レースビデオ&リザルト|2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第12戦 スペインGP
2020 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第12戦 スペインGPのMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ&リザルトをシェア。
新型コロナウィルス感染拡大の影響による3月上旬以降のシリーズ中断で、8月上旬から約5ヶ月振りにMXGPシリーズが再開。2年振りの開催となるスペインGP。会場は再び欧米で感染拡大が続いている新型コロナウィルスによりロックダウンの非常事態宣言が発令されたマドリードから車で30分ほど離れた場所にレイアウトされた新設会場(特設?)が舞台ということもあり、無観客大会として開催されました。
2度のMX2王者にして、最高峰MXGPクラス参戦初年度の今季すでに総合優勝果たしているスペイン人大型ルーキー、ホルヘ・プラドのホームレースとなります。地元ライダーを代表して現地メディア対応や式典出席等、母国GPへかける想いの強さがレース前から伝えられていした。しかし、新コースということで地元スペイン勢のホームアドバンテージはなし。比較的フラットでタイトなコースは僅差バトルを演出。エンジョイ!
【MXGP 総合結果】
1. Jorge Prado (ESP, KTM), 1-1.
2. Tim Gajser (SLO, HON), 3-2.
3. Romain Febvre (FRA, KAW), 2-3.
4. Glenn Coldenhoff (NED, GAS), 5-4.
5. Clement Desalle (BEL, KAW), 4-7.
6. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 7-6.
7. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 10-5.
8. Brian Bogers (NED, KTM), 8-8.
9. Gautier Paulin (FRA, YAM), 6-10.
10. Jeremy Van Horebeek (BEL, HON), 9-9.
プラドが自身初のピンピン完全優勝での総合優勝を母国GPで達成(総合2勝目)!タイトなコースはスタート有利と予測されていましたが、やはりプラドが強みを発揮し、ガイザーとフェーブルとのバトルを制して文句なしの勝利。この勝利で今季6度目の表彰台登壇、GP通算33勝達成。プラドはスピードだけでなく、後方ライダーのラインブロックや僅差のバトルでもアグレッシブな仕掛けが実は得意なライダー。シリーズ開幕前の負傷で出遅れ感ありましたが、完全優勝でシリーズ後半戦の流れを変えてくれる存在となりそうです。総合2位はポイントリーダーのガイザー。プラドの前に出るシーンもありましたが直後に再逆転され地元GPプラドの勢いの前に屈した形か。総合3位には、カワサキ移籍後の好調維持するフェーブル。スタート決まれば常に表彰台を視野に入れる勢いを取り戻してきました。
【2020 MXGP ポイントランキング】
1. Tim Gajser (SLO, HON), 441 points
2. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 417
3. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 396
4. Jorge Prado (ESP, KTM), 391
5. Glenn Coldenhoff (NED, GAS), 375
6. Romain Febvre (FRA, KAW), 346
7. Gautier Paulin (FRA, YAM), 311
8. Clement Desalle (BEL, KAW), 294
9. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 263
10. Arminas Jasikonis (LTU, HUS), 248
カイローリのスタート出遅れもあり、ガイザーがポイントリードを「24点差」に拡大。ランキング争い出遅れていたプラドが気付けば、3位シーワーの背後に迫ります。
【MX2 総合結果】
1. Tom Vialle (FRA, KTM), 1-2.
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 5-1.
3. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 2-7.
4. Roan Van De Moosdijk (NED, KAW), 8-3.
5. Maxime Renaux (FRA, YAM), 6-5.
6. Jed Beaton (AUS, HUS), 3-10.
7. Ben Watson (GBR, YAM), 9-6.
8. Conrad Mewse (GBR, KTM), 4-12.
9. Stephen Rubini (FRA, HON), 7-9.
10. Isak Gifting (SWE, GAS), 11-8.
このクラスでもスタート得意とするポイントリーダー、ビアルが総合優勝。レース2ラストラップでエンストのミスを犯しますが2位は死守。好スタートからの安定感あるライディングはこのクラスでは別格。総合2位はタイトル争いでビアルを追うヘールツ。スピードは光るものがあるのですが、今大会もミスが目立つ内容。次戦からのベルギー、ロンメル3連戦はホームレース。巻き返しに期待です。総合3位には完全復調のオルセンが連続表彰台登壇。へールツ同様にスピードはありますが、安定感でビアルに届かず…。
【2020 MX2 ポイントランキング】
1. Tom Vialle (FRA, KTM), 525 points
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 473
3. Jed Beaton (AUS, HUS), 379
4. Maxime Renaux (FRA, YAM), 372
5. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 347
6. Roan Van De Moosdijk (NED, KAW), 326
7. Ben Watson (GBR, YAM), 314
8. Conrad Mewse (GBR, KTM), 279
9. Mathys Boisrame (FRA, KAW), 234
10. Ruben Fernandez (ESP, YAM), 226
ポイントリーダー、ビアルは、1大会分以上の「52点差」を築くことに成功。初タイトルに大きく近づいています。
Ray Archer