三階級特別昇格ボーイズ!全日本モトクロスIBクラス鴨田翔&手操将志インタビュー

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2016 全日本モトクロス選手権 シーズン開幕前のサプライズのひとつ、キッズクラスからIBオープンクラスへの特別昇格ライダー誕生のニュース。ライダーは、#128 鴨田 翔 選手(BOSSレーシング)と#53 手操 将志 選手(SRMマウンテンライダース)の二人。

 

 

国内初となる三階級特別昇格、85ccのキッズクラスからフルサイズマシンのIBオープンクラス、しかも2ストローク125ccでの全日本モトクロス選手権参戦ということもあり、ニューモト上での記事も大変大きな反響がありました。

 

先日、オフロードヴィレッジで開催された関東モトクロス選手権へ参戦した鴨田・手操の両選手にお会いして、色々とお話してきました。BOSSレーシングとマウンテンライダースという名門チーム所属ということもあり、15歳とは思えないほどレース活動に対する目標の明確さ、結果を求める貪欲な姿勢に驚きました。

 

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左:鴨田 翔 選手 右:手操 将志 選手

 

ニューモト:今シーズン、これまでのレースを自己分析的に振り返ってみてどうですか?

鴨田:年明けから自分自身の開幕戦(年齢制限の為、第4戦SUGO大会から全日本参戦開始)であった4戦SUGOまで、メカニックである長田さんと共に、トレーニングや練習を付き合ってもらって努力したから、今 IBで入賞圏内で戦えてると思っています。

手操:第2戦までは、上手く噛み合わず予選落ちをしていました。広島大会まで、まともにレースを出来なかったんですが、徐々にではありますが、思うようなレースを出来るようになってきました。そして、夏のインターバル期間にアメリカトレーニングに行かせて頂き、ライディングスクールを受け、ようやくIBクラスで少しずつではありますが、前の方を走る機会が増えてきました(第7戦ヒート2、3位表彰台)。

 

ニューモト:「全日本IBオープン参戦」、「フルサイズマシン」、「2スト125cc」でのレース活動となり、初めて尽くしの大きな変化があったシーズンですが、現在どのような印象をもっていますか?

鴨田:レースの1カ月前まで、フルサイズのバイクを振りまわすことも出来なければ、2スト125ccのスピードを殺さずに走る乗り方が出来ず、スランプに入ってました。けれども、今はフルサイズを操れるようになり、スピードを殺さずに4ストと戦える乗り方、ライン取りを覚えれて楽しく乗れてます。逆に2スト125ccの方が有利かもしれないと思う時があります(笑)

手操:全日本が始まるまでは、少し不安なことなどありましたが、今は自分自身、2スト125ccだから、あーだこーだとは、あまり考えていません。

 

ニューモト:全日本モトクロス選手権も残り2戦となりましたが、目標・抱負を教えてください。

鴨田:残りの2戦はやはり、ポディウムにあがること。それだけです!

手操:残り2戦は、結果にもこだわっていきたいですが、今は何も考えず、自分が持っている最大限の力を出すだけです。

 

ニューモト:応援してくれる方々、スポンサーやファンへのメッセージをどうぞ。

鴨田:残り4ヒート、気を抜くことなく全力・全開で戦うので、応援よろしくお願いします!

手操:残り4ヒート、全力で走りますので、応援よろしくお願いします!

 

 

他にも雑談の中で感じた印象ですが、彼らの世代ならではのボーダーレスなネット時代の情報の受け取り方、海外でのレースやトレーニング経験も影響しているのでしょう、MXGPのホルヘ・プラドやAMAの下田丈選手等の海外で活躍する同世代ライダー達へのライバル意識から生まれる向上心に感心しました。

 

将来の目標も鴨田選手はMXGP参戦、手操選手はAMA参戦と、海外での活躍を目指しながら現在の全日本という環境で上へ上へと上り詰めていこうという意識の高さが、自然な形で言葉の端々から感じとれたことが強く印象に残っています。

 

 

キッズ時代から東西を代表し合うライバル同士の二人ですが、コースを離れればこの通り、とても仲が良いです(笑) 15歳同士ながら、お互いレーサーとしてのリスペクトも持ち合わせているライバル関係は見ていて気持ちいい!

 

残り2戦となった全日本モトクロス選手権シリーズ、IBオープンクラスを2スト125ccで奮闘する若き両ライダーに改めて注目です。

 

鴨田選手、手操選手に代表されるようなIBやIAの若手ライダー達が、夢と希望を持ってレースし続けていける環境が、今以上に日本で整備充実、構築されていくことを願うばかりです。

 

 

 


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