek Kelley (KTM), +2 laps
22. Devin Harriman (KTM), +2 laps
【250SXイースト ポイントランキング 1 of 10】
1. Christian Craig (YAM), 26 points(1勝)
2. Seth Hammaker (KAW), 23
3. Hunter Lawrence (HON), 21
4. Garrett Marchbanks (YAM), 19
5. Vince Friese (HON), 18
6. Michael Mosiman (GAS), 17
7. 下田 丈 (KAW), 16 – 10点差
8. Robbie Wageman (YAM), 15
9. Dominique Thury (YAM), 14
10. Carson Mumford (SUZ), 13
11. Chris Blose (GAS), 12
12. Nate Thrasher (YAM), 11
13. Mitchell Harrison (GAS), 10
14. Cole Thompson (YAM), 9
15. Dilan Schwartz (SUZ), 8
16. Ryan Surratt (YAM), 7
17. Dylan Walsh (KAW), 6
18. Logan Karnow (KAW), 5
19. Hunter Schlosser (YAM), 4
20. Kaeden Amerine (KTM), 3
21. Derek Kelley (KTM), 2
22. Devin Harriman (KTM), 1
優勝候補として挙げられていた、昨シーズンの250SXイースト王者コルト・ニコルス、ハスクバーナファクトリーのジャレック・スウォルの2名がヒートレース時の転倒で負傷リタイア。ニコルスは両腕と足へのダメージが噂され、手術予定。スウォルに関しての正式発表はなし。有力ファクトリーライダー2名の戦線離脱が及ぼすタイトル争いへの影響は非常に大きなものとなるでしょう。波乱の幕開け、ウエストシリーズの今後に大注目です。
450SX決勝ハイライトビデオ|2022 AMAスーパークロス 開幕戦 アナハイム1
プラクティスタイム速報&GoProビデオ|2022 AMAスーパークロス 開幕戦 アナハイム1
プレスデイビデオまとめ|2022 AMAスーパークロス 開幕戦 アナハイム1
モトゴシップ|2022 AMAスーパークロス「負傷者情報」開幕戦 アナハイム1
ALIGN MEDIA