クラシックモトビデオ|2019 モンスターエナジーカップ「短編&長編」ハイライトまとめ
【2019年10月21日の記事を再編集】
スタジアム会場のラスベガスらしい最大優勝賞金約1億円、趣向を凝らしたコースレイアウトにレースフォーマットで話題のシーズンオフ恒例ビッグレース「2019 モンスターエナジーカップ」最高峰カップクラスのハイライトビデオ&リザルト雑感をシェア。
年始早々の2020 AMAスーパークロス開幕戦に向け、USモトクロスシーンではモンスターエナジーカップ開催前後から本格的に新体制での活動がスタート。期待ルーキー、アダム・シアンサルーロの450初レースやMXGPシリーズから王者ティム・ガイザー参戦、マルコム・スチュワート復帰戦、急遽ホンダのマシンで登場のチャド・リード等、見所満載。
3レース制で争われる今大会、3レース完全制覇で賞金1億円、総合優勝は1千万円というビッグな賞金が話題。おなじみのジョーカーレーンの他にコース逆周回レースも行われ混乱必至の一戦です。全レース勝者が異なり、最終レース前に首位同ポイントで3名のライダーが並ぶという超接戦。エンジョイ!
・ショート ver.(約4分)
・ロング ver.(約15分)
【レース 1】
1. Eli Tomac (KAW), 10 laps
2. Adam Cianciarulo (KAW), +02.068
3. Malcolm Stewart (HON), +03.108
4. Vince Friese (HON), +06.621
5. Justin Barcia (YAM), +08.923
6. Jeremy Martin (HON), +11.072
7. Tim Gajser (HON), +11.873
8. Chad Reed (HON), +19.893
9. Benny Bloss (KTM), +22.096
10. Kyle Chisolm (SUZ), +25.088
【レース 2】
1. Malcolm Stewart (HON), 10 laps
2. Adam Cianciarulo (KAW), +02.321
3. Eli Tomac (KAW), +06.440
4. Tim Gajser (HON), +11.220
5. Vince Friese (HON), +12.315
6. Jeremy Martin (HON), +12.788
7. Benny Bloss (KTM), +14.007
8. Justin Barcia (YAM), +16.010
9. Tyler Bowers (KAW), +20.049
10. Justin Starling (KAW), +24.467
【レース 3】
1. Adam Cianciarulo (KAW), 10 laps
2. Eli Tomac (KAW), +00.867
3. Malcolm Stewart (HON), +12.314
4. Tim Gajser (HON), +14.489
5. Vince Friese (HON), +19.593
6. Justin Barcia (YAM), +22.397
7. Benny Bloss (KTM), +23.590
8. Aaron Plessinger (YAM), +30.262
9. Justin Starling (KAW), +33.581
10. Chad Reed (HON), +35.431
【総合結果】
1. Adam Cianciarulo (KAW), 5 points(2-2-1)- 450デビューレースで初優勝! 自らの転倒によってAMAスーパークロス250SXクラスタイトルを逃すことになった5月のラスベガスSXと同会場という因縁の地で快勝はお見事。長身で手足も長く、初450レースでも全く違和感なく完全に450を乗りこなしていた印象で、250時代よりもパワーのある450はシアンサルーロのライディングに余裕をもたらしているようにすら見受けられました。AMAモトクロス250MXタイトル獲得の大きな武器となった好スタートは、450でも健在。ライディングのキレは250時代同様でトマックを凌ぐほどでした。450初レース初優勝は2012年大会のジャスティン・バーシア以来の快挙。
2. Eli Tomac (KAW), 6(1-3-2)– 転倒やスタートミスもあり惜しくも2位に。レース1時のリズムセクションでのミスは逆周りレースのこともあり頭がボーッとしてしまったことが原因とコメント。テストコースでのシアンサルーロ好調を目にして、バトルになることを予想していたそう。カワサキの1−2フィニッシュで満足とのこと。勝敗に影響するミスが多いのが気になるところ… というか、トマック変わらずといった印象。
3. Malcolm Stewart (HON), 7(3-1-3)– 約9ヶ月ぶりとなるレース復帰で見事レース勝利&表彰台登壇! 明らかにシェイプされ、精悍な顔つきとなった新マルコムの姿は、来季の活躍を期待せずにいられません。スタートの精度が上がれば面白いことになりそうな予感。得意のフープスがレイアウトされない今大会、もしフープスがあったなら…
4. Vince Friese (HON), 14(4-5-5)– チームメイトのスチュワートと同様に復帰戦で得意の好スタートから快走を披露。周回数短いレースで強みを発揮。大会日が誕生日でもありました。
5. Tim Gajser (HON), 15(7-4-4)- 5日間という短い準備期間で、GP王者が見事トップ5! 有力ライダー多数欠場という事実はありますが、上位で健闘。MXGPシリーズでは、SX的なキレッキレなライディングでしたが、実際のスタジアム内コースでは特に上半身が固く見受けられました。SXトップライダーのような柔軟でキレある瞬発力を身に付けられれば、アメリカでも更に上位が狙える可能性も
6. Justin Barcia (YAM), 19(5-8-6)– ニューマシンでの初レースで精彩欠くライディングとリザルト。スタート失敗しても序盤で確実にポジションアップ出来ればまだまだ表彰台圏内での活躍が期待出来ると思うのですが…。
7. Benny Bloss (KTM), 23(9-7-7)– 来季シート未決定。プライベートでは結婚もし、活躍に期待したい。怪我多いのが難点…。
8. Jeremy Martin (HON), 26(6-6-14) – 急遽参戦表明! 約16ヶ月ぶりの実戦復帰。調整不足がハッキリと感じられるライディングでしたが、来季はAMAスーパークロス250SXイースト参戦予定で、まだまだ調整する時間はあるとのコメント。シーズンオフにはヨーロッパでのスーパークロス参戦予定。
9. Chad Reed (HON), 30(8-12-10)– 急遽ホンダのマシンで参戦。JGRスズキが来季参戦体制構築に難航しておりリードとの再契約は白紙状態。
10. Tyler Bowers (KAW), 31(11-9-11)– 来季もカワサキのマシンでプライベート参戦予定。
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