AMAスーパークロス事件簿|フィニッシュ目前「マシンストップ」チャド・リード@2018 シアトルSX
2018 AMAスーパークロス 第13戦 シアトルSX。近年稀に見るマディレースとなりレース時間も短縮される過酷なコンディションで行われた一戦。プレミアクラス450SXメインレースのラストラップでドラマが…
今季、AMAスーパークロスメインレース最多出場記録樹立で話題のV2王者チャド・リード。6位のポジションをキープしながら、直後につけるタイラー・バウワーズとバトル中にフィニッシュジャンプ目前で転倒、マシンがストップ!
オーバーヒートしたエンジン、摩耗しきったクラッチ… チャド・リードがとった行動とは? 下記ビデオに一部始終が… エンジョイ!
@ s p e e d
「胸アツ!!」V2王者、大ベテランのリードが見せたレースフィニッシュへの貪欲なまでの執念… ライブ中継時には何度もマシンを押そうと試みるリードへのスタンドからの大声援もあり、見てて泣きそうになりました。AMAスーパークロス史に語り継がれる名場面のひとつとなることでしょう。
フィニッシュジャンプをマシンが越えることはなかったのですが、リードは7位でフィニッシュ。その理由は、公式リザルトに反映されるトランスポンダー計測ラインがフィニッシュジャンプ手前に設置されており、幸運にもリードはその計測ラインを越えたところで最終的にマシンがストップしていたのでした。
リードのコメントによると、オーバーヒートに注意してレースしていたもののクラッチ摩耗とともに熱を帯びていくエンジンの不調を感じながらのレースでしたが、ラストラップでのウェブとバウワーズとのバトルでペースを上げたところ、エンジンのオーバーヒートとクラッチを摩耗しきったことにより、マシンを走らせることが出来なくなったとのこと。
最終コーナーでの転倒もクラッチ摩耗が原因でしょう。
今季、ハスクバーナのマシンでプライベート参戦するリード。シーズンオフの足首骨折の影響を抱えながらのレース参戦で全盛期のリードの活躍を知るレースファンには寂しいシーズンとなっていましたが、久々に「アツい」リードの姿を見ました。引退説も根強いリードですが、まだまだリードが上位を走る姿を期待したいです!
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