レースビデオ&リザルト|2020 AMAモトクロス 第7戦 フロリダ(WWランチ)

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【追加:合計20分 – 長編ハイライトビデオ】

2020 AMAモトクロス 第7戦 フロリダ(WWランチ)、リザルト&レースビデオをシェア。

 

コロナ禍での今季AMAモトクロスシリーズは、全12戦から全9戦へ短縮。今大会から終盤戦、残り3戦(6レース)ということでランキング争いも各ポジションでこれまで以上に注目していきたいところです。

 

 

会場はフロリダ州のWWモトクロスランチ。フロリダ特有のフラット地形にサンド質が特徴。2017年にはFIMモトクロス世界選手権 MXGP アメリカGPが開催されたダイナミックなコース。22年振りにAMAモトクロスがフロリダ州で開催された昨年に引き続き、2020年大会も開催。アメリカ東部では日本よりもひと足早く秋の気配を感じさせる気候となっており、今季AMAモトクロスシリーズはライダーのフィジカル面の負担が比較的少ない中で行われてきましたが、今大会は昨年ほどでの高温多湿ではないものの久々に30度を超える厳しい条件の中、激しいレースアクションが繰り広げられました。エンジョイ!

 

・ハイライトビデオ

 

・450MX 250MX モト1 – ロングハイライト

 

・450MX 250MX モト2 – ロングハイライト

 


 

 

【450MX リザルト】
1.  Zach Osborne 1 – 1 Husqvarna
2.  Marvin Musquin 3 – 3 KTM
3.  Eli Tomac 6 – 2 Kawasaki
4.  Adam Cianciarulo 2 – 7 Kawasaki
5.  Chase Sexton 4 – 5 Honda
6.  Blake Baggett 7 – 6 KTM
7.  Max Anstie 13 – 4 Suzuki
8.  Fredrik Noren 9 – 8 Suzuki
9.  Joey Savatgy 8 – 9 Suzuki
10.  Justin Barcia 5 – 13 Yamaha

 

フィジカル、精神面で他を圧倒する強さを見せつけたオズボーンが今季2度目のピンピン完全勝利で総合優勝。モト1はシアンサルーロとセクストンのルーキー同士による首位バトルを後方で様子見しながら、終盤に一気にスパートし最終的には独走で勝利。モト2でも再び先行するシアンサルーロとムスキャンのバトルで動きが出た後にペースアップし首位浮上。終盤にトマックの猛追を受けますが、2位でも総合優勝の状況ながら勢いに勝るトマックをねじ伏せる強さを披露。前戦のフロントタイヤパンクでポイントリードを大きく削られ、今大会をタイトル争いで重要視していたという語り、見事に結果でも証明。首位浮上時のアグレッシブさは往年のカーマイケルを思い起こさせるような貪欲な勝利への姿勢が画面からでもビシビシ伝わってくる素晴らしいレースでした。総合2位は朝のタイムドプラクティス時に大クラッシュがあった昨年大会覇者のムスキャン。シアンサルーロとの接触は少々強引な印象も勝負仕掛けるタイミングだったのでどちらが悪いとかの類ではない接触でしょう。前戦での負傷もありながらも表彰台登壇はベテランらしいまとめ方。総合3位にはディフェンディングチャンピオンのトマックが久々にらしいライディング披露も好調オズボーンには届かず…。タイトル争い完全脱落は本人も認めていますが、シリーズ残り2戦で本来のライディングを発揮できるか?

