ヤバすぎるスキル:オースティン・フォークナー@USA GP激烈パッシングシーン厳選 2選!
「MXGP vs. AMA」の対決構図も話題となった、2016 FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズ アメリカラウンド Rd.17 アメリカズGP(シャーロット)と最終戦 Rd.18 USA GP(グレンヘレン)。MX2クラスへAMA勢としてスポット参戦したオースティン・フォークナー(カワサキ)の激烈パッシングシーン厳選 2選!
5月にプロデビューを果たしたばかりのAMA話題の大型新人。ルーキーながらAMAモトクロス250MXクラスで総合優勝を果たす等、大型新人の名に相応しい大活躍。その実力はスポット参戦のMXGPシリーズでもおおいに発揮されたのでした。
下記にフォークナー活躍のハイライトビデオをまとめました。パターンの異なるパッシングにフォークナーのクレバーさが光る内容に。エンジョイ!
【マックス・アンスティ(ハスクバーナ) vs. フォークナー】グレンヘレン名物のひとつでもある急激な下り坂にも臆すことなく、スピードをキープしたままアウト側のラインからアンスティをパス。パッシングに至るセクションの前から積極的にアンスティとのラインを変えてチャンスを伺い続ける姿勢は必見です。
【ブノワ・パトゥレル(ヤマハ)vs. フォークナー】レース2終盤のバトル。フォークナーは序盤の転倒で後方からの追い上げを強いられ、総合表彰台を賭けてパトゥレルに勝負を挑みます。もともとのライン取りの個人差もあるのでしょうが、ここでもフォークナーはパッシングに至る前の段階から積極的にラインを変え、獲物を前にした野獣かのようにチャンスを伺い続けます。パッシング成功時はセオリー通りの基本的なイン側に飛び込む形ですが、それに至る前のスクラブ、さらにはスクラブを可能にした手前のライン取りがパッシング成功の大きな要因となっているのです。体力的に苦しいレース2終盤にも関わらず、貪欲な姿勢は素晴らしい!
ひとつのパッシングシーンだけだと見落としやすいのですが、このように異なるパッシングを振り返ると「勢い」や「タイミング」、「瞬発力」だけではなく、自らその状況を呼び込み、可能とさせるパッシングへの「組立て」がいかに重要かがわかるビデオに。ただ速いだけでは、ルーキーとして世界最高峰レベルで勝利出来るほど単純なコンペティションレベルではないでしょう。
フォークナーの活躍、AMAモトクロス大型新人としての結果ばかりに関心が集まりがちですが、今回取り上げた新人とは思えないパッシングへの「組立て」に代表されるような、思考面やキッズ時代から多くのレース参戦によって、身体に刷り込まれた経験が積み重なってのパフォーマンスは、改めて評価していきたい点です。
走りだけでなく「頭」のクレバーさも納得の大型新人レベル。素晴らしい!!
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