 

前戦に続いて今大会も両レースで首位走行もリードを築けずに終始バトルの展開となった地元フロリダ出身のシアンサルーロ。議論を呼んだムスキャンとの接触もありましたが、タイトル争うオズボーン相手に敗戦を認めざるを得ない悔しい内容。

 

【450MX ポイントランキング】
1.  Zach Osborne 285
2.  Adam Cianciarulo 256
3.  Marvin Musquin 255
4.  Eli Tomac 233
5.  Blake Baggett 219
6.  Justin Barcia 218
7.  Chase Sexton 207
8.  Christian Craig 163
9.  Joey Savatgy 147
10.  Max Anstie 139

 

オズボーンが再び「29点差」とリードを拡げて残り2戦(4レース)のタイトル争い。25点という1レース分以上のポイント差はオズボーンの精神的にも有利に働くはず。しかし、マシントラブル等の波乱も多く目につく今季シリーズ。シアンサルーロとムスキャンの巻き返しあるか?

 

 

【250MX リザルト】
1.  Dylan Ferrandis 1 – 1 Yamaha
2.  Justin Cooper 4 – 2 Yamaha
3.  Jeremy Martin 3 – 3 Honda
4.  Jett Lawrence 2 – 5 Honda
5.  Shane McElrath 7 – 4 Yamaha
6.  Alex Martin 5 – 7 Suzuki
7.  Cameron McAdoo 9 – 8 Kawasaki
8. 下田丈 8 – 10 Honda
9.  Carson Mumford 10 – 11 Honda
10.  Brandon Hartranft 13 – 9 KTM

 

フェランディスが前戦に続いてピンピンでの総合2連勝達成。両レース共に15秒以上のリードを築く圧巻のレースは改めてフェランディス強しと印象づける内容。首位浮上後でもペースを緩めずにクリエイティブにラインを選択していく攻めのレースは前戦ミルビルでホームレースのジェレミー・マーティンを退けた勝利が大きな自信となっているでしょう。多くのトップライダーがフロリダを拠点にトレーニングしているのに対してフェランディスはカリフォルニアに留まっており、今大会が身体的に最も厳しいレースとなるのを想定しており完璧な結果が出たことに満足とのこと。課題のスタートに関してはマシンセッティング変更して今大会に挑んだとコメント。今季ベストリザルトのクーパーが総合2位。開幕前の手の負傷で本調子とは程遠い印象のシリーズでしたが、ようやく本領発揮。総合3位にはマーティン。両レースでバトルを戦い抜いての表彰台ですが、フェランディスのペースからは大きく離され、モト1ではチームメイトでルーキーのジェット・ローレンスにパスされる悔しい展開。かつてのV2獲得時のようなレース序盤からのスピードやセクション構わずにパッシングしてくアグレッシブさが逆転タイトルには必要な印象。

 

ヨーロッパ経由でAMAチャレンジするオーストラリア人ルーキーのジェット・ローレンス(17歳)がモト1で2位は事件!アマチュア時代からその才能を高く評価されていた逸材が期待に応える快走で2戦連続総合4位。しなやかながらキレ感あるアグレッシブなライディングスタイルはヒヤッとするシーンもありますが、見ていてワクワクさせてくれるライダー。同期でチームメイトの下田丈選手は初の両レースでトップ10フィニッシュを揃えました。今回もスタート出遅れで後方からの追い上げレースに。この顔ぶれの中でルーキーとして総合8位というリザルトは改めて高く評価すべき。スタート出れれば…。

 

【250MX ポイントランキング】
1.  Dylan Ferrandis 307
2.  Jeremy Martin 294
3.  Alex Martin 224
4.  Shane McElrath 218
5.  R.J. Hampshire 217
6.  Justin Cooper 204
7.  Jett Lawrence 200
8.  Cameron McAdoo 165
9.  Mitchell Harrison 138
10.  Brandon Hartranft 134
12. 下田丈 114

 

前戦でフェランディスがポイントリーダー再浮上、今大会でリードを13点に。フェランディスの速さ・強さは別格ながらマーティンのしぶとさが残り2戦のタイトル争いを面白くしてくれるでしょう。マーティン逆転タイトルには次戦での勝利が絶対条件となるでしょう。下田選手は今大会でもランキング1順位浮上で、12位へ。ランキングトップ10入りも視野に入ってきました!

 

Octopi Media


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